「P ぱちんこキン肉マン キン肉星王位争奪編」~ パワー&スピードの究極RUSHだ!! ~
皆様こんにちは。玉男です。
今回は京楽様の新機種、「Pぱちんこキン肉マン キン肉星王位争奪編 火事場ゴールド」(※以下、ゴールド)について考察していきます。
当機種は導入予定日が12/20となっております。導入予定台数は不明です。
今回は「Pぱちんこキン肉マン キン肉星王位争奪編 友情シルバー」(※以下、シルバー)というスペック違いとの同時導入です。
京楽様の人気機種、「キン肉マンシリーズ」の最新作が2スペック同時リリースとなります。
前作から7年半を経ての登場となりますので、既に往年のファンの間では期待する声も聞かれます。
演出面の詳細が不明なので、今回は2スペックの違いと新しい要素である”連荘終了後のチャンスゾーン”に焦点を当てて下記の項目で考察していきたいと思います。
①ゴールドのスペック解説
②シルバーのスペック解説
③2スペックの違い
④チャンスゾーン
それではスペックについて見ていきましょう。
詳細は下記になります。
2つのスペックは両方とも1種2種混合機ですが遊技感が異なります。
ミドルスペックであるゴールドは超高継続×小出玉のデザインで、連荘回数によって出玉を伸ばすタイプです。
シルバーの方も継続率は80%と高い方ですが、77%の1200発を引き続けることで出玉を伸ばすタイプです。
下記にてそれぞれについてさらに細かく見ていきます。
※以降は1種2種混合機の場合でも、分かりやすさ重視で「ループ」「バトルスペック」「ST」などの用語を使用します。ご了承ください。
~①ゴールドのスペック解説~
ゴールドはミドルスペックの超高継続型ループスペックとなっています。
7.5%の通常大当りを引くまで、1/1で大当りし続けるというもので、出玉感はSANYO様の「P大工の源さん 超韋駄天」(※以下、超韋駄天)に近いと思われます。
超韋駄天がSTタイプであるのに対し、ゴールドはループタイプなので、連荘終了時にも出玉を得ることができます。
330発とはいえ、この点はループタイプを好むユーザー様への訴求ポイントとなりえるでしょう。
RUSH中は1/1で当たり続けるため時速は非常に高いと思われます。
1/1といえば小当りRUSHがイメージしやすいかと思いますが、小当りがそのまま大当りになっているわけですから、激化する時速競争の中でもトップの性能といえるでしょう。
また、キン肉マンといえばバトル漫画の金字塔ともいえる作品です。
92.5%の継続率でバトルに勝利し続けるというのは、モチーフも相まって非常に高い爽快感を与えてくれることが期待できます。
~②シルバーのスペック解説~
シルバーは継続率80%のバトルスペックです。
おそらくバトル演出勝利=10Rとなっているでしょう。バトル敗北で3R通常、そこからの復活が3%の3R+RUSH継続になっている、分かりやすいゲームフローだと思います。
3%の3R+RUSH継続は復活と予想していますが、その場合の復活成功率は約13%となるので、ユーザー様の想像以上に遭遇する機会があると思います。
こういった最後のワンチャンスというのはぱちんこにおいて非常にいいアクセントとして機能します。
10Rの出玉は1200発と少なめですが、ライトミドルであることや77%で獲得できることから、ユーザー様の納得も得られやすいでしょう。
仮にミドルスペックで突入率を上げて同じ性能だった場合、1500発欲しいという声が強くなっていたと考えられます。
ユーザー様の納得が得られる低確率、突入率、継続率、最大出玉のバランスとして、非常に上手くまとめられていると思いました。
~③2スペックの違いついて~
それぞれに異なるゲーム性の2スペックですが、出玉性能を比較してみました。
※出玉はすべて払い出し
※初当り時は非チャンスゾーン。チャンスゾーン引き戻し非考慮
ライトミドル帯の低確率の中では非常に高い出玉性能であることは間違いありません。
ゴールドも、比較的高めの突入率でありながらRUSH中の出玉は申し分ありません。
内規総量の計算方法が変更されて以降、ループタイプが最後の出玉という面で優位に立てるようになりました。
ゴールドはそれを上手く取り入れ、出玉力を強化してきた超韋駄天と言えるでしょう。
最近ではニューギン様の「Pデビルマン 疾風迅雷」が超韋駄天のフォロワーとして登場し、良好な稼働実績を残しています。
確実に需要のあるスペックが強化されているので、ユーザー様の遊技動機になりえると考えます。
ここで少し、開発のこぼれ話をしたいと思います。
内規総量の計算方法が変更されるとの通達があった際、おそらくすべてのメーカーの開発者が「次の牙狼はこれで来るはずだ」というスペックの予想を立てたと思います。
そしてそれは、現在導入されているものとほぼ同じだったはずです。
遊タイムの有無や初回出玉などは違っていたかもしれませんが、「81%継続×ALL1500発」というのは初代牙狼のインパクトを知っている開発者なら誰もが予想したでしょう。
牙狼は初代を踏襲できるという圧倒的な強みを持っていますので、同じスペックで勝負するには相当のリスクがあります。
他メーカーはループ以外のスペックで、同じ「81%継続×ALL1500発」の機種を導入し、稼働実績を残した機種もあります。
唯一ループタイプで真っ向から勝負したのは、京楽様の「Pウルトラマンタロウ2」しかありません。
タロウチャッカーという差別化要素があったにもかかわらず、稼働結果は敗北といえるでしょう。
それほどまでに牙狼のブランドは強いわけですが、ではループタイプが牙狼一強になってしまっていいのかというとそうではないと思います。
ゴールドは今回、継続率という点で牙狼と大きく差別化したループタイプとして導入されます。
「81%継続×ALL1500発」以外の手段で、ループタイプの魅力的なスペックを作り上げたことで、ループタイプ好きのユーザー様の選択肢を増やせたのは非常に価値のあることだと思います。
1500発の最大獲得と超高継続の連荘という二本柱で、ループタイプを牽引してくれると期待したいと思います。
~④チャンスゾーンついて~
ゴールド、シルバーともに特図1のRUSH非突入大当りの一部と、特図2のRUSH終了大当りの後にチャンスゾーンに移行します。
チャンスゾーンの正体は「電サポが開かない時短」です。
ぱちんこの電サポ回数は「大当りした時の状態」と「大当り種別」によって決定できます。
状態とは「通常」「時短」「確変」「潜伏確変」の大きく分けて4つですが、時短の中にもさらに「電サポが開かない(開きづらい)」などの状態を持つことができます。
多くの1種2種混合機で、RUSH突入後の特図1の残保留で当たってしまった場合にちゃんとRUSHを継続させることができるのは、「時短中の特図1大当りは、どの大当り種別であってもRUSHと同じ電サポ回数を付与する」とあらかじめ定められているためです。
(もちろんメーカーの配慮なので、同じ抽せんをすることも、必ずRUSHから転落させることもできますがただの意地悪ですね)
少し脱線しましたが、ゴールド、シルバーともにこの電サポが開かない時短を付与することで、「通常時だと時短0回となる大当りだが、時短中だと時短100回付与する」とあらかじめ定めることができます。
これにより、同じ特図1大当りでもRUSHに入る確率を上げることができるので、その状態をチャンスゾーンとしています。
時短といっても電サポは開かないので、左打ちして特図1の低確率を当てる必要があります。
チャンスゾーンは10回転or29回転(振り分け不明)となっているので、それほど頻繁に引き戻せるわけではありません。
逆に言うと、10回転程度なので「まぁ回してから終わるか」という継続遊技の動機になりえると思います。
これが100回転などだと、回さざるを得ない上に抜けることも多いので、単純に連荘の出玉を削られるという印象を与えてしまいますが、最後に少しおまけがついてくるという認識であれば、ユーザー様も好意的に受け入れてくれると思います。
初当り、連荘問わず必ず10回転~29回転回されるという前提で運用されて問題ないと思います。
~最後に~
さて、今回は「Pぱちんこキン肉マン キン肉星王位争奪編 火事場ゴールド」と「Pぱちんこキン肉マン キン肉星王位争奪編 友情シルバー」の2スペックについて考察させていただきましたが、いかがだったでしょうか。
単純なスペック違いではなく、ゲーム性が全く違うタイプであり、それぞれに長所と短所があることがお伝えできていれば幸いです。
チャンスゾーンは本機が業界でも初の試みとなります。
スペック設計の自由度が上がり、各メーカーでの開発競争が激しくなっていますが、単純な出玉性能のみではないアプローチというのは価値が高いと感じます。
特に1種2種混合機で遊タイムを搭載している機種であれば、連荘後即やめが基本となるので、そこを引き留めて通常時を再度遊技していただく仕組みは客帯を伸ばす意味でも効果が期待できます。
ボーダーもそこまで甘くないので、初当り出玉+250発程度で29回転回しきれる程度の調整だと、ユーザー様の満足度も高いのではないかと思います。
それでは今回はここまでと致します。
次回もどうぞ宜しくお願い致します。
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