「パチンコ屋さんでクラスターは発生していない」という言葉の軽さ
は~い、お客さんのお酒は割るけれど、割り切れない話の方が好き。パイ子のパイは、割り切れない円周率のπ(パイ)。パチンコ業界人が集まるスナックのチーママをやってま~す💛
ねえねえ、富士急ハイランドのドドンパって知ってる? あの突然猛スピードでいきなり発射して90度上って90度で落ちるやつ。あれってさ、乗るのを待っている間、ド・ドン・パ、ド・ドン・パっていう効果音が乗り物に近づくに連れてちょっとずつ大きくなっていくんだよね。まさにあんな感じ。
ダイ・サン・パ、ダイ・サン・パ、ダイ・サン・パ、ダイ・サン・パ!
来たね、第三波。ウチのお店もお客さんがチラホラ戻り始めていたけれど、この二三日は夏場の冷やし中華よりサッパリなのですよ。そりゃ東京で400人とか言われたらそうなるよね。仕様がないし、お客さんが悪い訳じゃないし、耐えるしかないし、でもそんな想いを抱えきれない人たちもいっぱいいて、また社会が荒んじゃうんじゃないかって心配しながらのひとり酒ですよ。
でね今日はね、今回の第三波の中で、もう一度パチンコ業界の皆さんに考えて欲しいことを書くね。それはね-
「パチンコ屋さんではクラスターは発生していない」っていう言葉。
すんごく厳しめの言い方をするとね、パチンコ業界関係者の人たちからたまに聞く言葉なんだけど「パチンコ店ではクラスターは発生していない!」っていう言葉ね、あの言葉を聞くたびに私はちょっと悲しくなっちゃうんだよね。たぶんその言葉を言っている人って、「クラスター」とか「濃厚接触者」の言葉の意味をちゃんと知っているのかなぁってなる。
「クラスター」っていうのは、本来の意味はもうちょっと広いんだけど、ことコロナ禍に関して言えば「小さな感染者の集団」っていう意味だよね。ここまではみんな知っていること。じゃあ、何人に感染したら「集団」扱いになる?
国が示している指針でいうとね、それは「5人以上」。5人以上の感染者が集中的に発生したらそれは「クラスター」と呼ばれマスコミを通じてある程度公表されるの。
じゃあ、国が「クラスター」を把握するためにやることって何?
それは感染者(1名)の行動経路を把握して、その人の濃厚接触者を探し出して、その濃厚接触者がコロナに感染しているかしていないかを調査するよね。じゃあ、次に大事なことって「濃厚接触者」ってどこまでの接触者を指して言ってるか知ってる?
厚生労働省が示している「濃厚接触者」っていうのは、「1m程度の距離で15分以上の接触」があった場合「濃厚接触者」って言うのよ。
整理するよ。
クラスターは5人以上の感染者が集中していた場合。国は、一人の感染者の行動経路の把握から、その濃厚接触者を検査して他の感染者を探し出す。その濃厚接触者というのは1m程度の距離で15分以上接触した人。
裏を返せば、1m程度の距離で15分以上接触していなければ「濃厚接触者」には認定されないし、認定されなければ検査対象者にならないし、検査されなければ感染しているかも分からず、そもそもクラスター認定されることはない。
結論。
パチンコ屋さんで、1m程度の距離で15分以上接触するシチュエーションなんて、朝の並びの対策だけしていれば、事務所の中でのスタッフ同士の接触以外に絶対にありえないって言えるくらいありえないことなんだよね。「パチンコ屋さんでクラスターは発生していない!」っていう言葉は、だから今の国のルールでは偉そうに自慢することでも何でもないんだよ。当たり前のことなのよ。当たり前のことを偉そうに言うのって、どこかの大臣が「今のままではいけないと思います。だからこそ日本は今のままではいけないと思っている」って言ったくらい中身の無い言葉なんだよね。
ごめんね。私が言う立場じゃないかも知れないけど、でも、だからこそ冷静になろうね。大丈夫、これからもパチンコ屋さんでクラスターは出ない。正確に言うと、パチンコ屋さんでクラスターが発生したとは報道される可能性は限りなく低い。逆にウチみたいに明らかに1m以内で15分以上の接触を商売にしているところからしたら、めっちゃくちゃ羨ましい商売なんだよ。ほんとに。
でもこれは、パチンコ屋さんで感染者が出ないという事じゃない。そこを取り違えないでね。
がんばろうよ。勢い余って上の方で「絶対」なんて言葉を使っちゃったけど、やっぱり「絶対」ってことは無いかも知れないね。だからがんばろうよ。来てくれたお客さんに感謝してさ、お客さんが楽しく過ごせるように、来たことを後悔しないように、笑顔で挨拶して、一生懸命消毒もして、自分自身の生活も出来る限り気を付けて、みんなでこの波を乗り越えようよ。
ね、そうしよ。
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