導入レポ ~「S北斗の拳 宿命」編~
今回は、サミー様の「S北斗の拳 宿命」が全国のホール様に導入されましたので、導入直後の状況について、実際に打った感想や全国平均のデータを基に下記の項目で考察していきたいと思います。
~①基本情報の振り返り~
本機は3/8(月)に全国のホール様に導入されました。
導入予定台数は約20000台と多台数の導入となりました。昨今の厳しい状況の中、流石スロットの一大ブランド「北斗シリーズ」といったところでしょうか。
初当りは全て純増2.8枚の本AT、ベース36Gと、「伝承」と「拳王」の2種類のボーナス搭載というスペックです。
【過去記事】「S北斗の拳 宿命」 ~ 6.1号機の北斗がパチスロを変える ~
~②初日のデータの考察について~
※データはすべて先読み通信調べ
1)稼働について
初日の稼働は約19,000でした。2,0000を超えていないのは北斗としては若干物足りない感じでしょうか。但し、同日に初日を迎えた他の機種が
Sパチスロ アイドルマスターミリオンライブ(約16,000)
Sラブ嬢2プラス(約15,500)
Sパチスロ青の祓魔師(約15,500)
となっており、北斗が頭一つ抜けていますので、まずまずの稼働といえるのではないでしょうか?
2)玉単価、玉粗利について
初日の売り上げは約52,000、粗利は約1,700。玉粗にすると約0.09、玉単価は約2.7となりました。各ホール様がかなり甘めに使ったようです。この機械を育てていこうと思われている様子が伺えます。
3)客帯について
かなり甘めに使われていたにもかかわらず客帯は悪い印象でした。この原因はどこにあるのでしょうか?
・通常時の演出に目新しさがない事。
・高ベースに慣れているお客様には低ベースが嫌気された事。
・まとまった出玉を出せる感覚に乏しい事。
等が考えられます。
また、筆者が日中にホール様にお邪魔してみた限りでは、客層が所謂「勝ちに拘る層」に見受けられました。夕方以降や週末等、一般のお客様が増えた時にどうなるのかを見守りたいと思います。
~③実際に打ってみて~
さて、「S北斗の拳 宿命」は6号機時代の「救世主」といえるのか?実際に打ってみた感想です。
結論から先に書くと、北斗をもってしても、6号機の「宿命」からは逃れられなかったか…ですね。
体感では、とにかくTYが小さいんですよ。実践では、300枚位がやっとでした(初日のデータ上では500枚以上あるのですが…)。
伝承ボーナスしか当てておらず、TURBOも引けていないこともあるのですが、ATで「やれる感」を感じられなかったのは残念です。
TYはそれほど設定差がないと思っていますが、初当りも軽かったので、もしかしたら設定が関係している可能性もあります。
通常営業でどの程度「やれる感」を感じられるか、が今後の稼働の鍵になりそうです。
映像演出面についてですが、通常時は天昇のポイント集めが星集めになっただけかと。良くも悪くも北斗らしさを継承していて、可もなく不可もなくです。
これから解析情報などが充実してきて「この演出でレア役否定なら高確」等の演出と小役、内部状態の関係が頭に入ってきてからならば、また違った見方ができるかもしれませんね。
また、通常時の「トキ」狙いは正直なところ微妙です。1トキはそこそこの頻度(体感1/70~80)で出るもののほぼ空気。2トキはたまにしか出ない(体感1/200~210)ので、2リール目を狙うのがつい億劫になってしまって…やっぱりチェリーがよかったなぁと思った次第です。
~最後に~
ちょっと辛口評価になってしまうのは、やっぱり心のどこかで期待はしていたんですよ。北斗だし、6.1号機になって低ベースだし…今度の北斗はいけるんじゃないかと。
今後も北斗シリーズにはスロット界一のタイトルとしての重荷を背負って貰うことを期待して、本稿の締め括りといたします。
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