これからのパチンコ特殊スペックについての考察

先日ホールに導入された大都技研CR吉宗4M01は前評判が良いということと、特殊なスペックであるため機械のポテンシャルやファンの動向を非常に注目しております。実際ホールへ赴くとまだ新台効果もあり、ある程度の稼働は維持している状況です。

ご承知のように確変機1種は確変継続の上限は65%で通常当たり後の時短100回を考慮してもミドルの場合、最大74.4%の継続率となります。ミドルでなければ最大100回の時短と確変(ST機も含む)との合算値でMAX機真っ青の継続率を実現できます。これを利用したのがCR北斗無双夢幻闘乱で継続率は実に83.5%に達します。又時短後の特図2の保留で当たっても100%確変突入ですから、これも考慮すると時短後頻繁に5回転しますので、継続率は84.5%となります。しかしながら所詮1種ですから保留が残ってもそれほど期待感の高いものではありません。

ところが1種2種タイプとなると話が大きく異なってきます。基本的に2種役物の特賞確率は一桁である場合が多いからです。2種役物は概ね1/10以下なら良いので1度の開放で複数個拾えば容易に一桁の特賞確率も実現できます。
それを実現したのが今回のCR吉宗4M01なのですが、実はこれより前に同等、いやもっと高い継続を実現したものがありました。

藤商事のCR戦国恋姫FPLです。この機械は2種役物確率が1/1.55と破格ですので1回転で64.5%の継続率があります。更に記憶1個搭載でこの記憶も1/1.55ですから継続率は87.4%と強烈になります。かなり画期的なこの機械が何故それほど人々に印象に残らず吉宗4M01はクローズアップされるのでしょう?

おそらく機種の演出に使われるキャラクターやイメージがこういったスペックを生かしきれるか否かの差異ではないでしょうか?
そういった意味では使う題材の相性を厳選しなくてはならず、結構厄介かも知れません。

また吉宗はスロットのイメージで得をしているのは良くわかるのですが、時短中に現在何回転目かが分かり辛い気もしますし、そこが少し損している部分かも知れません。
いずれにしても市場が活性化するためにはこのような機械の存在は必要不可欠でしょう。

さて話は又変わるのですが、1種2種タイプとしてもう1機種揚げなくてはならない機械があります。それは平和のCR南国育ち羽根です。この機械は1種の1/319.6の抽選と特図1で1/41.8の小当たり抽選を行っておりその合算で初当たり1/99.9となります。又特図2では小当たり確率が1/18.9と向上するため特賞確率は1/54.4となり確変機のような効果を生み出しています。
この機械は甘デジということもあり差玉性能は弱いのですが取り上げた理由としてゲームのバリエーションを広げた功績を感じるからです。
同時に2つのゲームを楽しむという手法は以前2種で直激当たりとして存在しましたが1種メインの機械では初かもしれません。
出玉性能という項目から離れた、こういった新たな遊技機の提案はこれからの市場の活性化という観点で非常に重要なエレメントのような気がします。

※ 当サイトで使用しているホールや機械の画像はすべて許可を取り撮影し、掲載しております。

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