2021年1~2月のパチンコ営業を考える ~スロット撤去とパチンコミドルの稼働が停滞、甘デジ・ライトミドルで客数維持を~

◆ウイルス感染拡大の第三波が到来し、稼働が再び減少に転じる

12月に入り、年末年始商戦に対応した話題機種「P真・北斗無双3」と「P大海物語4スペシャル」が導入されました。しかしながら、その一方で、コロナウイルス感染拡大の第三波到来と共に自粛ムードが再び高まったことがパチンコホールの営業にも影響し、その導入効果が十分に発揮されていません。
下表の通り、11月と12月の平均稼働を比較すると、4円、1円パチンコ共に12月の稼働は11月よりも減少し、9月より続いていた稼働の上昇傾向に変化が生じました。時間別で見ると、18時以降の稼働に大きな差はないのですが、ピークとなる14~15時の時間帯で稼働が落ち込んでおり、この時間帯のコアユーザーとなる中高年層や高齢層が来店を控えている様子が窺えます。

<2020年11月と12月、パチンコ時間別平均稼働状況>
※12月は1日(火)から10日(木)までの平均を掲載

また、中高年~高齢層が来店を控えていることを反映する様に「海物語」シリーズについても、ミドル、ライトミドル、甘デジの全カテゴリで11月より稼働が減少しました。

<2020年11月と12月、カテゴリ別「海物語」シリーズ平均稼働状況>
※12月は1日(火)から10日(木)までの平均を掲載

従来ですと「海物語」シリーズの最新作が導入された際には、最新作目当てに来店したユーザーや空き台待ちのユーザーがライトミドル、甘デジも含めた他の海物語シリーズへと波及し、シリーズ全体の稼働が上がるケースがあるのですが、今回はこの様なユーザーの回遊や移動が十分に促進されていません。もともと「P大海物語4スペシャル」は「CR大海物語4MTB」の検定切れに対応した代替機、もしくは既存の海物語ファンの受け皿という性質が強く、大幅な増客が見込みづらいことを指摘していましたが、そこにウイルス感染拡大の第三波が起こり、さらなる稼働減少という事態にまで至りました。
やはり「海物語」シリーズについては、ホールへの再来店に慎重になっている中高年~高齢層がコアユーザーとなるため、“新シリーズの投入”と“コロナウイルスの終息”という2つの条件が重ならなければ人気復活の見通しを立てることは難しく、当面は我慢の運用を続ける必要がありそうです。

◆2021年1月以降は話題機が不足、増客よりも客数維持の施策が重要

コロナウイルスの感染がさらに拡大していることから、各自治体では、酒類を提供する飲食店やバーへの営業時間短縮期間の延長、もしくは対象エリアの拡大を決定しており、これと連動する様にパチンコホールも厳しい年末年始商戦を強いられることが予測されます。
さらに2021年1月以降に着目すると、パチスロでは、主力機種である「沖ドキ」が撤去される一方で、これに代わる有力な6号機が見当たらず、パチスロユーザーの離反が起こるリスクを招いています。今年の11月に「ミリオンゴッド~」が撤去された際には、「P大工の源さん超韋駄天」など、パチンコのミドルタイプを強化し、パチスロユーザーを移動させていた店舗もあり、今回もパチンコへの流入を促進させ、客数の減少を抑えていきたいところですが、パチンコでも、9月より続いていたミドルタイプでの大型タイトルや話題機の投入が一段落し、パチスロユーザーの移動のみならず、パチンコユーザーの増客を仕掛けることすら難しい環境にあります。

◆パチンコ・パチスロ共にユーザー減少を防ぐには甘デジ・ライトミドルが最適

そこで2021年1月から3月にかけては、既存のパチンコユーザーをミドルタイプから甘デジ、ライトミドルへと回遊させる、もしくはパチスロユーザーを甘デジやライトミドルで受け入れるという視点に基づいた営業が必要です。
現在の甘デジやライトミドルは突破型などのスペックでRUSHの出玉性能を大きく高めた機種がスタンダード化し、ミドルタイプで勝てなかったパチンコユーザーに一発逆転を狙ってもうひと勝負しようという意欲を高めることができます。一方、チャンスゾーンをクリアしてRUSHに突入させるゲーム性、高性能のRUSHと遊タイムを搭載したスペックはパチスロユーザーとの親和性も高く、「無理のない投資で大きな見返りが期待できる」として彼らの遊技を促すことができます。
この様に、大型タイトルや話題機が少ない現状において、ライトミドルや甘デジの強化は、パチンコ、パチスロの双方で遊技客数を減らさない最善の策と言えます。
甘デジやライトミドルを強化していく上では、「海物語」シリーズの稼働が伸び悩んでいる現状を踏まえ、中高年~高齢の常連客だけでなく、新台への感度の高い若年~中年のユーザーにも集客ターゲットを広げつつ、彼らの注目を集められる機種を投入していかなければなりません。さらに有力なタイトルではまとまった台数を導入するなど、ユーザーの注目度や期待度を高められる様な施策も行ない、既存ユーザーの流入や回遊を促していく必要があります。

◆我慢の営業を続けてコロナウイルスの終息と話題機の登場を待つべし

2021年1~3月はコロナウイルス感染拡大の第三波とパチンコ、パチスロ双方での目玉機種不足、これまでの営業を担ってきた旧基準機の撤去が重なり、増客を仕掛けることが難しい状況が続きます。そのため、既存客が定期的に来店を続けられる環境を構築して離反を防ぐ必要があり、その手段として、遊技に際する負担の少ない甘デジやライトミドルに注力していかなければなりません。
どちらかと言えば、“我慢”や“守り”の営業を強いられることになり、もどかしさを感じられる方もいるかもしれません。ただ、ウイルス感染のリスクが完全に払拭されるまではホールへの来店を控えるという中高年~高齢層は少なくなく、当面は、現在ホールに通っているユーザーを対象に最大限の成果を挙げていくことが求められます。
1月より控える厳しい環境を何とか乗り切り、春以降のコロナウイルスの終息、さらには話題機の登場を待ちたいところです。

※ 当サイトで使用しているホールや機械の画像はすべて許可を取り撮影し、掲載しております。

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