「Pぱちんこ冬のソナタ FOREVER」~美麗裸眼3D&王道ミドルスペック~
皆様こんにちは。玉男です。
今回は京楽様の新機種、「Pぱちんこ冬のソナタ FOREVER」について考察していきます。
当機種は導入予定日が12/21、導入予定台数が15000台となっております。
本機は京楽様の人気シリーズ「冬のソナタ」の最新作ですが、前作の「ぱちんこ冬のソナタ Remember」から2年半の間にどのように変化したのかにも注目して考察していきたいと思います。
それではスペックについて見ていきましょう。
詳細は下記になります。
スペックは前作同様の王道ミドルスペックの確変ループタイプとなっています。
通常時は8個保留で約1/319.9の大当りを目指し、確変であれば次回まで、通常であれば最低100回の時短がつきます。
確変継続率は60%と高くはないですが、出玉あり大当りはすべて1500玉の払い出しがある、非常に安定感のあるスペックになっています。
これまでのシリーズでも同様のスペック設計でファンの稼働を獲得してきた実績がありますので、堅実に踏襲してきたという印象です。
では新機種としてどのような点でより稼働を獲得していくのか、下記の項目で考察します。
①液晶表現について
②時短について
~①液晶表現について~
本機は激震枠での登場となります。本機のリリースに合わせて新色の白Verも登場するようです。
枠が新しくなるということは、ハード的な制約で実現できなかった映像表現が可能になるという利点もあり、今作はその恩恵が発揮されているようです。
まず、ROM容量の大幅アップとチップのアップデートにより、液晶でできる表現の制約が大きく広がっているようです。
さらに裸眼3D液晶を搭載することでより臨場感のある液晶演出を実現しているとの情報も入っております。
実は京楽様の機種では初搭載(のはず…)ですので、冬ソナという版権に対する熱意の表れとも感じられます。
様々な新しく強力なデバイスを搭載していますが、映像自体は新しく冬ソナのドラマを作ることはできないので当時のままです。
作品のファン、特に中高年女性にとっては自分の思い入れのある映像が美麗に見られるという点が価値となりえますので、映像が新しくなっていないというのはそれほど大きなマイナスではないと思われます。
裸眼3Dは見る人がある程度ピントを合わせなければきれいに見えず目が疲れる場合もありますが、本機では裸眼3DのON/OFF機能が搭載されていますので安心です。
~②時短について~
本機は全部で5種類の時短を搭載しています。
大当り終了後に突入する時短は最低100回で、振り分け的にもこれが基本になります。
200回、300回は振り分けとしても期待するものではないですし、当選したとしてもそれほど大きな大当り期待度があるわけでもありません。
(200回で約47%、300回で約61%)
特筆すべきは949回の時短で、時短中に大当りする確率は約94.9%となっています。更に、仮にこの時短中に当たらなかったとしても、低確率で949回転消化しているので、時変動で遊タイムに突入します。
(遊タイムは低確率950回転消化で突入)
遊タイムは1200回の時短ですので、手前の時短と合計で2149回の時短となります。
この2149回の時短中に大当りする確率は約99.88%で、実質次回大当りといってもいいのですが、ならばなぜその分確変割合を上げなかったのかと疑問がわきます。
その回答として考えられるのが、「覚えやすいスペック設計」です。
仮にこの時短を確変割合に転化すると、確変割合61%とあまりなじみのない数字になってしまいます。
1%上げることは開発にとっては結構大変なことなのですが、ユーザー様にはあまり響かない要素と言えるでしょう。
であれば「確変割合60%」と「(実質)次回確定の時短」という点で、ユーザー様の記憶に残りやすいスペックにしたのではないかと推測できます。
こうしたユーザー様に配慮したスペック設計は、機種そのものに対しての好感度に繋がりますので、この点に注意して設計していることは非常に重要と言えます。
~最後に~
さて、今回は「Pぱちんこ冬のソナタ FOREVER」について考察させていただきましたが、いかがだったでしょうか。
根強いファンによって、2002年の放送から18年たった現在でも安定した稼働を誇るシリーズ機の最新作ですが新規則市場に対してどのように進化して登場するのか、また、コロナ禍で減少した中高年女性客の回復に一役買ってくれるのでないかと今から期待が大きいです。
シリーズ機において、どこを残しどこを進化させるのかは、正解がない非常に難しい問題ですがこれまでの実績から、その点においても安心感を持って迎えられると思います。
出玉速度や一撃の射幸性が重視される現在のぱちんこ市場において、安心安定を貫く本機がどのような稼働結果を残すかは、今後のぱちんこ市場にとっての試金石になるでしょう。
それでは今回はここまでと致します。
次回もどうぞ宜しくお願い致します。
※ 当サイトで使用しているホールや機械の画像はすべて許可を取り撮影し、掲載しております。