導入レポ ~「PAわんわんパラダイス」編~
皆様こんにちは。玉男です。
今回はSanThree様の新機種「PAわんわんパラダイス」(※以下、わんパラ)が全国のホール様に導入されましたので、導入直後の状況について、全国平均のデータを基に下記の項目で考察していきたいと思います。
①基本情報
②初期稼働
③客帯と客層
~①基本情報~
わんパラは3/8(月)に全国のホール様に導入されました。導入台数は約4000台となっております。
海物語シリーズの兄弟機「海フレンズ」としてシリーズを重ねてきた「わんわんパラダイス」シリーズですが、今回はミドルやライトはなく甘デジのみの導入となったようです。
それではスペックです。
初回大当り後の大半に時短50回が付き、そこで特図2大当りを引くとSTに移行する、いわゆる時短突破型ST機です。
ST突入後の継続率は約80%と高いですが、多くは払い出しで500発未満なので、連チャンによって出玉を伸ばすゲーム性です。
RUSH突入時の平均出玉は約2000発と多くはありませんが、突破型はRUSHに入る前に一度特図2大当りを引く前提なので、それを踏まえると、初当り→時短突破→RUSHの平均は約2900発程度となります。
これは甘デジとしては十分と思われます。
また、初当り後必ずチャンスを通る機種はある程度満足感を与えることができますので、「マイルドに遊べると見せかけてちゃんと玉も出る」というデザインになっていると思います。
もちろん、突破率は50%を切っていますのでマイルドではないのですが、甘デジであることと時短がSTと同じ50回であることが、突入できなかったときの遊んだ感をフォローしてくれると期待します。
~②初期稼働について~
初期稼働は約32000(※先読み通信調べ)と、甘デジとしては可もなく不可もなくと言ったところでした。
しかしこれはミドル機のサブスペックとしての甘デジの場合であり、わんパラのような甘デジをメインスペックとしている場合は物足りないという印象です。
スペックはある程度出玉に振っていますが、それ以外は概ねシリーズを踏襲していますので、新台効果も薄く今後稼働が大きく上がっていく可能性は低いと思われます。
まったく需要がないというわけではありませんが、新台としての高稼働には期待せず、一定の需要を満たす程度の運用にとどめるべきでしょう。
~③客層と客帯について~
特にこれと言った特定のユーザー層と言う感じではないようです。
そもそも多台数導入されているホール様が少ないので比較も難しいのですが、ユーザー様からの評価は「安心して遊べる甘デジ」の枠を超えていないようです。
スペックの荒さを理解するのが難しいであろう高齢の方も遊技されていましたが、そういった客層を見越してかSTと時短の電サポ回数を揃えるなどの配慮がされているため、他の甘デジと変わらない感覚で遊技いただける点は安心です。
海物語シリーズを遊技される方の回遊の可能性は高いと思われますので、今後、細く長く稼働を継続させていくべき機種であると言えそうです。
~最後に~
さて、今回の記事いかがだったでしょうか。
少し尖りを持ったスペックですが、これまでのシリーズ同様分かりやすく、甘デジに求められる安心感と少しの射幸性をうまく取り入れた機械だと思います。
甘デジということもあり出玉量を求められるユーザー様の需要に応えるのが難しいのは事実ですが、確かな需要があり続けるスペックだと思いますので、機械にあった運用をしていけば長い間稼働を支えてくれるのではと期待できると思います。
それでは今回はここまでと致します。
次回もどうぞ宜しくお願い致します。
※ 当サイトで使用しているホールや機械の画像はすべて許可を取り撮影し、掲載しております。