「PAぱちんこ仮面ライダー轟音LightVersion」 ~安心と一撃のハイブリッドスペック~
皆様こんにちは。玉男です。
今回は京楽様の新機種、「PA ぱちんこ 仮面ライダー轟音 LightVersion」(※以下、轟音甘)について考察していきます。
当機種は導入予定日が6/21、導入予定台数が約10000台となっております。
同社の「P ぱちんこ 劇場版魔法少女まどか☆マギカ キュゥべえver」と同様に、JACKPOT機能を搭載した波の荒いスペックに仕上がっているとの情報もあり、今回はその点にも注目して下記の項目で考察していきます。
①スペック※JACKPOT機能
②稼働見込み
それではスペックについて見ていきましょう。
詳細は下記になります。
スペックは遊タイム有りの甘デジで基本的なRUSH状態は時短となります。
RUSHが時短と言うことは1種2種かと思いましたが、どうやらそうではないようです。詳しくは次の項目で解説します。
~①JACKPOT機能ついて~
轟音甘のゲームフローは少々特殊です。
まず通常時に約1/99.9を引けば大当りとなり、95%は時短に移行します。
時短中の電チューも特図1となっており、同じく95%が時短をループします。
時短なので大当り確率は約1/99.9のままですが、120回あるため継続率は約70%となりここで連荘することでも出玉を獲得することができます。
しかし、大当りの出玉が少ないため大量獲得は非常に難しいと言えます。
大量獲得のためには時短中に特図1で大当りを引き、かつ5%の「ST120回(強チャッカー)」(※以下、強ST)を引くことが重要になります。
※通常時の特図1の5%で当選するSTとは別物です。後述します。
結論から言うとこの強ST、状態としては潜伏確変です。
小当りRUSHの機械と同様に、この時だけ特図2の抽選になるため50%で1000発という甘デジとしては非常に強力な振り分けを受けることが可能になります。
また、STと強ST中は高確率になるため、STの継続率も約85%まで上昇し、非常に強力な出玉性能を持った台に化けます。
通常時の特図1で5%を引いた場合に突入するSTは電サポつき確変なので、特図2で変動しないことに注意です。
もちろん前述したとおり、突入率としては「時短中に特図1で大当りを引く(約70%)」かつ、「振り分けで5%を引く」という二段階構成になっているので合成確率は3.5%と非常に低くなっています。
継続率約70%の時短の平均大当り回数は約2.3回なので、5%を1/20とおきかえると最終的な突破率は約11%程度となります。
非常に狭き門に見えますが、初当り時に300or500発獲得できる点や、必ず入る時短120回のおかげで遊タイムが近づくこともあり、投資金額と言う意味では現実離れしているというほどではないと思われます。
甘デジの300発は、されど300発です。スペック設計的にも非常に大きなウェイトを占めるほど、結構バカにできないものです。
~②稼働見込みについて~
京楽様は最近、「突入率が極端に低い代わりにRUSHに入ると非常に爆発力がある甘デジ」を多く開発されており、軒並み稼働実績は良好です。
加えて甘デジの遊タイムは到達するまでの投資も抑えられ、今後更に遊タイム搭載の甘デジは増えると思われます。
そういった中で甘デジの射幸性をさらに上げるには、遊タイムに割く機械割を抑える(遊タイム自体を弱くする)か、別のシステムで遊タイムの魅力を残しつつ更に「時短で大当りを引く」以外の突入経路を搭載する必要がありました。
轟音甘のJACKPOTシステムは、潜伏確変を用いて上位のモードを作るという意味では、SANYO様の「P元祖大工の源さん」などで既に市場にあるものですが、継続率と大当りの振り分けを変えて更に荒波にしているという点でまったく新しいものと言えます。
(これまで同じシステムを搭載している機種は継続率を上げるために使用していました)
単に二段階にして厳しくしただけでなく、時短自体が連荘する設計ですので、そもそも強STに行かずとも100%突入の遊びやすいスペック+αと捉えることもできるため、多くのユーザー様のニーズに届くのではないかと思います。
~最後に~
さて、今回は「PA ぱちんこ 仮面ライダー轟音 LightVersion」について考察させていただきましたが、いかがだったでしょうか。
はっきり言って突入率を絞るだけなら、これほど複雑な設計は必要ないです。単純に通常時の特図1大当りに確変を10%持たせて、残りの90%は時短なしで通常に戻せば、ほとんど同じような、あるいはより強力な特図2の性能になるでしょう。
しかし、ユーザー様が何を求めて甘デジを遊技するかを考えたとき、それが正解とは言えないと思います。
「すぐに当ってほしい」「連荘を楽しみたい」「遊タイムはほしい」「一撃の夢もみたい」という、ユーザー様であれば誰もが持っているであろう需要を、非常に良いバランスで実現しているスペックであると思います。
実績があるということはニーズがあるということです。ニーズを理解している京楽様の中でも特に強く訴求しているスペックと言えますので稼働は十分期待できるでしょう。
それでは今回はここまでと致します。
次回もどうぞ宜しくお願い致します。
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