「Pアナザーゴッド ポセイドン 怒涛の神撃」~海神の【GOD】SPEC~
皆様こんにちは。玉男です。
今回はメーシー様の新機種、「Pアナザーゴッド ポセイドン 怒涛の神撃」(※以下、ポセイドン)について考察していきます。
当機種は導入予定日が2021年1月12日、導入予定台数は20000台と伺っております。
同社の人気コンテンツ「ミリオンゴッド」シリーズのぱちんこ化で、「CRミリオンゴッド ディセント」、「Pアナザーゴッド ハーデス」に続く3作目となります。
スロットメーカーのイメージが強い同社ですが、最近はぱちんこでも多くのタイトルをリリースしています。
「ミリオンゴッド」シリーズと言えば、高い射幸性を持ったスペックをイメージされるかと思いますので、そこを中心に考察していきます。
それではまずは話題のスペックについて見ていきましょう。
詳細は下記になります。
ミドルタイプの突破型1種2種混合機となっております。
時短か残保留で引き戻せばRUSH突入となり、RUSH中は83%の高継続STになるというSANKYO様の大ヒット機種「CRF 戦姫絶唱シンフォギア」(※以下、シンフォギア)と同じゲーム性になります。
以下の項目の順に見ていきます。
①初回突破について
②RUSH性能について
③遊タイム性能について
~①初回突破について~
上述しましたが、本機は初当り後に行く時短5回転+残保留4回転以内に大当りを引くことでRUSHに突入する突破型の機種になっています。
シンフォギアのヒット以降、様々なメーカー様が参考にして類似したスペックやゲームフローを搭載した機種を出してきました。
しかし、本家を超えるほど評価を得た機種はなく、ユーザー様は安心感のあるシンフォギアに戻られたという結果が出たと思います。
本機は、時短中の大当り確率や時短回数、初当り確率や出玉など、フロー以外でシンフォギアと異なる部分が多いです。
突破する際の演出でどのようにシンフォギアやシンフォギア2より評価されるかが、稼働に対する第一関門であると言えるでしょう。
~②RUSH性能について~
本機は継続率が約83%という高継続機でありながら、80%が1500発獲得という、かなり高い出玉性能を持っています。
少し前に出た、京楽様の「P仮面ライダー轟音」(※以下、轟音)とよく似たスペックとなっており、出玉面での訴求力は非常に高いと言えるでしょう。
轟音と異なるのは高い大当り確率と非常に短い時短回数です。
ショートSTをロングSTのような尺感やリーチ確率で作ると、抜ける時に何も記憶に残せません。
時短回数が短いということは、それだけ1変動が長くなる傾向があります。
演出構成次第ではユーザー様が打ち出しを止める時間が長くなるため、最近流行りのT/の値が高くなることが予想されます。
T/が高い=速い・稼働するではないので、この値を参考にする場合はRUSH中のユーザー様の動きに特に注意する必要があるでしょう。
~③遊タイム性能について~
本機の遊タイムは959回転で発動と、現時点でできる最も深い発動契機に設定されています。
「ミリオンゴッド」らしいといえばらしいのですが、問題は恩恵が条件に対して若干弱いということです。
これまでの遊タイム搭載機種は、下記のように大まかに分けられます。
・次回大当り濃厚型
⇒1種2種混合機に多く、遊タイム到達後は大当りがほぼ約束される
・次回大当りほぼ濃厚型
⇒普通の機種に多く、低確率分母の3.8倍時短が回せる。稀に抜ける
・RUSH突入型
⇒1種2種混合機などで、RUSHが時短の場合同じ状態に行ける
・ワンチャンス型
⇒突破型などに多く、突破する機会を与えてくれるが大当りの期待度は低い
・おまけ型
⇒ワンチャンス型ほど当たった時の恩恵は強くないが、一応投資を抑えることができる
ポセイドンは「RUSH突入型」です。
1種2種混合機であれば「次回大当り濃厚型」にすることができますし、最も深い回転数で発動する本機にとっては「次回大当り濃厚型」でも出玉率への影響は少ないでしょう。
そういった点から見ると、この遊タイムの性能は若干弱く見えます。
特に、似たスペックの轟音は「次回大当りほぼ濃厚型」なので、こちらと比較すると弱いと言わざるを得ません。
適正に回転数や出玉率を設計した結果、「次回大当り濃厚型」は非現実的と判断されたということだと思います。
私もこの連チャン性能で遊タイムが「次回大当り濃厚型」であれば、甘過ぎると思います。
多くのユーザー様が体感する突破→連チャンの流れを重視した結果、遊タイムを削った設計になっているのだと推測できますので、その分通常時の遊技感においてはその効果が発揮されていることを期待します。
また、弱いとは言いましたがRUSHの性能自体がスペック表からも高いと分かるので、ユーザー様の遊技動機には十分寄与すると思われます。
~最後に~
さて、今回は「Pアナザーゴッド ポセイドン 怒涛の神撃」について考察させていただきましたが、いかがだったでしょうか。
ユーザー様にも伝わりやすい、高火力な出玉力を持ったスペックであることはご理解いただけたと思います。
ただ、ゲームフローとしての目新しさはないので、演出でどの程度過去の人気機種を上回れるかが重要です。
特にシンフォギアを始め、このタイプで稼働実績を残しているのはライトミドル帯が多いので、ミドルスペックで、遊タイムが最も深いという本機においては、ユーザー様が連チャン性能を体感できるかが稼働のカギを握ることになるでしょう。
それでは今回はここまでと致します。
次回もどうぞ宜しくお願い致します。
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