「P 大海物語4スペシャル」~海物語初の遊タイム搭載機~
皆様、こんにちは玉男です。
今回はSANYO様の新機種、「P大海物語4 スペシャル」について考察していきます。
当機種は導入予定日が2020/12/7、導入予定台数が70000台と伺っております。
本機は現在稼働中の「CR大海物語4」(以下「CR大海4」)のサブスペックで、各スペック変更と遊タイムの搭載がスペック上の変更点として挙げられます。
それではスペックについて見ていきましょう。
詳細は下記になります。
ミドルスペックの1/319で確変ループタイプという王道のスペックとなっています。
確変割合自体はCR大海4と同様に低くなっていますが、本機では2R確変(突然確変)も非搭載で、大当り=1500玉払い出しというよりシンプルなスペックになっています。
CR大海4との違いに着目しつつ、下記の項目で考察していきます。
①遊タイムについて
②時短回数について
③出玉性能について
~①遊タイムについて~
CR大海4との最も大きな違いは遊タイムが搭載されたことであると言えます。
本機の遊タイムの性能は通常時と時短合わせて950回転変動すると、350回転の時短に移行するというものです。
遊タイム中に大当りする確率は約66.6%と低く、大当りしたとしても必ず確変に入るわけでもないので、遊タイム自体の性能としてはかなり弱い部類に入ります。
魅力のない遊タイムは稼働に寄与すると思えないのが率直な感想です。
「新しい機能が実装できるようになったので、実績ある機種のサブスペックとして搭載してみた」というだけでしょう。
~②時短回数について~
本機は通常大当りを引いた際の時短回数が、遊技状態によって変化します。
通常時に通常大当りを引いた場合は時短が100回となりますが、確変中、または時短中に通常大当りを引いた場合は時短回数が120回となります。
時短中に大当りを引く確率はそれぞれ100回の場合は約26.9%、120回の場合は約31.3%となっていますが、ユーザー様が有意に差を感じられることはないと言えるでしょう。
開発目線で見ても、考慮することや計算がややこしくなるだけで、それほど魅力に繋がるものではないと思えます。
この点についても遊タイムと同様に、100回転以上の時短を搭載できるようになったために、とりあえずつけてみたという感が否めないスペックになっていると思われます。
~③出玉性能について~
本機はCR大海4と異なり、すべての大当りが一律10Rとなっていることも特徴として挙げられます。
この点に関して、安定感があるのは良い点と捉えることもできますが、ラウンド中の昇格がなくなるというデメリットもあります。
CR大海4では12Rと思いきやパールフラッシュで15Rに昇格という遊び方があり、筆者自身も楽しんでいた部分でもあります。
(セグは「あえて見ない派」です)
3R分増えるだけなのでそれほど大きな恩恵ではないのに、15Rを「嬉しいもの」と感じさせることで単調な大当り消化に遊技性を持たせていた部分は特に評価していましたが、本機ではそれもなくなってしまいました。
TYはCR大海4が6000個であるのに対し本機は6160個と強化されているのですが、ユーザー様に実感として届かないと思われます。
~最後に~
さて、今回は「P大海物語4 スペシャル」について考察させていただきましたが、いかがだったでしょうか。
CR大海4は今なおホール様で稼働中ですので、比較という形式で考察させていただきましたが、スペック面での魅力はあまり感じられないというのが結論です。
以前同社の「P海物語 IN JAPAN2」で設定が搭載された際も、海物語シリーズにしては稼働が伸びなかった記憶があります。
海物語シリーズメインとなって稼働を支えてくださるユーザー様の層に対して、設定や遊タイムといった新しい要素はまだ受け入れる土壌が育っていないのかもしれません。
CR大海4やその他の海物語シリーズのファンの方々が回遊してくるのは、まだ先のことになりそうです…。
まぁ、でも当機種に関しては、海シリーズの固定ファンはスペックなど特に関係なく遊技される方多いのでそんなに心配はないでしょう(笑)
それでは今回はここまでと致します。
次回もどうぞ宜しくお願い致します。
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