導入レポ ~「P Re:ゼロから始める異世界生活 鬼がかりVer」編~

皆様こんにちは。玉男です。

今回は先日全国導入された、大都技研様の「PRe:ゼロから始める異世界生活 鬼がかりVer」(※以下、鬼がかりVer)について導入直後の状況を全国データから下記の項目で考察していきたいと思います。

①基本情報
②初期稼働と粗利
③客帯と客層
④パンク

~① 基本情報~

鬼がかりVerは1/11(火)に全国のホール様に導入されました。
導入台数は約15000台となっております。

昨年1月に導入された「PRe:ゼロから始める異世界生活」(※以下、前作)のスペック変更機です。
情報解禁と同時に高い射幸性を想像させるスペックや、それを実現するための複雑な内部仕様について話題となりました。
また、試打動画公開後はその速さや前作から一新されたRUSH演出にも注目が集まり、導入前から期待されていた機械だったと言えるでしょう。

複雑な内部仕様については既に別記事にてご紹介しているので、そちらも併せてご覧ください。
今回はユーザー様が体感されるスペックに即して考察していきます。

それではスペックです。

表面上のスペックはシンプルなV-ST機のようになっていますが、20Rで3000発の振り分けを搭載していることが特徴です。
この20Rは次回までの電サポで実質大当り2回ということではなく、10R消化後すぐに次の10Rが開始されるという業界でも初めての機能になっています。そのため導入から2日目の時点でネットにはパンク報告がいくつか上がっています。
パンクについては後述します。

「20Rをシームレスに消化できる点」「振り分けの8割が1500発以上の払い出しを受けられる点」「RUSH消化のスピードが1変動0.76秒である点」などにより実現された、約4万発という時速とMY22100という高い爆発力が魅力の機械となっています。
また、一度3000発を体感してしまうと1500発の当りが物足りなく感じてしまう中毒性もあります。
3000発に昇格する瞬間は他の機種では味わうことができない強烈な「脳汁ポイント」として差別化されていますので、某人気芸人のお二人のように「汁」を求めるユーザー様には非常に魅力的な機械といえるでしょう。

ST中は丸のみポケットによって特図2を抽せんしますが、前作のようなこぼしはほとんどなくなり、打ちっぱなしでも非常に快適に消化できます。
ST回数は144回ですが、抜けるときは2分足らずで文字通り駆け抜けますので、閉店間際でも十分逆転が狙えるスペックといえるでしょう。

~② 初期稼働と粗利について~

初日の稼働は約47550となりました。
有名タイトルでも中々出ることのない非常に高い値となりました。
昨年末に導入されたBisty様の「P新世紀エヴァンゲリオン 未来への咆哮」(※以下、エヴァ15)の初日の稼働が47560でしたのでそれとほぼ同じですし、土曜日にはエヴァ15以上の50000を超える稼働も記録しました。
これはP機の中でもトップの値であり、導入週の平均稼働もトップとなるでしょう。
もちろん導入台数はエヴァ15の方が約40000台と多いので、平均値のみで比較してはいけません。
しかし(失礼ながら)大都技研様の過去のぱちんこの実績やTVCMの有無、スペック変更版であることなど、多くのマイナス要素がある中でのこの値は素直に称賛に値すると思います。

初日の粗利は約15000円とこちらは高い値が出ているようです。
事前の評価で非常に甘いスペックであることが知られていましたので、最初から回収運用をされたホール様が多かったのではないかと思います。
人気のある間に回収してしまうというのは戦略としては妥当かもしれませんが、鬼がかりVerのような甘すぎる機種でやるとユーザー様がついてこれない可能性が高いです。
幸い注目度も稼働も高いので、もし可能な限り回収できるよう運用されているホール様があればご再考いただければと思います。
今月末にはCR機が撤去されますが、その後任を託せる射幸性と話題性はあると思いますので、是非とも大事に育成していただきたい機械だと思います。

~③客層と客帯について~

客層の多くは若年層の男性と思われますが、女性も多く遊技されている印象です。
また、新台期間ということもありご年配の方も珍しくありません。
注目すべきは客帯の方で、週平均で170近い非常に良好な値が出ているようです。
普通のミドルスペックが130~140程度であることを考えると、こちらも優秀な値といえます。

なぜこれほどの高い客帯となっているのか考察すると、理由は二つあるように思えました。
まず一つ目の理由は、初当り出玉の手厚さでしょう。
鬼がかりVerは55%のRUSHで3000発、45%の通常でも1500発の払い出しを得られます。
波の荒いスペックになっており、ユーザー様もRUSHでの連荘を目指して遊技されていますので、当然駆け抜けや単発では満足されず、その後も追いかける動機になっていると考えられます。
この時の持ち球比率が高いため客帯が上がっているというのが一つ目の理由です。

もう一つの理由は実際に打ってみて感じたことですが、鬼がかりVerはそのRUSHである程度の出玉を獲得しても物足りなさを感じるということです。
鬼がかりVerは時速6万発ともいわれる超高速ロングST機で、消化が非常に速いのが特徴です。
そのため駆け抜けるときは2分程度でRUSHが終わってしまいます。
大当りするときもほぼ即告知で開始され、大当りの消化も最短なので、多くの場合はST中の大当りを引いて脳汁を出した3分後には通常にいることになります。
この脳汁の余韻がある状態で抜けるという感覚のせいで、「ある程度」くらいの連荘では満足感を覚えられず、次のRUSHを目指して遊技を続行されるユーザー様が多いため、客帯が伸びているのではと考えます。
RUSHの消化不良は他の遊技機でも起こりえることですが、肝心なのはその時に持ってる出玉です。
例えば初回大当りで3000発獲得してRUSHに入り、RUSH中に3000発大当りを1回引いて抜けたとします。
連荘数でみれば2連しかしていないので連荘を楽しんだ満足感は得られていないと思いますが、6000発もの払い出しを受けています。
連荘に満足感を得られなかったユーザー様が継続遊技する際に、持っている出玉が非常に多いため客帯として高い値が出ているということです。これが二つ目の理由です。

現在は人気で座れないという声も多いですが、導入台数以外にも客帯の高さも要因の一つだと思います。
人気機種として盛り上がることは、全体が活気づいているように見える効果も期待できますので、3000~6000発程度獲得されたユーザー様が続行したくなくなるような運用は避けるべきでしょう。
なるべく長くこの盛り上がりを持続させることが、ぱちんこ全体を盛り上げることにもつながると思います。

~④パンクについて~

既にネットで報告や考察、対策動画など多くの情報が上がっていますが、鬼がかりVerはパンクする恐れがあります。
現在上がっているネットの情報から考察した、注意すべきタイミングは下記の3点です。

  1. 初回・連荘中の「鬼がかり3000BONUS」発生時の10R目消化後
  2. 初回「鬼がかりチャレンジBONUS」のジャッジ成功後
  3. 「鬼がかりRUSH突入(継続)」のタイトル表示中

内部的に起きていると考えられる動作を記載するのが難しいのと、あくまで推測の域を出ないのでここでは内部動作についての考察は割愛させていただきます。
ポイントとなるのはこれらのタイミングで右打ちを止めないことです。
右打ちを継続していれば問題なく消化できるはずですので、ユーザー様には大当り後はずっと右打ちを続けるようアナウンスした方がよいと思います。
トイレ、タバコなどのために離席したい場合は、

  • 通常のRUSH背景であること(ST残り回数と図柄が表示されている)
  • 特図1、特図2両方の保留が0であること
  • 図柄がハズレで停止していること

3点を確認してからにすべきとユーザー様に周知していただければと思います。

鬼がかりVerはでパンクすると、得られるはずだった1500発とその後のRUSHがすべて消え通常に戻ってしまいます。
おそらく試験対策、攻略対策のためだとおもいますが、液晶での指示や解説が全くない点は非常に不親切であると言う他ありません。
せめてユーザー様の不利益を減らすためにも、右打ちし続けるよう店内にポップを掲示するなどの対策をしていただければと思います。
高すぎる粗利はこれも原因なのかもしれません…。

~最後に~

さて、今回の記事いかがだったでしょうか。
残念ながらこれまでヒット機種と呼べるコンテンツがなかった大都技研様ですが、鬼がかりVerはヒット機最有力候補という動きを見せています。
大都技研様の中だけでなく、エヴァ15やユニコーンと比較しても遜色ないスペックや稼働となっていますので、大事に運用してCR機後継機の一つにしていただければと思います。
それでは今回はここまでと致します。

次回もどうぞ宜しくお願い致します。

※ 当サイトで使用しているホールや機械の画像はすべて許可を取り撮影し、掲載しております。

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