1円パチンコへシニア層が徐々に回帰、8~9月は単価アップが課題

緊急事態宣言の解除からホール営業が再開され、2か月以上が経過しました。ウイルス感染者は東京から全国へと再び急速に拡大している状況にありますが、ホール内でのクラスターが未だ発生していないことから、一時期のパチンコバッシングは収束し、客数や稼働は緩やかながらも回復しています。盆商戦を迎える8月には、さらなる回復が見込めるでしょう。

◆1円パチンコにシニア層が戻りつつある、盆商戦は4円にチャレンジさせるべき

下の表を見ると、1円パチンコ、4円パチンコ共に6月から7月にかけて約5ポイント増加し、中でも1円パチンコの稼働が5割近くにまで達しました。1円パチンコについては、6月の時点で既に稼働が既に4割を超え、早期の回復を実現させていたのですが、この6~7月の推移を見ると、1円パチンコメインで遊技する60代以上の常連ユーザーはホールに着実に戻っていると捉えることができます。パチンコの業績回復への第一歩としてこれまで掲げてきた“シニア層の呼び戻し”は想定よりも早く実現され、「PAぱちんこ新必殺仕置人TURBO」「P遠山の金さん2遠山桜と華の密偵」といったシニア向けの新機種が登場する8月は、ホールへと戻ってきたシニア層を定着させていくことが重要です。

4円、1円パチンコの14時における平均稼働

ただ、シニア層は戻ってきているとは言え、その大半が1円パチンコのみの遊技にとどめてしまうことで、客数に対して売上の回復が遅いことを実感されている方も多いかと思われます。そこで8月に向けては、シニア層の単価を如何に底上げしていくかという新たな課題への対処していかなければなりません。その1つの策として、シニア層に4円パチンコに挑むチャレンジ精神を喚起させていくことにありますが、その鍵を握るジャンルがやはり1円パチンコとの互換性が高い甘デジ、さらに言えば、遊タイム搭載の甘デジになると考えられます。大当たり確率の高さから1円から4円に挑む上でのハードルが高くなく、かつ遊タイムで投資への上限が自ずと設定され、必要以上に予算を投じてしまうリスクを回避できるためです。その意味では、「甘デジ」+「遊タイム」の条件を揃えた「PA新必殺仕置人TURBO」を盛り上げていく必要があります。8月は年金支給日があり、シニア層でも懐具合に幾分余裕が出てくるかと思われます。このタイミングを狙って、シニア層に4円の「仕置人甘」での勝負にトライさせ、単価アップに努めていきたいところです。

◆4円パチンコの回復には、40~50代男性の呼び戻しが新たに必要

一方、4円パチンコについては、回復傾向にあるとは言え、7月の稼働は依然3割に止まり、パチンコの業績回復への大きな弊害となっています。下表の通り、昼間に比べて夜間の稼働が低下する状況も依然続いており、どちらかと言えば、稼働のピークを作れないまま1日の営業を終えてしまっている様相すら否めません。

4円、1円パチンコの14時と20時における平均稼働比較

コロナ禍で人々の生活様式が変わり、飲食業や他のサービス業でも夜間の集客に苦慮していると言われていますが、パチンコホールにおいても、勤務帰りの会社員や就労者、中でも40~50代の男性の来店が減っていることが夜稼働の低迷へと繋がっていることでしょう。この40~50代の男性は、1回あたりの遊技時間は短いながらも勝ちを求めて投機性の高いミドルやライトミドルを好んで遊技する傾向にあり、いわば現在のホールにおける「太客」とも捉えることができます。下表にあるファンアンケートの結果を見ても、40代や50代の男性は1回の遊技に最低でも1万円以上を投資するユーザーが6割を超え、平均値においても、60代男性とは5,000円前後の開きがあります。

遊技時の1日の平均予算金額(2018年日遊協アンケート結果より)

◆平均値

全体 19204.2円
男性40代 22149.5円
男性50代 20623.1円
男性60代以上 15975.5円

つまり、現在のパチンコで売上性能の最も高いミドルタイプのメインユーザーとなる、投資以降の強い40~50代男性が戻ってきていないことが4円パチンコの低迷の要因であり、業績回復に向けては、彼らの呼び戻しにも取り組んでいかなければなりません。

では、彼らを呼び戻すにはどの様な策が有効か。これは先読み通信6/15のアンケート結果にヒントがあるかと思われます。「Q2.コロナ禍で影響を受けたコーナー」に対する設問の中で「ライトミドル」への回答が最も低い結果となりましたが、別の見方をすれば、「Pフィーバー神姫絶唱シンフォギア2」の導入でライトミドルの低迷が最小限に食い止められたと考えることもできます。つまり、コロナ禍でも「話題機を打ってみたい」というパチンコユーザーのマインドは強く残っており、「Pぱちんこ仮面ライダー轟音」など、40~50代男性に遊技したいと思わせる話題機の投入が呼び戻しに貢献していくことでしょう。

また、彼らが遊技する際には、短時間勝負が前提となるため、「高継続×高速」スペックで勝負したいという意向は依然強いと考えられます。さらに遊タイム搭載機であれば、スタートの状況に応じて、“狙い目となる台”や“投資しなくても遊べる台”が現れてくるため、これまでのミドルよりも「挑みやすい」印象を与えることができます。これらをまとめると、40~50代男性には「高継続×高速」+「遊タイム搭載」のミドルスペックが好まれていくと思われます。

◆8月からシニア層、40~50代男性に照準を当てて単価を上げる

例年、9~11月は新規来店の見込めない閑散期に突入し、既存の常連客を中心に稼働や売上を確保していく必要があります。

そのためには、

① 1円パチンコのシニア層に対しては、遊タイム搭載の甘デジを活用して4円パチンコに定期的に挑む習慣をつけさせる。

② 話題機や定番シリーズを投入してパチンコの「太客」とされる40~50代男性を呼び戻す

という2つの策を通じて、既存客の単価の上昇に努めていかなければなりません。特に9月以降はミドルで遊タイム搭載の話題機の登場が噂され、これらの投入タイミングに合わせて客数と売上の双方で回復に努めていった方が良いでしょう。

※ 当サイトで使用しているホールや機械の画像はすべて許可を取り撮影し、掲載しております。

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