エスカレーターの乗り方4選！ww

エスカレーターの乗り方はまるで人生のようだし、その人の生き様や考え方が透けて見えちゃうというのが今日の話。特に乗降客で混雑する駅のホームのエスカレーターなんて、人生が丸裸になっている感じよ。あ、盗撮とかの話じゃなくてね。今日は真面目な話だから。

エスカレーターの乗り方はだいたい４つに分けることが出来る。

あ、この話の前提は、左側は立ち止まって乗って、右側は歩行するっていう東京式の乗り方ね。大阪界隈だと左右が反対になるけど、まあそれはそれで。ちなみにエスカレーターが今みたいに片側停止、片側歩行になったのは1967年の阪急梅田駅のアナウンスが始めてと言われていて、1970年の大阪万博の際に今の「大阪方式」が定着したっていうのが定説なんだけど、これはトリビアのヘーヘーヘーね。

で、エスカレーターの乗り方の話に戻すと、基本的な2つは今言ったように、左側で立ち止まって乗る人と、右側を歩く人。あと二つはなんだと思う？ その逆ね、左右逆。左側を歩く人と、右側で止まる人がいるのよね。東京と大阪の話じゃないよ、同じ東京の中でね。

結果的に－

①左側で立ち止まって乗る人
②右側を歩いて上る人
③左側を歩いて上る人
④右側で立ち止まって乗る人

の4パターンになると思う。

この４つの乗り方はから見える人生の話をこれからするね。

正しすぎるエスカレーターの乗り方

上の①～④の中で「正しいエスカレーターの乗り方」は、①と④なのよ。

日本エスカレーター協会もエレベーターには止まって乗ろうって推奨しているしね。でも世の中では①と②の組み合わせがスタンダードなんだよね。

正しいことと、生活の中での運用が微妙にすれ違っているけど、でも多くの人たちが、急ぐ人とそうでない人、忙しい人とゆとりのある人等々、色んな組み合わせを経て、無数の経験を紡いだうえで、今の社会的な慣習が生み出された。これ本当に大事だと思うの。

で、ほとんどの人たちは、この社会的慣習に準じているの。それぞれにエスカレーターに乗る（その先に行く）理由があるんだけど、エスカレーターという乗り物に対しては、会ったことも話したことも無い人たちが、同じ認識のもと、規律ある行動をしているの。

その上で、③と④について話すよ。

まず④はね、エスカレーターの乗り方の社会的慣習を知った上で、右側で立ち止まる人は、「正しすぎる人」だよね。悪く言えば、自分の正しさを、他者にも押し付けようとするタイプ。勿論、日本エスカレーター協会も「右側で立ち止まりましょう」って言っているから、本当に間違っていないし、本当に正しいんだけど、でも社会的な「空気」を読むのであれば、「間違っている人」ってあえて言いたい。

こんなこと言う私が間違ってる？ でも今のコロナ禍のなかでも「正しすぎる人」は沢山いる。その最たる人たちが「自粛警察」といわれている人達だし、この「正しすぎる」ってことは、正しいだけに、やっかいなことだよね。空気を読まない正義が正しいか否かは、色んな局面で社会的な課題だよね。

左側の人を襲うプレッシャーと試される勇気

最後は③。これがこの記事の一番のポイント。あえて、凄くシチュエーションが限られる話にするけど、電車が駅に着く。ドアが開く。中にいた人たちがどっとエスカレーターに押し寄せる。大半の人たちは急いでいる。だからエスカレーターに乗ってもずんずん歩いて上る。左側は勿論、最初にエスカレーターに乗った人たちの中にはエスカレーターの左側を歩いて上る人たちもいる。

ここ！この左側を歩いている人！

この人たちの中にも、「本当に歩いて上りたい人」と「実は立ち止まりたいけど、後ろのプレッシャーに負けて歩いて上る人」がいると思うの。私はね、この後ろのプレッシャーに負けて上る人に物言いたい。そこは止まろう。プレッシャーに負けないで。世の中の流れに押されないで。エスカレーターの左側で立ち止まる人は、ルール的にも慣習的にも問題のないことだし、絶対的に正しいことだから。左側のあなたが、プレッシャーに負けて歩き出せば、あなたの後ろにいる人は、突然「歩き出さなくちゃならないプレッシャー」に襲われちゃう。でその人が歩き出せば、また後ろの人が歩き出す。エスカレーターというたかが15秒～30秒程度の時間の中で、プレッシャーとの戦いや責任の押し付けや立ち止まる勇気なんかが色々試されている。ね、エスカレーターの乗り方って、まるで人生じゃない？

私はね、電車を降りて一番にエスカレーターに乗って、左側に立ち止まる人になりたい❤

…

…

…

ところで、Yahoo!ニュースやTwitterとかでも話題になっている「サラ番問題」なんだけど、いまだにサラ番を外していないホールって、エスカレーターの乗り方に例えたら何番だと思う？　右側を歩く人？　右側で立ち止まる人？　左側で立ち止まっている人の後ろでプレッシャーをかける人？

あれはね、ただの逆走。