「eRe:ゼロから始める異世界生活 Season2」~大都技研スマパチ第1弾~

皆様こんにちは。玉男です。

今回は大都技研様の新機種、「eRe:ゼロから始める異世界生活 Season2」(※以下、リゼロ2)について考察していきます。
当機種は11/20に導入予定です。導入台数は約15000台です。

リリースから1年半以上経過した現在も、稼働ランキングの上位である、大人気機種「PRe:ゼロから始める異世界生活 鬼がかりVer」(※以下、リゼロ鬼)の後継機として非常に大きな期待が寄せられるリゼロ2ですが、今回はリゼロ鬼と比較しつつ考察していきたいと思います。
①スペック
②初当り確率検証
③演出

※掲載しておりますデータや数値は全て先読み通信調べとなります。ご了承ください

それではスペックについて見ていきましょう。
詳細は下記になります。

大都技研様初のスマパチでの登場となり、初当り確率は現行で最も重い1/349.9となっています。
3000発当りの後の+αについては①で掘り下げますが、十分に出玉に期待できそうなスペックとなっていると思います。

~①スペック~

まず前作にはなかった+αについて、こちらは資料を見る限り1500個の上乗せのことを指しているようです。
上乗せ発生率についてはまだ情報が出ていませんが、例えばニューギン様の「e花の慶次 裂 一刀両断」のように3000発の発生確率とイコールであれば上乗せ発生率は25%ということになります。
前作のゲームフロー、打感はそのままに、重くなった初当りに対して順当にパワーアップしている印象です。
前作との比較は下記の表を御覧ください。 ※リゼロ2の3000には+αを含めています。

※出玉は払い出し
※ボーダーは独自算出

突入率と継続率は変わらず、+αの追加と出玉なし当りがなくなったことで純粋に出玉量が上がっています。
また、RUSH性能が強化されたことによりボーダーもより低くなっていることがわかります。

リゼロ鬼の記録的な大ヒットがありますので、大きく変えずに正当に進化させてきている点は、ユーザー様も受け取りやすく、スムーズにリゼロ鬼から移行できるのではと考えます。

注目すべき点は他にもあり、リゼロ2にはスマパチであるにも関わらずCタイムが搭載されていません。
Cタイムとは、RUSH終了後の通常状態に移行した際、約20%までの確率で引き戻しを行うことができる機能のことです。
多くは1+2種の機械に搭載し、10000回などの時短を付与することで、実質的に大当り1回+RUSHという非常に強い恩恵を持っています。

ですが残念ながらそういった機械はヒットしておらず、Cタイムは浸透しているとは言えない状態です。

開発目線でCタイムを考察すると、内規で定められている総量の限界を越えることができるので、単純にRUSH時の出玉の強化に使いやすい機能です。
しかし、ユーザー様にとってはRUSHで当りを引くこととCタイムで当りを引くことは明確に違うようです。

つい先日稼働を開始した、京楽様の「スマートぱちんこ ソードアート・オンライン」はCタイムの成功率を33%まで上げた変わりに、低確率の時短111回とすることで、合算の引き戻し確率を低くしつつもユーザー様にチャンスと成功体験を付与することに成功しています。
このことが要因かは今のところ不明ですが、非常に良好な稼働を維持しているようです。

リゼロ鬼のヒットを受けてリゼロ2を開発した場合、RUSH出玉の強化はCタイムを使うことで、比較的簡単に実現できたと思います。
しかし、ユーザー様にとって否定的な要素となる可能性があるCタイムを搭載せず、その上でRUSH出玉を強化している点は、非常に高い開発力を感じると同時に、ユーザー様をきちんと見て開発しているという信頼性も感じられる要素かと思います。

実際にリゼロ鬼のときもRUSH出玉が弱かったわけではないはずですので、そこからさらに強化されているという意味で、実際の出玉感、MYなどは、非常に優秀であると期待して良いと言えるでしょう。

スペックに関しては普通の1+2種ではなさそうという情報もありますが、詳細は現時点で不明です。
特に+αの上乗せに関しては、他の機械は普図STで実現しているのですが、「3000発当りを先読みしている」との情報もあるため、また新しいシステムを搭載しているのでは?と一部スペックマニアの間で話題になっているようです。

~②初当り確率検証~

ネットの意見を見ると、+α部分が未確定なためか否定的な意見も散見されます。
多くは「初当りが重くなっているのにあまり変わっていない。これならリゼロ鬼でいい」というものです。
そこで、初当り確率を1/349.9にして、+α以外の部分を強化した場合どうなっていただろうかを、下記の表で検証していきます。
検証基準として独自算出のリゼロ2のボーダーを基準に、±2%の範囲となるように調整しています。

※3000発割合と1500割合は2R当りと出玉なしの割合を削って調整

ボーダーに合わせる形で数値を調整した結果、それぞれに特化させることで別のスペックアップの方向も可能だったという事がわかると思います。
ただし、この中で突入率以外の項目は内規で定められている総量を超える可能性が高いです。
総量については詳細な条件がわからないため検証することができませんが、この中で現実的なのは突入率アップだと思います。

突入率に関しては55%から64%までアップさせることができそうです。
個人的な話ですが、60%を超えていると「良くなった」という印象も持てますし、打ち手として非常に魅力に感じます。
しかしそのために、RUSHに新しい面白さがないというのは、それはそれで物足りなさを感じそうです。
リゼロ鬼も突入率が特筆するほど低いわけではないので、それほど恩恵を体感できない部分ではないかと思います。
スペックはバランスですので、体感できるところ、印象に残るところに出玉を割く「+αの上乗せ」というのは、「リゼロ2のここがいい」とユーザー様に感じていただきやすい点かと思います。

~③演出~

今回はアニメの二期をベースに、新規選出に一新されているようです。
8年ぶりに新筐体となり、演出面の気持ちよさは格段に向上していることが期待できます。

①の欄でも少し触れましたが、リゼロ2には普図STのような上乗せがありながら、普図STでは仕組み上不可能な3000発当りの先読みがあります。
おそらく普図ではない特図で消化するSTだと思いますが、だとすれば他にも可能になることがあります。
ST終了間際に少し変動を長くしたり、3000発のときだけ特殊なプレミア演出を発生させるなど、主に変動時間に関わる制御は、普図ではできない要素です。

これらは、資料で見てもあまりピンとこない要素ですし、とりわけ新しい要素というわけではありません。
しかし実際に遊技していると、そういった部分の独自性が非常に打感を良くしていることがあります。
リゼロ鬼のときも、時短10000回を3000発当りとすることもできましたが、特電作動口を使用することで打感の差別化を図り成功しています。
リゼロ2がなにか新しい仕組みを搭載しているか、搭載していたらどのように演出しているかにも注目していきたいと思います。

~最後に~

さて、今回は「eRe:ゼロから始める異世界生活 Season2」について考察させていただきましたが、いかがだったでしょうか。
大都技研様の約2年ぶりのぱちんこ、初のスマパチ、大ヒット機種の後継機、一癖ありそうなスペックと、非常に話題性が高い機械であることがお伝えできていれば幸いです。
スペックの数字だけでなく、面白さは演出の表現方法や出玉とのリンクが非常に重要です。
出玉性能は申し分ないと思いますので、今後出てくるであろう演出面にも注目しつつ、リゼロ鬼とどう運用していくのか、ご検討していただければと思います。
それでは今回はここまでと致します。

次回もどうぞ宜しくお願い致します。

※ 当サイトで使用しているホールや機械の画像はすべて許可を取り撮影し、掲載しております。

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