高稼働店の役職者に聞いてみた! 4円ぱちんこ課題&9月入替予定について
結論
ただ待つだけでなく、意識して中高年層とサラリーマンの戻りを回復させる!
質問設計
下記の①②についてお聞かせください。
① 現在のぱちんこ部門の課題は? 考えている対策は?
② 9月の入替をどのように考えていますか?入替予定機種は?
ホール(現場)の感想
(Aエリアマネージャー)
①地域1番店クラスの店は「CR大海物語4MTB」「CR真・北斗無双」「P大工の源さん超韋駄天」「PF戦姫絶唱シンフォギア2」が主軸ではありますが、自店を含めて「CR大海物語4MTB」の稼働が戻りきらない店舗が多い状況です。現状の問題はやはり粗利でしょうか。9月までは粗利最大化が必要不可欠な時期ですから。「CR大海物語4MTB」「CR真・北斗無双」は稼働重視で使うため、粗利は期待できません。「PF戦姫絶唱シンフォギア2」も10台以下の設置でも稼働(&粗利)維持が難しい状況になってきました。「P大工の源さん超韋駄天」は育成可能ですが中古価格が高すぎてこれ以上は増やせません。つまり、全体稼働も課題ですが、一番の課題は売上(粗利)であり、8月と9月はしっかりと稼ぎたいところです。例年、10月と11月は期待できないので、なんとしても、8月と9月は単価の高いお客様を確保し、売上(粗利)を最大化したいところです。対策としては、まずは単価の高いミドル部門の強化です。競合店からお客様を動かそうとするならば、イベントと入替になりますが、イベントは規制内の時間打ちを増やすかどうかを検討中です。時間打ちもリスクがあるので。入替は競合店より積極的にいきます。
②入替についてですが、8月は良い新台ミドルが少ないので、ミドル機については店舗間の移動を増やし、特に稼げる店にはコンテンツ力のあるミドル機を増やしました。9月は「P仮面ライダー轟音」があるため、導入時に、8月に増やしたミドル機を撤去します。「P仮面ライダー轟音」は稼働よりも瞬発的な売上(粗利)に期待しているので、競合店が少ない導入であれば、想定よりも増やします。
(Bエリアマネージャー)
①直近の課題はお盆までに戻っていない顧客を戻すこと(コロナ離反)で、対策は総付景品、ポイント景品、ポイント数、貯玉数、等々を専用DM等で訴求すること。
②9月入替については競合のグランド(リニューアル)オープンへの対抗店には大量導入、それ以外の店舗はまだ、ユーザーの戻りきれていない状況なので新台は適正台数で導入する。今のところ、9月は海物語とP仮面ライダー轟音がメインです。スロットは特にないです。
(Cエリアマネージャー)
①新内規パチンコの展開として、源さんのような連チャン機が成功していますが、高ベースになってから低迷していた甘デジの復活も注目されると思います。また目の前の課題としては、コロナ禍で海を筆頭に年配客が取り込めないというのがあります。年配客の早々の復活はありえないと仮定して、年配客対象機種の減台を進めながら、源さんタイプの今後の機械、新内規甘デジで、機種構成を作っていく感覚になると思います。その完成図を青写真として作成→撤去問題やコロナ禍の状況を加味しながら、逆算して、自店が今力を入れるべき機種とそうでない機種を精査して、機種配置から考え直したいと思います。特に、今はスロットからパチンコに移行が始まったタイミングなので。
②9月の入替→自分たちのエリアでは1円ぱちんことスロット客は戻りつつあるので、入替は必要不可欠、かつスロットからの回遊も期待出来るライダーの導入は必然。購入資金の薄い店舗では、今後も使えて、安価に買えるものとして、1円ぱちんこにP花の慶次~蓮~の増台で仕掛けます。
(Dエリアマネージャー)
①ぱちんこ部門の課題はシンプルに集客です。店舗にもよりますが、戻らない地域はかなりキツいですね。粗利を考えるとスロットに負荷がかかるのが特に厳しいです。機械もないですから当然の状況ですけど、玉出しも以前のようには出来ませんから尚更です。対策としては時間が解決してくれるのが1番ですが、少しでも市場が膨らむタイミングに動きを作る事しか出来ないですね。時間打ちや配置変更等の小さな動きを取ってそこに合わせた訴求を繰り返しています。
②9月の入替は前半集中になりますよね。新台がある程度は販売されるのでほぼ摘みます。ただ、台数はかなり抑えざるをえない状況です。P仮面ライダー轟音、Sアナターのオット!?はーです、リユース各種がメインですね。後半は現在値段が下がっている新基準中古(P甘海等)で対応します。色々と構想はあるのですが予算制限があり、今は出来ない事が多すぎますね。
(Eエリアマネージャー)
①ぱちんこ部門の課題は平日夜の集客(サラリーマン層)です。まだまだ時間が掛かる認識です。コロナが終息すれば一気に戻ってくるでしょうが、「P大工の源さん超韋駄天の増台」や「遊Timeの訴求」など、とにかく継続的に数ヶ月仕掛けていく必要があります。
②9月の入替主力は「P仮面ライダー轟音 」と「Pスーパー海物語INジャパン2STB」です。4円PはP仮面ライダー轟音、1円PはPスーパー海物語INジャパン2金富士で考えていて、どちらも単発では難しいので、ひとつのキッカケとして考えて、とにかく継続的に販促活動をするイメージです。今はとにかくやり続ける事が一番重要だと思います。お客様の再来店タイミングがバラバラなのできっかけを沢山用意して反応待ちです。反応次第ですぐにニーズを察知して2回目以降の来店に繋げたいと考えています。
(Fエリアマネージャー)
①ライトユーザーが戻らないが、今はコロナ対策をしっかりと継続することで、甘デジや海系の回復を待つしかない。ぱちんこ部門は高稼働店以外は薄利でも響きにくいので、なんだかんだ、入替を工夫することが有効的ですよね。
②P仮面ライダー轟音で攻めるしかないのでは?4円P設置台数の5〜6%くらい。「P大工の源さん超韋駄天」や「S笑ウせぇるすまん」は稼働と粗利のバランスを考えると2〜3%の設置比率で良いと思っています。おそらく同じようなスペックで強コンテンツ出るのでは?
(Gエリアマネージャー)
①ぱちんこ部門の課題としては、規模縮小対策が課題です。コロナ離反やもともと縮小部門ですので離反者は一定数もどらないという前提で考えています。8割戻しでやっていけるようにしないといけないので、店舗の集客軸の増加が必要です。8割~9割市場でシェアアップしてカバーするようなイメージです。差別化をして、生き残ってきた過去(体験)がありますが、それぞれの差別化軸が以前よりも細っているので複数チャンネルを持てれば!
軸を太くしようとすることも大事ですが、市場状況や今までの努力により、今以上の伸びしろはないでしょうから、新しくチャレンジする必要を感じます。
②9月入替は当然、P仮面ライダー轟音を軸で構成されると思います。商圏の上位店はどこも同じでしょうから、手段の規模ではなくて、提供価値の新設に必要な機械投資はあると思います。入替費用はもともとの集客軸維持に必要なコストですから。
(H店長)
①パチンコの課題はミドル海の回復です。対策としては今回の4連休で回復傾向が見られたので、更なる甘めの運用に切り替えます。お盆の入替でミドル海を再導入して海ミドルの強化を図ります。
②9月入替ですが、4円P部門は「CR真・北斗無双」「P大工の源さん超韋駄天」など好調な機種があり、スロットユーザーを取り込んでいるため、離反防止のためP仮面ライダー轟音は4台程度欲しいですが予算都合で新台購入が出来ない可能性もあります。その場合はバラエティ中心の入替になりますが、導入当初は甘めに使い入替のイメージアップにつなげる考えです。スロットユーザー引き留めの為にも有効と考えています。
(I店長)
①ズバリ機械代です。ぱちんこはスロットに比べ中古導入機が稼働貢献する実績を残しております。実績の良い未導入機種や既に導入した機種の中古買い付けによる導入、増台などを行いたいところですが、今の収益状況ではなかなか手が出ず、新台購買意欲の高い競合店舗に設置台数で差をつけられる点が課題です。稼働UP、業績UPの為には先行投資は必要だと思いますが、自店より先に機械代をかけるべきグループ内店舗もあり、思うようにいかない状況です。対策としては中古売却量を増やし、且つ、導入の段階で取捨選択により本当に勝負する機種だけ台数を増やして購入を検討しております。
②当然、P仮面ライダー轟音がメインと考えています。競合の動きからしても本来必要な台数よりも少し多めに導入を図ることになろうかと思います。次点でハイミドルのPスーパー海物語INジャパン2金富士も5台レベルで導入しコロナで離反している年配層の掘り起こしを行い再来店に繋げたい考えです。
(J店長)
①ぱちんこ部門の課題は「P大工の源さん超韋駄天」が中古価格に見合ったアウトがないことです。数ヶ月前から新台は全てBY値が落ちづらい仕様となり回転数が維持しにくい状況です。店舗によって回転数の幅が広がっています。
②9月はP仮面ライダー轟音1列導入と中古機種となっております。スロットは5.9号機が導入可能な機種を安価で購入します。
総評 ~ 集客と売上向上には新台導入と選択が重要 ~
多くのホールの決算は3月であり、3月決算は黒字で終了していると思います。4月からの新年度においてコロナ禍における営業自粛(休業)となり、4月・5月に関して必要経費(固定費)がメインに支出した結果、売上ダウンの利益ショートとなり経常利益が赤字になっていると思います。この赤字を一早く黒字に戻し、尚且つ前年利益まで追いつかせるためには収益の柱である4円パチンコの回復が必須となります。
また、企業によってはパチンコ店や居酒屋などへの立ち入り自粛をしている企業も存在しています。このことから夜のサラリーマン顧客の来店が減少している点が、短時間勝負できる機種稼働の回復に繋がっていない事が売上減少を招いています。打開策としては、再度来店する動機が必要になります。
来店動機になる起爆剤が新機種の導入です。9月発売機種から10月発売機種へ繋げて実施することで来店動機に結び付けられます。
ミドルタイプの導入はコロナ禍でダウンした売上を少しでも回復させていくために必要なことでしょう。
また、9月には4連休があり、この4連休に来店してもらう為の40~50代への集客の仕掛けが必要で、今年の10月は祝日がなく9月の4連休後は、11月後半の3連休までまとまった休みがありません。
是非、9月の新機種から10月・11月そして年末商戦の売上と集客をつなげるためにも9月の新機種の導入と機種選択は大切なポイントです。
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