皆様こんにちは。玉男です。

今回は京楽様の新機種、｢Pぱちんこ乃木坂46」（※以下、乃木坂）について考察していきます。
当機種は導入予定日が11/8となっております。導入予定台数は20000台です。

国民的アイドルグループ”乃木坂46”とのタイアップ機で、ぱちんことしてのリリースは今回が初めてとなります。
京楽様の人気機種”AKB48シリーズ”の姉妹機種といえる位置づけとなりそうです。
演出面に関してはまだ情報が少ないため、今回は話題を呼んでいるスペックを中心に、下記の項目で考察していきます。

①ゲームフロー
②ストック
③c時短

それではスペックについて見ていきましょう。
詳細は下記になります。

ライトミドルよりも少し重い1種2種混合機です。
RUSH突入率は約56％、継続率は約84％となっており、基本的な遊び方はST方式となります。
ただし、初回当りでRUSH非突入だった場合とRUSH終了後に時短がつくゲームフローや、大当りの一部で大当りをストックするゲーム性など、特徴的な要素を多く持っていますので、下記にてそれぞれ解説します。

～①ゲームフローについて～

乃木坂は通常時の特図1大当りを引いた後、50％を引けばRUSH突入となります。
普通の1種2種混合機の多くは、ここで50％の突入が引けなかった場合通常に戻ってしまいます。
これは1種2種混合機が確変を持てず、おまけの時短であっても高確率の方で抽選してしまうため、おまけの時短すらもつけられないためです。
しかし、乃木坂は低確率で50or100回転変動させることができる時短を搭載しています。
仕組みは複雑で、規則の知識が必要になるので割愛しますが、SANKYO様の「PマクロスΔ」と同様の機能と思っていただいて差し支えありません。
これにより、高確率が非常に当たりやすく(1/3.7)、かつ50％に漏れても時短で引き戻すことができるという新しいタイプのV確変ST機のようなゲームフローを実現しています。
ただし、時短中は特図1での抽選ですので、ここで大当りを引いても通常時と同じように50％を引かなければRUSHに入らない点には注意です。

RUSH中は1/3.7を時短1回+残保留4個で引くことで継続させるゲーム性です。
この時の継続率は約79.3％ですので大連荘にも期待できる確率といえるでしょう。
また出玉も1320発と300発が1：1ですので、偏った際の大量獲得の可能性は十分にあります。

詳細は後述しますが、10R大当りの一部の振り分けでさらに大当りを2つストックするものがあります。
こうした+αの要素も加わり、RUSH突入時の出玉性能や出玉速度には非常に期待できると思います。

最後にもう一つの特徴として、RUSH終了後に確変機のように時短を経由して通常に戻るというものがあります。
こちらも詳細は後述しますが、連荘終了時のc時短をうまく利用しているようです。

～②ストックについて～

RUSHの大当りの内、15％の10Rを引くと、その大当りに加えてさらに二つ大当りをストックします。
これは、1種2種混合機ならではの、時短の性能を非常に上手く組み合わせた機能といえます。
前述しましたが、1種2種混合機は確率変動という機能を持つことができません。
そのため、電チューを使用する連荘(RUSH)というのはすべて時短になります。
時短と一言で言っても様々な条件、機能のON/OFFの組み合わせで、いろいろな状態を持つことが可能です。

乃木坂に関して言えば、時短を3種類持っていると思っていただければいいです。
時短1…低確率の時短(帰り道モード/遊タイム)
時短2…RＵＳＨ
時短3…ストック大当りを引いた後にのみ移行できる特別な時短

それぞれの時短中に引いた大当りによって、時短回数を変えることで大当りのストックを可能にしています。（下表参照）

※すべての時短の後に残保留4回がつきます

まずRUSH中でも残保留でも低確率時短中でもいいので、特図2の15％の”10R大当り(ストックあり)”に当選すると、大当り消化後時短3状態に移行します。
ここでの電サポ回数は100回なので、1/3.7はほぼ100％引けます。これが一つ目のストックです。
次に時短3状態で大当りを引くと、消化後に時短2状態、つまり普通のRUSHと同じ状態に移行します。
普通のRUSHはこの電サポ回数が1回なので大当りしなければ終わってしまいますが、時短3状態から来た時だけ電サポが100回になります。（表右列）
これによりもう一度大当りがほぼ補償されます。これが二つ目のストックとなります。
二つ目のストックを消化した時、もし15％の10R大当りだったらさらに二つついてきますが、それ以外の場合は元のRUSHに戻ります。（表中列）
これが乃木坂におけるストックの仕組みです。

そもそもストックがなくても高い継続率と高い大当り出玉性能を持っています。
ここに、さらに引くだけで2個大当りを上乗せする性能を持っているため、これまでのライトミドルよりも高い出玉の波を実現することができる性能となっています。
15％という割合も、79％継続であれば引くことができると思える割合ですし、パンチ力のあるライトミドルを求める若年層に、特に訴求できるスペックデザインになっているといえるでしょう。

～③c時短について～

乃木坂にはc時短が搭載されています。
発動条件は特図2の残保留のみですが、確率は1/1ですのでRUSH終了時に必ず発動します。
これにより、ST+ストックのゲーム性が終わっても、低確率時短で引き戻す可能性を残すことができています。
これは普通に低確率の時短を特図2で消化するV確変のST機ではできない機能です。
低確率の時短を特図1で消化する1種2種混合機にしかできない動きとなりますので、非常に独自性のあるフローとして魅力的であるといえます。
もちろん、時短中の大当りで100％RUSHに突入することができないのでその点はトレードオフという感じですが、速さと爆発力という1種2種混合機の特性によって犠牲になりがちな、「演出をゆっくり楽しみたい」「安心感が欲しい」というニーズにピッタリです。

初回の低確率時短もそうですが、初当り1回に対して満足感を感じられるポイントが非常に多く、安定感と射幸性を非常に上手く両立させた機械という印象です。

～最後に～

さて、今回は「Pぱちんこ乃木坂46」について考察させていただきましたが、いかがだったでしょうか。
1種2種混合機を世間的に認知させた功労者の一人「CRぱちんこAKB48」の登場から約10年になろうかとしています。
姉妹機として1種2種混合機の新しい可能性を秘めた機械であることがお伝えできていれば幸いです。
もちろん、京楽様の高い技術力あってのものです(非電動役物は作るのが非常に難しいです)ので、高い唯一性も兼ね備えています。

射幸性の高い機種の代名詞となりがちな1種2種混合機ですが、乃木坂のように爆発力と安心感を両立させることも可能です。
モチーフ力も十分ですので、TVCMのみならず、ネット動画やSNSによる宣伝効果にも期待できます。
（メーカー様のTVCMやネット・メディア展開の噂も耳にしています。）
爆発力×安心感×コンテツ力×宣伝効果を兼ね揃えた本機は、既存の若年層や若年ユーザーの新規獲得に非常にマッチした機械と考えられます。
それでは今回はここまでと致します。

次回もどうぞ宜しくお願い致します。