「P真・花の慶次3」 ~花と傾いていざ参る!~

皆様こんにちは。玉男です。

今回はニューギン様の新機種、「P真・花の慶次3」(※以下、真慶次3)について考察していきます。
当機種は導入予定日が1/11となっております。導入予定台数は約35000台です。

ニューギン様のキラーコンテンツである「花の慶次」シリーズの最新作です。
「真」とあるので今回はSTタイプのラインナップです。
こちらも年始に導入予定ということで、各社の強力なラインナップの中に割って入れるのか、主にスペック面で考察していきたいと思います。

①他社機比較
②枠

それではスペックについて見ていきましょう。
詳細は下記になります。

非常にシンプルなV確変STのミドルスペックです。
初当り後は55%の確変を引くか、時短100回中に特図2で大当りを引けばST突入となり、合算の突入率は約67.5%となります。
ゲームフロー自体はシンプルで、他の特徴も遊タイムがないことと、ヘソ賞球が2個であることくらいでしょう。
確変突入後の特図1大当りで通常を引いた場合、時短500回が付与されるという救済も搭載されているようです。

~①他社機比較について~

今回は同じくV確変STである「P新世紀エヴァンゲリオン 未来への咆哮」(※以下、エヴァ15)とスペックの数値面を比較してみたいと思います。

ともにロングSTですがST回数と高確率など、異なる部分をピックアップしました。
数字的にはあまりそん色がない値が多いですが、まず初回の出玉は真慶次3の方が大きいです。
突入率は2機種とも高めですが、単発というのは必ず発生します。
大一商会様の「P神天才バカボン ~神SPEC~」や、1月導入予定の大都技研様の「PRe:ゼロから始める異世界生活~鬼がかりVer~」のように、1500発というわけではないですが、必ず900発獲得できるというのは差別化要素になりえるでしょう。

継続率もわずかですが真慶次3の方が高くなっています。
これは特図2の出玉に振り分けを持っているため可能になっていることですが、ALL1500発にする場合は81%が上限となりますので、そこを超えることができているのは魅力に感じられる方もいらっしゃるでしょう。
20%の割合で2Rを搭載しているため、そこが真慶次3の弱点ではありますが、ST機は大当りを引くことが何より重要なのでそれほど悪い印象は与えないと思います。

初当り平均出玉も高く、全体を通して非常に甘い機種となっております。
最近の市場では「甘い」=「ヘソ賞球1個」=「回らない」というイメージを持たれているユーザー様も多く見られます。
真慶次3はヘソ賞球が2個なので、この不満点に対して差別化できているのは魅力的ですが、スペック設計の視点から言えば、ここまで甘くてヘソ賞球を2個にすると、利益が確保できるのかという不安があります。
甘いスペックでヘソ賞球を1個にするのは、その他の入賞口を締めることでベースを落とし、代わりにヘソを開けた状態を保つことで、分間スタートを落とさず利益を確保できるようにという狙いがあると思います。
ヘソをガチガチに締めた状態で運用する想定なのか、その他の入賞口の調整だけでベースを下げ切れるゲージになっているのか、この点はよく確認すべきでしょう。

~②枠について~

今回も「P花の慶次~蓮~」と同じように、汎用枠の「黒船枠」にアタッチメントという形で半専用枠としてリリースされるようです。
特徴的なのは枠上部の巨大なパネルと、向かって右側に搭載された「押して参る」ボタン(タッチパネル?)でしょう。

まずパネルから考察します。
パネルというより慶次が描かれていることから「ついたて」のようなイメージで、非常に巨大でインパクトはあります。
各社枠を上に伸ばして目立とうとする中でも、目を引く存在になりえるでしょう。

しかし、「花の慶次」という版権に必要だったかは疑問です。
大型版権で多くのホール様では多台数導入されるでしょうし、「どこにあるか見つけづらい」ということはないでしょう。
また、データカウンタを完全に隠しているだけでなく、ほぼ操作もできないような構成になっているようです。
遊タイムは非搭載ですが、ぱちんこを打つときに回転数を気にすることはよくあると思います。
1000円あたりの回転数だけでなく、ST中の何回転目に当たったかなどはぱちんこの楽しみの一つです。
また、版権のファンの多くは40~50代かそれ以上の男性が多いと思います。
大当り回数や前日の連荘数など、いわゆる「オカルト」要素を楽しまれる方にとっては邪魔にしかならないので、このパネルの演出上の有効な使い方がない場合は大きなマイナス点になるでしょう。
最低でも液晶内に回転数が表示されていることは必須です。
それも多分SPリーチに発展したら消えてしまうでしょうが、ユーザー様がどのタイミングで回転数を確認できるかは評価に入れるべきでしょう。

次に押して参るボタンです。
特定の演出発生時にタッチするセンサのようです。
本機では5大演出として搭載されていますが、そもそも黒船枠にはボタンがすでに二つあります。
特に強デバイスである「天激ボタン」は振動、大きさともにインパクトがあり好評です。
押して参るがどこでどのように使われるかまだ分かりませんが、これが天激ボタン並みに気持ちよくなければこのデバイス自体の評価が下がります。
ユーザー様の中にも枠の巨大化、複雑化に対して快く思われていない方がいらっしゃるようです。
こういったマイナス評価を払拭するためには、そのデバイスが面白さに有効に働いていることが必要不可欠ですので、試打や実機確認の際には是非体感していただき評価していただければと思います。

~最後に~

さて、今回は「P真・花の慶次3」について考察させていただきましたが、いかがだったでしょうか。
ニューギン様の本命として、王道のV確変ST機での登場となりますが、類似機種との差別化要素や遊技感の違いについてお伝えできていれば幸いです。
枠については賛否あると思いますが、要はそれがユーザーフレンドリーであれば良いだけです。
より気持ちよく、より楽しくなるのであれば意味がありプラス評価になります。
この点は購入される場合にはしっかり事前確認していただきたいと思います。
それでは今回はここまでと致します。

次回もどうぞ宜しくお願い致します。

※ 当サイトで使用しているホールや機械の画像はすべて許可を取り撮影し、掲載しております。

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