導入レポ ~「P仮面ライダー轟音LightVersion」編~
皆様こんにちは。玉男です。
今回は先日全国導入された、京楽様の「P仮面ライダー轟音LightVersion」(※以下、轟音甘)について
導入直後の状況を全国データから下記の項目で考察していきたいと思います。
【過去記事】「PAぱちんこ仮面ライダー轟音LightVersion」 ~安心と一撃のハイブリッドスペック~
①基本情報
②初期稼働
③客帯と客層
※掲載しておりますデータや数値は全て先読み通信調べとなります。ご了承ください。
~①基本情報~
轟音甘は6/21(月)に全国のホール様に導入されました。
全国導入台数は約4000台とのことです。
京楽様ではおなじみとなった、爆発力のある突破型の甘デジですが、今回は突破後の爆発力のみでなく、突破できない場合にも連荘性能を持たせるという、これまでにないスペックデザインになっている点にも注目です。
それではスペックです。
以前投稿した機種解説の記事でもご紹介しましたが、甘デジとは思えないほどの出玉性能のモードを搭載した、非常に爆発力のある台となっています。
突入は電サポ中に5%の10R大当りを引くことが条件ですが、甘デジであることや100%時短が120回ついてくることなどもあり、試行回数が多く思ったよりも体感できる回数は多いです。
また、多くの場合は時短120回終了で通常に戻りますので、遊タイムまでのゲーム数が他の甘デジに比べても短く、やめづらい・打ち始めやすいと言った特徴もあります。
~②初期稼働について~
全国の初日の平均稼働は約36000でした。
サブスペックの甘デジとしては十分ですし、特筆すべきは粗利ではないかと考えます。
平均の粗利が約1700円程度と、ユーザー様視点で見れば甘い部類に入ります。
玉単価も1.2円と低く、ここだけ見ると最近の甘デジの中ではマイルドな機械と言えます。
実際に打ってみても、時短120回を基本のRUSHとして位置付けており、そこでの継続率も70%あるため、十分に100%STの感覚で遊技して満足度の高い台と言う印象を持ちました。
ここに以前の記事で紹介した”強チャッカー”による爆発力が加わるため、粗利が甘く出ていると推測できます。
昨今の甘デジの稼働状況としては突破型の機械が良好な稼働実績を多く残しており、中でも京楽様の甘デジは安定した稼働を残している実績があります。
轟音甘は上記したマイルドさと爆発力に加え、遊タイムまでの近さもあり、過去の突破型の機種よりも突破できなかったときの保障が手厚いと言える機械です。
是非ともこの点の良さは残しつつ、初期は甘めの運用で安定稼働に載せていただきたい機種です。
今後8月~年末にかけては、各社CR機の撤去に対してメインスペックを多く導入することが予想されます。
甘デジスペックは相対的に手薄になるでしょうし、その中で十分生き残れるポテンシャルはあると思いますので、大事に育てていくべき機械かと思います。
粗利確保に関しては、100%突入する電サポ中は非常に悪目立ちしますので、なるべく潜確中のベースで行うべきでしょう。
もちろん最上位状態にいるユーザー様が気分を害するほどの調整はご法度ですが、保4をキープできる範囲で締める程度であれば、多くのユーザー様に不快感を与えず利益を上乗せすることができると思います。
とはいえそもそもの潜確の突入率自体が低いので大幅な粗利アップは望めませんし、今はまだそのタイミングではないでしょう。
~③客帯と客層~
客帯は甘デジであることを考慮しても優秀と言える値が出ているようです。
これに関しても前述したように、時短120回と抜け後の遊タイムまでの近さが大きく寄与していると思います。
轟音甘は強チャッカーに入らなかった際の大当り出玉が平均約300発(差玉)と少なめで、連荘を含めても初当りに対して1000発程度(差玉)の出玉しか得られません。
これにより、特に1円ぱちんこでは交換するよりも継続して遊技するという選択が起きやすいのではないかと推測します。
実際に1000発程度打ちこんだら、遊タイムまで残り100回転程度になりますので、そこから遊タイムまで打ちきるユーザー様もいらっしゃるでしょう。
この点について、やめづらさという意味では非常に上手く作られていると感じます。
客層については版権の影響はそれほど強くないという印象です。
老若男女問わず、甘デジユーザーに対してその他の甘デジと同様に受け止められているという感じです。
自店の甘デジユーザーの動向次第で、100%STのマイルドスペックとして認識されているか、”強チャッカー”ありきの荒波スペックとして認識されているか見極めて、「マイルド甘デジ」と「荒波甘デジ」などで島を分けている場合には適切に配置すべきでしょう。
~最後に~
さて、今回の記事いかがだったでしょうか。
良好な稼働実績を残し続けている京楽様の突破型甘デジの最新機種ですが、今回はこれまでと違い、突破できなかったときにも面白さを付加できていると思います。
このスペックをマイルド+αと捉えるか荒波と捉えるかは、本当に十人十色と言えるでしょう。
(なんなら同じ人でも気分によって変わるとも思えます…)
ユーザー様の動向をしっかり確認し、どのようなニーズを満たす役割を持たせるのかは正にホール様次第となると思いますので、数字だけでなく現場を見ての運用を心掛けていただければと思います。
それでは今回はここまでと致します。
次回もどうぞ宜しくお願い致します。
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