「P神・天才バカボン~神SPEC~」~これがいいのだ!神SPEC~
皆様こんにちは。玉男です。
今回は大一商会様の新機種、「P 神・天才バカボン~神SPEC~」(※以下、バカボン)について考察していきます。
当機種は導入予定日が10/5、導入予定台数が約10000台となっております。
自ら「神SPEC」と名乗るほど自信に満ちたスペックを搭載しての登場となります。
版権は大一商会様のメインコンテンツですし、期待されている方も多いのではないかと思います。
今回は動画などの情報がまだありませんので、スペックを中心に考察していきたいと思います。
①ゲームフロー
②他機種との比較
③時速
それではスペックについて見ていきましょう。
詳細は下記になります。
遊タイム非搭載の1種2種混合ミドルスペックです。
すべての大当りに1500発の払い出しがある点や、連荘状態突入率が75%、鬼RUSH中の継続率が約65%、神鬼RUSH中の継続率が約81%の継続率の異なるRUSHを2つ搭載している点が特徴です。
それぞれのRUSHや全体のゲームフローについて、下記にて考察していきます。
~①ゲームフローについて~
バカボンにはRUSH状態が二種類あり、下記の図のようなゲームフローで進行します。
まず通常時は普通のミドル機として、1/319の大当りを目指します。
この内25%は1500発の払い出しを獲得して時短0回で通常に戻ります。
75%を引くと、同じく1500発の払い出しを獲得した後、時短42回+残保留4個の鬼RUSHに移行します。
鬼RUSH中は特図2の抽選となり、合計46回転以内に1/44.8の大当りを引くと、そこで振り分けがあります。
67%は時短42回の鬼RUSHに戻りますが、33%で1500発獲得後時短1031回の超特訓に移行します。
超特訓は次回の大当りがほぼ確実に発生しますので、ここで合計3000発を獲得した後、時短70回+残保留の神鬼RUSHに移行します。
神鬼RUSHの継続率は約81%でALL1500発獲得という破壊力抜群のSTになりますので、ここでの大量出玉獲得を目指すのが、バカボンのゲームフローとなります。
~②他機種との比較について~
最高状態が「81%継続」×「ALL1500」と言うことで、サンセイR&D様の「P牙狼 月虹の旅人」(※以下、牙狼)、SANKYO様の「PF機動戦士ガンダムユニコーン」(※以下、UC)の二機種と比較してみたいと思います。
※バカボンの最上位突入率は「鬼RUSH突入率(75%)」×「鬼RUSH中の平均大当り回数で33%を引く確率」として算出しています。
※出玉はすべて払い出し
3機種を比較した場合、それぞれ初回大当りや最高状態の突入率に差があることが分かります。
バカボンは最高状態の突入率こそ低いですが、下位のRUSHであっても約65%継続のALL1500発です。
そこへの突入率は75%ですので、上記の39%を引かなければどうにもならないというほどではないでしょう。
“初回3000発を搭載しつつ突入率を高めたUC”、”突入率と初回出玉を絞った分連荘性能に充てた牙狼“、”初回出玉と突入率を上げた分RUSHを分けて二段階にしたバカボン”と、同じ「継続率81%」×「ALL1500」でも十分な違いがあります。
こういったスペックのキーワードを同じにして、初回出玉など体感する人が多い部分を分かりやすく強化している点は魅力が伝わりやすく非常に良いです。
また、二段階RUSHの構成も注目要素です。
今までの二段階RUSHの機械は「上位のRUSHに入らなければほとんど出玉を得られない」か「上位のRUSHはほぼおまけで体感する機会がほとんどない」というものが多かったと思います。
しかし藤商事様の「P緋弾のアリア ~緋弾覚醒編~」(※以下、アリア4)が、Vストックを上位RUSHとすることでヒットしましたが、上記の2点とは動きが違いました。
アリア4は下位RUSHであるSTと上位RUSHであるVストックループで構成されていますが、Vストック移行率はST中の大当りの25%であり、ST自体も継続率が約74%あるため、体感する機会は少なくないです。
下位のST自体も前述の継続率に加え、50%の振り分けで1300発があるため、ライトミドルとして納得できる出玉量を獲得することは難しくありません。
バカボンは下位のRUSHに戻ることがないのでアリア4とまったく同じではありませんが、最高状態だけに出玉を割かないで体感できる割合を上げている点、下位の連荘性能でも納得できる出玉が得られる
可能性が高い点などは共通していると言えるでしょう。
~③時速について~
バカボンもUCと同様に、神鬼RUSHに移行すると変動スピードが上がります。(0.5秒/1変動)
大一商会様ではおなじみの加速装置が、今回は「バカ速装置」として搭載されているようです。
しかし、鬼RUSH中も遅いわけではなく、むしろ普通の65%継続のST機と比べると異常な速度です。(1.5秒/1変動)
この変動速度は普通90%を超える高継続ST機などに当てはまるものです。
しかもバカボンは鬼RUSHの時短回数は42回しかないので、何も起きなければ大当りした1~2分後には通常に落ちることになりますし、継続率が低いため高い頻度で体感します。
ここは当て方や演出頻度などで、どのようにユーザー様に楽しんで頂くよう設計しているかが非常に重要です。
ここで当てられる感覚や継続する感覚を得られなければ、前述した「上位に行かなければ勝てない二段階RUSH」に見えてしまいます。
時速の話に戻ります。
バカボンの高確率から考えて大当り終了から次の大当りまで速くて40秒~1分程度だと考えられます。
仮に、高確率中の大当り間を50秒、大当りの消化(ラウンド間など含む)を1分10秒とすると、大当りを1セット取りきるのに約2分となります。
この計算ですと、1時間に取りきれる大当り回数は最大30回で45000発を獲得することができます。
もちろん大当りする変動の演出やラウンド間、オープニング、エンディングなどもっと長い可能性はありますが、バカ速装置で速さを強調しているためそこまで大きくずれないと思います。
時速はあくまで1時間続いた場合の指標ですが、「速い」というイメージは夜稼働には特に重要と考えます。
夜稼働に関してもう一つ重要な要素として、やはり「遊タイムの有無」が上げられるでしょう。
UCもそうですが、遊タイムのない機械は次の日の他人に取られる心配がないため、ギリギリまで当りを狙うことができます。
バカボンも遊タイム非搭載で速さをウリにしていますし、鬼RUSHでも十分速いことに加え、初回1500発と単発でも満足感を得られる出玉量ですので、夜稼働に対して非常に条件の整ったスペックと言えるでしょう。
また、UCとはモチーフで喧嘩にならないというのも利点です。
UCは最近のアニメがモチーフと言うこともあり若年層向けですが、バカボンは正直に言って、版権の時点で遊技意欲がない若年層のユーザー様の方が多いと思います。
スペックに魅力を感じる若年層の方は好んで遊技されると思いますが、UCや牙狼と同じと捉えられてしまった場合、バカボンに回遊させるのは難しいでしょう。
反対に、ぱちんこのバカボンに魅力を感じる、主に中高年の年代の方はUCのメインターゲットには当てはまらず、牙狼とは違う遊技タイプで出玉に関わるキーワードが同じバカボンに魅力を感じてくれる可能性は高いと考えられます。
UCと似た部分は確かに多いスペックですが、版権が引き寄せるユーザー層が全く違うということを考慮して、UCの実績は度外視して評価することを強くお勧めします。
~最後に~
さて、今回は「P神・天才バカボン~神SPEC~」について考察させていただきましたが、いかがだったでしょうか。
キーワードは比較した機種と同じですが、ゲーム性やアプローチの仕方が違うことがお伝えできていれば幸いです。
ぱちんこはスペック面ももちろん重要ですが、演出による部分も稼働に対して大きな影響力を持っていると思います。
今回のバカボンは頭身の上がった3Dの演出もあるようですし、是非実際に遊技して購入や運用をご判断していただきたいです。
それでは今回はここまでと致します。
次回もどうぞ宜しくお願い致します。
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