「PF機動戦士ガンダムユニコーン」 ~ミドルの可能性が今、覚醒する~

皆様こんにちは。玉男です。

今回はビスティ様の新機種、「P F機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)」(※以下、UC)について考察していきます。
当機種は導入予定日が8/2、導入予定台数が約25000台となっております。

これまでもSANKYO様から5作品出ている機動戦士ガンダムシリーズの最新作です。
アニメのガンダムシリーズは多くの作品がありますが、中でも最新作のガンダムとのタイアップ機と言うこともあり、これまでの客層と違ったターゲットを見据えているとも考えられます。
少々特殊なスペックになっていますので、下記の項目に分けて考察していきます。

①初回大当り
②連荘中の動き
③時速
④プロモーション

それではスペックについて見ていきましょう。
詳細は下記になります。

遊タイム非搭載の1種2種混合機の転落型ミドルスペックです。
1種2種では珍しい転落スペックとなっており、右打ち中に大当りを引くことができれば出玉はすべて1500発となっています。
合成の継続率は約81%と高く、十分な爆発力を持っていると言えるでしょう。
また、UCの特徴として“特図1での3000発”“変化するSA(連荘中の平均変動時間)”がありますのでこの点は後述します。

~①初回大当りついて~

UCは特図1の大当りの20%で3000発獲得できることをセールスポイントとしています。
SANKYO様の過去機種で3000発と言えば「PFゴルゴ13疾風Ver」(※以下、ゴルゴ)が記憶に新しいですが、UCでは違う方法で実現しています。

今回は特図1で1500発の大当りを消化した後、特図2の1500発大当りまで電サポが継続するため、二つを合わせて3000発としているようです。
打感としては藤商事様の「Pフェアリーテイル2」の2000発に近い感じです。
高速消化であることは予想されますが、1/41.1の当りを引かなければならないため、ゴルゴのような「1回の大当りで3000発」という感覚にはならないでしょう。
電サポ中の玉減りも全くないわけではないので、ここでハマった際に目に見えて玉が減っているという状況は避けるべきでしょう。

とはいえ初回から3000発獲得可能、それも20%という高い割合ですから、非常に強力な武器と言えます。
特に初回300~450発程度の出玉しか獲得できないミドルスペックが主流の現市場においては、十分な差別化要素として受け入れられるのではないかと思います。

~②連荘中の動きについて~

UCは、便宜上転落スペックと記載していますが、いわゆる確変タイプの転落抽選とは別の契機で転落します。一般的な確変を搭載した転落機は、転落後も保証回数内であれば時短として電サポが継続しますが、UCは転落=電サポ終了となり、残保留の4変動に移行します。終了契機は転落用小当りに当選することです。大一商会様の「Pひぐらしのなく頃に~廻~」の絆結びRUSHとまったく同じと思っていただければ問題ないと思います。転落小当りに当選した際は残保留消化に移行し、保留4個で引き戻す確率は約10%です。

補足ですが、特図1で1500発大当りを消化した後に突入する時短では、転落小当りが発生しても転落しないようになっているので、確実に特図2の大当りを得ることが可能となっています。
これは藤商事様の「CR緋弾のアリアAA」に搭載されていた「規定の小当り当選回数で時短を終了する」というシステムを応用したもので、特図1で1500発大当りを引いた後は規定回数が多く(100回や10000回など)、特図1の450発大当りの後や、特図2の大当り後は1回になっているということで実現していると思われます。

~③時速について~

UCのもう一つのセールスポイントとして、大当り3連目以降は消化スピードが非常に速くなるというものがあるようです。
大当り回数によって変動時間を操作することは今のところできません。
つまり、連荘回数といいつつも大当り後に移行する時短の状態を内部的に変えて、3回目にめちゃくちゃ速い時短状態に到達するということだと考えられます。

遊技状態を「通常」、「時短1」、「時短2」、「時短3」とした場合、下記の表のような関係になっていると思われます。

※時短1~3の作り方の詳細は不明ですが、「PFアイドルマスター」でも同じことができていたので、同じ手法だと思います。(開発に精通していないと説明できないので割愛します)

原作は知らないのですが、どうやら主人公の乗るユニコーンガンダムが2段階変形(?)するようで、それぞれ「破壊の獣」「覚醒の獣」という名前とのことです。
モチーフの機体が強化されることに合わせて出玉力が強化されているという、いいモチーフの活かし方だと思います。

SANKYO様は、古くはエヴァンゲリオンシリーズで出玉なし確変を「暴走モード」として搭載し、その分の出玉を大当りに還元したことで出玉力を強化するなど、モチーフをスペックに落とし込むのが非常に上手だと思います。
UCにおいても、3連後に移行する「覚醒HYPER」というモードを搭載していますので、演出的な面白さにも期待が持てるのではないでしょうか。

演出だけでなく、性能面においても時速は約39000発とのことで、非常に魅力的なものになっていると思います。
自力で3連させたことによる上位モードへの到達と言うのは業界初と言えるので、遊技動機となる新しい目標として注目したいと思います。

~④プロモーションついて~

遊技機のTVCMが解禁されたこともあり、各方面へのプロモーションが非常に活発です。
6/7現在、既にTVCMをご覧になった方も多く、Webでの広告も多く見かける状況です。
また、特別プロモーションビデオに執行役員の尼子氏が出演されており、SANKYO様の本気度が伝わってくるコンテンツと言えます。

過去のガンダムシリーズは、残念ながら特筆するほどの稼働実績を残せていません。
「機動戦士ガンダム」というコンテンツ自体は40年以上続いているだけに、遊技機業界でもブランド化したいという強い想いが感じられます。

力を入れて作られた機械であると思いますし、演出、特に液晶映像については非常にクオリティの高いものになっていると見受けられますので、釘などでユーザー様の体感が損なわれることのないような運用が不可欠でしょう。
勢いがある今こそ、新規、休眠両方のユーザー様を増やすチャンスととらえ、起爆剤にしてもらえればと思います。

~最後に~

さて、今回は「PF機動戦士ガンダムUC」について考察させていただきましたが、いかがだったでしょうか。
モチーフ感を生かした上で市場のニーズに沿ったスペックであることと、SANKYO様が込められたであろう想いがお伝えできていれば幸いです。
過去のガンダムシリーズと異なるターゲットへのアピールもコロナ禍においては有効と思われますし、今後試打動画やさらなるプロモーションも増えてくることが予想されます。
若年層への話題性が高い機械となると思いますので、きちんとお盆の主力を張ってくれるよう育てていってほしいです。
それでは今回はここまでと致します。

次回もどうぞ宜しくお願い致します。

※ 当サイトで使用しているホールや機械の画像はすべて許可を取り撮影し、掲載しております。

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