コロナは私たちから何を奪ったのか?
お見知りおき頂いていた皆様にはご無沙汰しておりました。お初の皆様には改めてご紹介を。お客さんのお酒は割るけれど、割り切れない話のほうが好き。パチンコ業界人が集まる場末のスナックでチーママをやっている「パイ子」で~す。パイはパイでも、殿方が好きなパイでは無くて、数学記号の「π」。円周率の3.1415…のあれです。割り切れない数字ってやつ?ww
緊急事態宣言からのマンボウからの緊急事態宣言で、エヴァと沖海なら笑いが止まらない感じですが、現実はまったく笑える話じゃなくて、チーママ業はママから暫く休業要請となっていまして、まあご懇意頂いていた方のご厚意にコメダのシロノワールが如く甘えて、サンサンと照り付ける太陽の下でコソコソ働かせて頂いているところでありマンモス。
さてさて、久々のコラムの執筆です。
今日のテーマは「コロナは私たちから何を奪ったのか?」というお話。
ちゃんとパチンコと関係ある話なんで、最後まで読んでもらえたら嬉しくてエイサー踊っちゃいますよ。
お店にいらっしゃるお客さんが言ってたんだけど、物事は「バグス・アイ」と「バード・アイ」の両方で見なくちゃいけなくて、「バグズ(虫)・アイ」っていうのは、地面を這うようにして小さいことを細部までしっかりと見る眼ってことで、「バード(鳥)・アイ」というのは、鳥が空から地表を見下ろすイメージで物事の全体像を見る眼ってことなのね。
まずさ、バグズの話からすると、私は職を奪われたし(休業中💛)、お仕事して頂くお金も大幅に減ったし、私の場合は経済的なものが大きいかも知れないけど、人によってはコロナで大切な人を奪われた方もいるでしょう。私の甥っ子なんかは楽しみにしていた運動会が無くなったってしょんぼりしてたし、クレヨンしんちゃん大好き甥っ子は、しんちゃんの映画が延期されたからお尻丸出しで泣いたりしてたなぁ。
一人ひとりの生活を見ていくと、やっぱりコロナはそれぞれに何らかの影響を与えていて、中にはコロナで儲かったなんて人もいるかも知れないけれど、まあ多くの人たちから何かしらを奪っていった訳ですよ。ここまでは虫さんの眼のお話ね。
じゃあ、お話の目線を変えて鳥さんの眼で世間を見たらどうなんだろう。コロナってやつは一体何を奪っていったんだろう。
私はね、人々の「サードプレイス」が奪われたと思っているの。
サードプレイスって言うのは、直訳したら「第三の場」って意味なんだけど、例えば会社員だとして、基本的には「家」と「職場」の二つの「場」を行ったり来たりする訳でしょ。でもこの二つの場の行き来だけだと、家族持ちで奥さん大大大好きとか、子どもたちLOVERだとしても、やっぱりいつかは息が詰まってくると思うんだよね。誰にでも息抜きって必要だと思うんだ。これは別に家族持ちのサラリーマンに限ったことじゃなくて、田舎から出てきて都会で一人暮らしを始めた大学生でも、20代30代のロンリーでも、子育てママさんパパさんたちにも、お爺ちゃんお婆ちゃんたちにも、学習塾の講師にも、町の交番の警察官にも、パチンコ屋さんの店長さんにも、スナックのチーママにも、どこか「息抜きする場所」って必要だと思うんだよね。
このサードプレイスの話をすると、こんがらがっちゃう人もいるんだけど、「休日の余暇」とはちょっと違うからね。サードプレイスっていうのは、あくまで「日常における第三の場所」って意味ね。
で、コロナはね、みんなからこんなサードプレイスを奪ったんだよ。
感染対策ガ-!人流ガ-!っていうのはよ~く分かってるけど、サラリーマンの居酒屋とかスナックとか、お爺ちゃんお婆ちゃんたちの昼からとか、仕事帰りの映画館とかショッピングとか、ぜーんぶジョジョみたいに駄目駄目駄目駄目駄目~!って言われてさ、コロナに罹ってない人もみんな息苦しくなっちゃってると思う。
今まで自分自身ではサードプレイスっていうのを意識してなかったけど、それが無くなって初めて気付いた人もいると思う。あー私には「あの場所」が必要だったんだってね。
で、パチンコ屋さんの話。
パチンコってさ、勝った負けたのギャンブルみたいなところもあるけれど、でもやっぱりどこかで、多くの人たちのサードプレイスでもあるんだよね。
この1年間で売上も客数も客単価も下がったパチンコ屋さんも多いと思うんだけど、お客さんを煽って煽って煽って煽って少しでも挽回しようっていう気持ちも分かるんだけど、あと私も「フリーズ引きてぇぇぇ!」ともいつも思っているけど、でもパチンコ屋さんはずっとどこかで、私たちのお店も一緒だけど、「行き詰った誰かのサードプレイス」でもあって欲しいと心から願ってもいるよ。
ねえ店長さん、それだけは忘れないでね💛
※ 当サイトで使用しているホールや機械の画像はすべて許可を取り撮影し、掲載しております。