皆様こんにちは。玉男です。

今回はSANYO様の新機種、｢P大工の源さん　超韋駄天BLACK」（※以下、黒源）について考察していきます。
当機種は導入予定日が4/4となっております。導入予定台数は約20000台です。

黒源は2020年の4月に導入された「P大工の源さん　超韋駄天」（※以下、本スぺ）のスペック変更機です。

通常時の演出やゲームフローに変更はなく、スペックがより出玉力と速さを高めたものになっているのが特徴です。
コロナ禍における救世主として長期に稼働貢献をした本スぺとの違いに注目しつつ、下記の項目で考察していきます。

①本スペックとの比較
②競合他機種との比較

それではスペックについて見ていきましょう。
詳細は下記になります。

1種2種混合機のミドルスペックとなります。
通常時の大当り後約半分で1500発を獲得し、次回大当りが濃厚の時短に入ります。そこでの大当り後RUSHに突入します。
逆にRUSH非突入の場合は450発獲得して通常に戻ってしまうので、かなり波が荒い台といえます。
RUSHの基本的なゲーム性は前作と同じで、時短3回転+残保留1個の合計4回転以内に1/2.17を引けば連荘する超ショートSTとなります。
継続率は約93％と高く、即連し続ける快感の虜になった方も多い本スペックを踏襲しています。

～①本スペックとの違いについて～

まずは本スペックを振り返る意味でも下記の表で基本スペックを比較します。

通常時の低確率は同じですが、RUSH突入率が10％下がり初当り時の出玉も差が生まれるようになっています。
本スペックではラウンド中のジャッジ演出で突入するかどうか告知を行っていましたが、ここがどうなっているかはまだわかりません。

突入率と非突入時の出玉を絞った代わりに、RUSH突入時は1500発+実質次回大当りという風に、波が荒くなる方に設計されていますので、本スペック以上の爆発力には期待できると思います。

次にRUSHの性能を下記の表で比較します。

※継続率は両方とも93％として計算
RUSH性能は一目瞭然で黒源の方が優れているという結果になりました。
特に大きかったのが初回大当り時に獲得できる1500発と、そこで次回大当りが濃厚になるという点でした。
特図2平均獲得の差は僅かに見えますが、平均継続数が大きいので影響も大きいです。
獲得出玉(アタッカーの賞球)の大きさは時速にも大きく影響します。
元々速さで人気を博した本スペックを上回る性能を持っているということで、突入率が下がっていますが、それに見合うだけの爆発力、瞬発力を持った台に仕上がっています。

～②競合他機種との比較について～

年末年始から4月にかけて、多くの注目機種がリリースされています。
今回は、現在市場で抜群の人気を獲得しているBisty様の「P新世紀エヴァンゲリオン　～未来への咆哮～」(※以下、エヴァ15）、大都技研様の「PRe:ゼロから始める異世界生活　鬼がかりVer」(※以下、鬼がかりVer）と下記の表で比較します。

こうして比較すると三者三様に長所が異なることが分かります。
黒源の時速に関してはまだ噂段階ですが、現市場最高峰の鬼がかりVerと比較して同程度ということで、出玉速度に関する評価は高くなるでしょう。

黒源はこれらの機種と比較して、大当り回数(図柄のそろう気持ちよさ)を重視するユーザー様や、毎変動期待を持ってSTを消化したいショートSTが好きなユーザー様に刺さる可能性が高いので、うまく差別化できていると思います。

エヴァ15、鬼がかりVerの二機種が年末年始に登場してから稼働を牽引していますが、それでも本スぺを好まれるユーザー様(いわゆる固定客)が多い店舗様であれば、看板機種として活躍してくれるでしょう。

～最後に～

さて、今回は「P大工の源さん　超韋駄天BLACK」について考察させていただきましたが、いかがだったでしょうか。
スペック変更機で、かつ鬼がかりVerのようにガラッとゲーム性を変えているわけでもないので、残念ながら目新しさは見込めません。
しかし、「CR真・花の慶次2　漆黒の衝撃」のように出玉面を分かりやすく強化したことにより、さらに人気を盤石にした例もあります。
自店舗のユーザー様の本スペックに対する反応から導入や運用を検討されることをお勧めします。
懸念としてはボーダーが下がったことによって、本スペックより回せなくなっていることが挙げられますので、通常時の変動効率なども事前に確認しておくべきでしょう。
それでは今回はここまでと致します。

次回もどうぞ宜しくお願い致します。