導入レポ ~「P牙狼MAXX」編~

皆様こんにちは。玉男です。

今回は先日西日本地方に導入された、サンセイR&D様の「P牙狼MAXX」(※以下、牙狼)について導入直後の状況をデータから下記の項目で考察していきたいと思います。
【過去記事】「P牙狼 MAXX」 ~初代XX、凱旋。~

①基本情報
②初期稼働
③客帯と客層

※掲載しておりますデータや数値は全て先読み通信調べとなります。ご了承ください。

~①基本情報~

牙狼は6/7(月)に西日本のホール様に先行導入されました。
導入台数は約30000台とのことです。
初代を彷彿させる非常に高い爆発力と瞬発力を持った機械として、情報解禁後から導入まで期待の声が大きかったのが印象的です。

それではスペックです。

先に導入された、京楽様の「Pウルトラマンタロウ2」(※以下、タロウ2)とよく似たスペックで、非常に高い爆発力を搭載しています。タロウ2との違いは初回出玉と出玉速度です。

初回出玉はわずかな差ですが、出玉速度に関しては右打ち中の大当りがほぼ1/1であるため牙狼に軍配が上がります。対してタロウ2は、タロウチャッカーによる出玉の強化や初回突破型による納得感などの魅力があり、お互いにうまく差別化されていると言えるでしょう。

81%という継続率や初回50%で天国と地獄が分かれるところなど、初代牙狼を思い出すスペックデザインとなっており、当時を知るユーザー様、ホール様の事前の期待が非常に大きかった機械でもあります。

演出面についても初代を思い出させる作りになっています。
通常時の7図柄疑似連やエンブレム役物、リーチフローなどは非常に初代と似ており打ちやすくなっています。

連荘中は3モードから選択可能で、それぞれきちんと作り込まれているためどのモードを選んでも分かりやすく楽しめるでしょう。
特に初代バトルは、初代を打ったことのあるユーザー様であれば非常に懐かしく感じられるもので、名実ともに「初代復活」と言って差し支えない出来栄えだと思いました。

もちろん演出の表現などは現代の技術で非常に高いクオリティとなっているため、懐かしさを抜きにしても純粋なぱちんことして高い品質と言えます。

~②初期稼働について~

西日本の初日の平均稼働は約44000でした。
P機の初日稼働の中では、同社の「P牙狼 冴島鋼牙」に次ぐ2位となっており、コンテンツ力の高さがうかがえます。

各ホール様のネットでの広告などを見ても、非常に力を入れていることが分かります。
店内装飾や島構成はもちろん、今回特によいと思われるのは運用面かと思います。
独自調査の情報では、平均の千円スタートが17後半で、右打ち中のベースもほぼ100%というユーザー様にとってストレスの少ないと思われる環境で運用されているようです。
また、その運用であってもきちんと7000円~9000円程度の粗利を確保できていますので、正にWIN-WINと言える機械でしょう。

ユーザー様にとっては「勝てそう」、ホール様にとっては「稼働する」と、両方から信頼されていることの裏付けであると思いますし、改めてコンテンツの強さとこれまでの稼働の実績を実感しました。

特筆すべき点として中古機価格の高騰があります。
まだ全国導入前ですが、中古機相場価格は既に200万円近いものもあり、ある意味お祭り状態です。
中古機価格はいわば、「減価償却するまで稼働する見込みがある」という信頼の数字だと思います。
今後の価格の動向次第ではサンセイR&D様からの再販も十分にあり得ますので、それまでに十分な育成を行っておくべきでしょう。

~③客帯と客層~

客帯については同時期に出た他の機種より頭一つ抜けてよく、18:00以降は座ることが困難な状況のようです。

特に22:00代の稼働率は遊タイム付きのミドル機の中では非常に優秀な値となっています。
現在は新台効果もあって「一回は当てたい(RUSHに入れたい)」と言うのも強いと思いますが、22:30に初当りを引いたり遊タイムに到達しても取りきれる性能であることは大きいでしょう。

客層に関して、会社帰りの時間帯はやはり30代~50代の、初代牙狼世代の方で埋まっている印象です。また、日中の稼働が高いことから、老若男女問わず幅広い客層に遊技されているのだろうと推測できます。

特に最近、コロナ禍になってからというもの高齢者層の遊技人口が激減し、日中の稼働が伸び悩んでいる状況が続いていましたが、どの時間帯も安定して稼働しているようですので、高齢者層の復帰にも寄与しているのではないかと思います。

下表は導入初週の朝と夜の平均稼働率を比べたものですが、牙狼が朝晩ともに頭一つ抜けているのがよくわかります。

~最後に~

さて、今回の記事いかがだったでしょうか。
さすがと言うべきでしょうか、西日本だけとはいえ、期待の声に十分に応えてくれているようで業界人としても一安心です(笑)

ただ甘く、通常時のスタートを絞ることでしか利益を得られないということもなく、きちんとホール様とユーザー様、どちらのニーズにもこたえられている非常によいスペックだと思います。

今後導入機種も増えてきますが、お盆、年末年始まで十分稼働を維持できる評価だと思いますので、無茶な運用はせず、再び牙狼のブランドを築き上げてほしいと思います。
私も東日本導入が待ち遠しいです!
それでは今回はここまでと致します。

次回もどうぞ宜しくお願い致します。

※ 当サイトで使用しているホールや機械の画像はすべて許可を取り撮影し、掲載しております。

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