導入レポ ~「Sパチスロガメラ」編~
今回は、銀座様(サミー様)の「Sパチスロガメラ」が全国のホール様に導入されましたので、導入直後の状況について、実際に打った感想や全国平均のデータを基に下記の項目で考察していきたいと思います。
※掲載しておりますデータや数値は全て先読み通信調べとなります。ご了承ください。
~①基本情報の振り返り~
本機は6/7(月)に全国のホール様に導入されました。導入予定台数は約7000台とのことです。
A600を謳うAタイプを模した疑似ボーナスのAT機で、レギュラーボーナスは約90枚、ビッグボーナスは平均約560枚の獲得となります。
主なスペックは下表のとおりです。
~②導入初期のデータ考察について~
1)稼働について
初日の稼働は20,000余りと、高稼働でした。また、その後も20,000前後の高稼働を継続しています。
近頃は大型版権の機種でも18,000程度でとどまる機械が多い中、稼働状況はかなり優秀だと言って差し支えないでしょう。
また時間別の稼働状況を見ても、22時過ぎでも高稼働を維持しています。
この部分こそがその他の機種との差となって表れているのではないでしょうか?
2)玉単価、玉粗利について
初日の売り上げは¥43,000強。台粗利は¥3,500近くあり、玉単価は¥2.1となりました。出玉率は約99.8%となっています。
想像していたよりもしっかり抜けている印象です。
決して高利益の機械ではありませんが、薄利でも稼働を維持するような運営に努めれば、長期に渡ってしっかり稼いでくれる機械になってくれると考えます。
~③実際に打ってみて~
さて、「Sパチスロガメラ」の高稼働の秘密はどこにあるのか?
実際に打ってみた感想です。
まず通常時のゲーム性は正にAタイプ然としていて、至ってシンプルです。
高確率状態もあるようですが(主に背景色で示唆)、高確率状態が特に熱いとは感じられませんでした。裏を返せば、低確率状態でもよく当たりますし、いつでも期待できます。
演出も時折発生するバトルに勝てば当りの基本パターンが大半で、完全告知のAタイプのつもりで打てます。
逆押しで消化すれば、リーチ目によりボーナス当せんの察知がしやすいので、バトルの勝敗を楽しみたいなら順押しで消化、いち早くボーナスを察知したければ逆押しがお勧め。どちらでも出玉的には差がありません。強いていえば、止める前数Gは逆押しでボーナスが当せんしていないことを確認する位でしょうか。
ボーナス中のゲーム性、演出もとてもシンプルで、初見でも違和感なく楽しめると思います。
技術介入要素の中リール「赤7狙い」だけ知っていれば、何の問題もありません。
肝心の出玉性能ですが、筆者の実践上では「BIG平均560枚」はちょっと盛っているかなと感じました。「赤7狙い」の引き(頻度)次第ですが、BIGでのJAC上乗せは0~1回が大半、時々2回位。
とはいえ、BIGならば少なくとも420枚程、JAC上乗せ1回でも約500枚にはなるので、BIGさえ引ければなんとかなる感じは強いです。
また、ボーナスがREGだった場合には、連荘しやすいような印象を受けました(周囲の台や、実践上の感触ですが…)が、連荘はほぼRBの印象です。
この辺りは詳細な解析が出るのを待つしかありませんが、有利区間の終了がBB後は約100G、RB後は約30Gであることを考えると、6号機の規則に対応させるために何らかの手法はとられているものと推測します。
いずれにせよ、当り(BIG)=500枚は打っていて安心感があります。
BIGを1回引いてしまえば結構長く持ち玉遊技ができますし、多少凹んでいても次がBIGならば巻き返せると思える出玉の状態が長く、このことも稼働に良い影響を与えていると考察します。
また、出玉の塊が明確で、500枚以上を容易に期待できることから、22時過ぎでも稼働していると思われます。
~最後に~
ちょっと心配な点を1点。通常時のBAR揃いについてです。
通常時にBAR揃いさせてしまうと、指示が発生します。
指示通りに打てば出玉的に損することはないとのことですが、指示が出るたびに目押しをするのは正直煩わしかったです。
初見の方がBAR揃いのまま放置されている台を見て、また、その台を打ち始めてから目押し指示が出るのを見ると「ペナルティ状態」と勘違いされるのではないでしょうか。
実際にこのナビが出てやめる方もおられましたし、そのままマイナス印象を持たれてしまうのが懸念点です。
ホール様の努力だけで対策できる問題ではありませんし、6号機での低ベース化を実現するための“副作用”であるのは致し方ないのですが、このようなことで今後の稼働低下やひいては遊技機への信頼性が下がらないことを願うばかりです。
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