高稼働店の役職者に聞いてみた! ~今後のスロット部門における課題と対策~
総論
スロット部門は費用対効果の高い営業を継続することが重要ではあるものの、守りの営業が先行しすぎると、客数シェアを維持できず、ボロボロになる可能性が高い。
4円P部門の強化は必須だが、20円S部門の客数シェアダウンは絶対に避けるべき!!!
質問設計
①今後3ヶ月間におけるスロット部門の仕掛けはどのようなことを考えていますか?
②ジャグラー以外の強化機種や強化内容はどのようなものがありますか?
③年内におけるスロット部門の課題と対策をどう考えていますか?
ホール(現場)の感想
(Aエリアマネージャー)
①スロットの客数シェアを維持、もしくは上げていくために、規制内でのイベント集客を強化します。イベントを沢山やるという意味ではなくて、イベントの信頼度をあげることが最大の目的です。3月にイベントの効果検証を再度実施したばかりなので、特に4月と5月はイベントリニューアルの意識を高めて、お客様からの信頼度を高めたいと思います。新台については買いすぎず、買わなさすぎず!を継続します。競合店がスロット部門の入替が低下させているので、ある意味、チャンスだと思っています。
②現状、ジャグラー以外は「沖ドキ2-30」と「番長3」です。沖ドキ30に関しては育成ができつつあるので、段階を踏まえて徐々に増台していきます。稼働の良い沖ドキ2はジャグラーとの回遊性が高いうえに、機械代がかからない設置比率を上げることができるのは大きいです。「番長3」はイベント日ではない日に甘く使う日を作ることで、いる日といない日の格差が広がらないように引き続き、心掛けます。
③年内のスロット課題は「旧規則機の撤去」「ジャグラーの確保」です。現状のスペックでは売上(粗利)低下は仕方ないので、「機械代がかからない体質作り」にチャレンジです。その対策が「6号機ジャグラーの稼働を落としすぎないこと」「30Φの育成」だと思っています。30Φで南国育ちを整理(減台)できるような新台が出てくることよいですが。
(Bエリアマネージャー)
①現状、大きな仕掛けはありません。スロットは新台も期待できない状況なので、レート変更、配置変更、装飾変更、取材系、チェーン店移動(増台)、等々で変化と刺激を絶やさずに繰り返すイメージで凌ぐしかないと思っています。
②ジャグラー以外だと、番長3とバジリスク絆2しか無いと思っています。ですが、イベント日には稼働しますが、以外の日は稼働しない傾向ですので過度に出してもどうかな?と考えています。その分はパチンコに予算を振った方がベターではないでしょうか。
③年内におけるスロット部門の課題は新台供給です。撤去問題もありますし、光が見えるまでは耐え凌ぐしか無いと思います。
(Cエリアマネージャー)
①スロット部門ですが、大きな仕掛けは特になく、イベント型営業主体になります。ぱちんこ部門でそれなりに反応のある機械が出てくるので、それらにスロットも乗っかる形で集めやすい時に定常化できそうなイベントを発掘する感じでしょうか。
②単日型、ピーク伸ばしなどの、再来店や離反向け、競合イベント潰しは5.5号機ですが、中期定常型はジャグラーメインになっています。ジャグラー以外ではジャグラー供給不足対応で沖ドキ2、ハナハナを定期的に対応していくという感じです。他のAタイプやATは今のところ候補がありません。あえていうなら、バジリスク絆2くらいです。
③減台タイミングとジャグラー獲得です。
(Dエリアマネージャー)
①正直、ジャグラー以外での仕掛けはありません。機械は無いし、ジャグラー以外は短期的なアップであり、費用対効果が無さすぎると判断しています。中・長期ならば、バジリスク絆2等を軸に新台を競合よりも多く導入することですが、まだ旧規則機がある以上は余ほど余裕があるか、今後エポックメイキング的なスロットの登場が出てこない限りは厳しいと思っています。やはり、今はパチンコへの仕掛けや投資が第一です。
②上記の通り、ジャグラー以外の機種であれば、バジリスク絆2の一択です。解析次第では北斗宿命も使い方を工夫することで育成の可能性を少し感じてはいます。他では番長3のような旧規則機以外の機種は該当無しです。ちなみに、高ベース高純増の6号機バラエティは設定の使い方次第では上手く集客に繋がるので価値があると思います。
③年内におけるスロット部門の課題と対策ですが、まずは旧規則機の撤去ですね。新台(6.1号機)の厳しい結果を見れば、最終的にスロットでめくり返す事自体が厳しいと考えています。減台かパチンコへの変更は視野に入れて検討しています。売上低下や集客減は要因が要因だけにジタバタしても良い結果に繋がり辛いと判断しています。ジャグラー以外は戦略的に放置プレイで無関心を装っています。設置期限が最長で来年1.31まで延びそうな予感までします。
(Eエリアマネージャー)
①私の担当店はスロットが弱く、地域最下位なので、何をメイン機に据えるのか、それぞれの機種の配置や適正台数はどのくらいかなど基礎的なことを徹底しますが、まずは南国育ち(30Φ)の撤去を進めながら、全体的に粗利確保できる機種のバランスを考えつつ、6月のゴーゴージャグラー2撤去の受け皿を選択&育成していく。同時に6号機で主力になる台の入手(増台)を考えていく。北斗なのかバイオなのか、やはりバジリスク絆2なのか?
②現状では、ハナビ通やバーサスなどのアクロス系Aタイプを少し動かしていきながら様子見です。今の状況から6月の牙狼導入まではスロットで放出しても、なかなか定着しないと思っています。
③機種に関しては楽観視しており、今後、ある程度良いものが出てくると考えてます。ジャグラーに関しても台数が減っても機種構成は成り立つと思います。問題は購入するお金が足りないこと、ジャグラーの台数が減った場合の機種構成がまだ想像しにくいことなので、不必要な台を慌てて買うのは控えて、島閉鎖でも良いので長い期間で計画的に良い台を購入していき、仕上げるのが良いと思っています。
(F店長)
①自店におきましては、足もとのお客様囲い込みを考え、30パイの増設を思案しております。機種はスーパーハナハナを軸に考えております。前回のハナハナゴールドは技術介入要素が付き、大不評に終わりましたが今回は、不安要素がなく、目押しが一切いらない仕様の為、シニアの方も安心してご遊技できます。また有利区間を逆手に取った1ゲーム連も面白い機能だと考えております。今回は30パイだけでなく25パイの販売もあり、悩むところではありますが。南国30を外す必要性もあり(利益がないわりにアウトもありません)自店は30パイ購入となります。
②スロット全体の稼働は厳しい状況は変わりありませんが、新台入替の魅力まで失う恐れがあります。新台導入数を少なくして、そのぶん必ず高設定を投入し、抽選人数の増加をしております。所轄の判断もあり、新台に関しては、時間開店(15時以降)があるため投入しても大きく赤字には至りません。会社は設定①を推奨・・・お客様に浸透するまで、2カ月は要しましたが、当初、新台抽選0~4名の状況でしたが現在は、抽選参加人数で30名を切ることはありません。直近でイニシャルD等、少しだけアウトが稼げる機種がリリースされており、ここは設定を入れるとイメージ付けをして頂きたいと考えております。
③年内のおけるスロット課題は6号機がアウトもなく利益もない機種が多く、実際には、リゼロなど月間赤字になる機種が多く存在します。ジャグラーの粗利を棄損している為、出率が低く、市場に出回っていない機種を安価で入替しております。GODが外れてから、代替え機種が存在していない為、悩みどころですが、これについては諦めています。
(G店長)
① 自店は優先的に30Φの訴求と打ち出しを予定しております。商圏内の30φ設置比率が向上していることと、自店においても、1列での安定稼働が見込めそうな30Φコーナーの育成(入替)が重要戦略として高まっており、競合対策としても捉えています。
②現状は沖ドキ2(30Φ)と番長3の2機種となります。11月撤去を踏まえ、絆2の育成も考えていますが、今はまだ早い段階なので、ジャグラー以外では沖ドキ2(30Φ)と番長3になります。
③年内スロット戦略として、30φの増台と5号機ジャグラー撤去後の6号機ジャグラー品揃えと6号機AT機種の育成「絆2と+α」で考えています。
(H店長)
①お盆前に5スロ40台を撤廃して20円スロット増台を検討しております。本当はGWにやりたかったのですが、今回はぱちんこ部門で仕掛けるうえに、スロットはあまりにもネタが無さすぎてスルーしました。
②現在可能性を感じているのは6号機バラエティです。競合のイベント日に設定を入れて運用していますが明らかに稼働で反応が見られる結果が出ています。バラエティでの仕掛けは頻繁には難しいですが、仕掛けのタイミングと考える営業日には設定示唆を活かしながら使っていきます。逆に、6号機で並べている機械は使い勝手が悪く、そこそこのコンテンツの機械を並べて導入した際には早々に売却を掛けて減台するか、ある程度早い段階でバラバラ設置する方向を検討しております。
③バラエティレベルの台ではちらほら稼働貢献する機械が出ていますが過去の人気コンテンツ後継機はほぼ総倒れのように感じます。11月の撤去に向けて使えないスロット新台が山ほど出てくると思われますが、そこは殆ど買わずに減台若しくは倉庫にある在庫をとりあえず戻し、お金を掛けすぎないのが正解ではなかろうかと朧げながら感じています。それと、ジャグラーの絶対的な不足をどう補っていくかという所ですが、結論としては高いけど6号機ジャグラーを中古で買うしかないかも!と思っています。
~総評~
スロット部門の維持、強化のためには、引き続き集客と育成を繰り返しながら信用を作っていくのが重要です。
集客手段としては、新装開店やリニューアルオープンの告知、SNS等を活用した話題作り、加熱式タバコのエリア化などは有効です。
ジャグラー以外の強化内容の一つとして、6号機のバラエティ化が上げられます。
1機種・多台数導入よりも、バラエティコーナーの方が好調のようです。
バラエティ化することで過度な新台購入を抑えられますし、入れ替えの自由度やアピール、設定の運用に幅ができます。
しかし30φはバラエティ化よりも、ある程度の台数を固めた方が結果も出やすいので注意が必要です。
また、機械の購入代金をどう抑えるかも課題の一つです。
スロットの中古価格は上昇傾向にありますので、新台購入時に台数割引を最大限に活かすのも有効な一手です。
店舗ごとの購入ではなく、まとめ買いをしてチェーン店移動させた方が購入単価を抑えることができ、バラエティコーナーのリニューアルアピールにもつなげることができます。塵も積もれば山となるです。
※ 当サイトで使用しているホールや機械の画像はすべて許可を取り撮影し、掲載しております。