パチンコマシンレビュー 2018年5月

話題の機種をスペシャリストたちが独自の目線で徹底レビュー。

5大機種レビュー

総合評価

機種名 トータルスコア(60点満点)
CR北斗の拳7 百裂乱舞 34
CRF機動戦士ZガンダムLight ver 26
CRウルトラセブン2 50
CR大海物語4 BLACK 39
CR綱取物語 〜横綱七戦全力〜 29

レーダーグラフ

スペック

本田 正豪
株式会社ピーマップス

CR北斗の拳7 百裂乱舞

スコア 6
小当たりRUSH機能付機種の乱立の中ではっきりRUSH主体のゲームと言える機械。しかしながらこの手のスペックは過去にも数機種市場に出現したが成功事例が無いのでギャンブルかとは思う。

CRF機動戦士ZガンダムLight ver

スコア 6
ライトミドルに近いライトという部分は肯定出来るが、初当たり確変率0%の突破型でこの確率はある意味北斗無双夢幻闘乱よりも厳しいイメージがあり、ファンが付いて来れるか疑問。

CRウルトラセブン2

スコア 8
特賞によるTYを十分にアピールした上での付加的RUSH機能。王道であり大きな失敗はなさそう。電サポ抜け後のRUSH発生がどこまでファンに期待感としてアピール出来るかが鍵と言えそう。

CR大海物語4 BLACK

スコア 7
前作との比較でざっと計算しますと平均TYの2割減ですが、特図2のボリュームを大きくして全体として補っているといった感じです。ただ初当たりの継続の低さとTYの均一化をファンがどう見るかはやや不安材料です。

CR綱取物語 〜横綱七戦全力〜

スコア 6
餃子の王将とほぼ同一の役物はいかがなものかと思いましたが、セットの引き戻し率は圧巻です。このタイプとしては最強レベルのスペックとなります。ただ総数としてこのタイプのニーズは1種に及ばないのが弱点と言えますし、まだ役物確率が発表されていない事も非常に気掛かりな所です。

演出

三浦 敦
株式会社ピーマップス

CR北斗の拳7 百裂乱舞

スコア 5
液晶の中身に関しては、特賞中の演出等の変更はあるが、昨年に登場した北斗転生(北斗7)とほとんどが同じ内容。目新しいとこは無いですが、北斗シリーズで初動に期待です。

CRF機動戦士ZガンダムLight ver

スコア 4
スペック、演出共に総合的には悪くはないが、特に褒められるところは無いです。

CRウルトラセブン2

スコア 8
演出面は映像もわかりやすく、出来栄えも良くてドキドキ感も感じられる。話題機であり集客を期待できるので高稼働を期待出来る。

CR大海物語4 BLACK

スコア 6
大海4の演出も引き継いで、新たな演出と役物も加わっており好感が持てる。シリーズ初の50%突入のV確STだが、外れても時短が100回付くので、時短込みだと初当りのST突入率は、70%となり受け入れられると思われます。

CR綱取物語 〜横綱七戦全力〜

スコア 4
餃子の王将7000にゲーム性・役物・出玉がよく似ているので、期待できる点はあるが、個人的には新鮮味とワクワク感が感じられませんでした。綱取物語シリーズが好きだったファンは昔を思い出して、打つとは思いますが過度な期待はできないと思います。

コンテンツ

市川 暁子
株式会社PBS

CR北斗の拳7 百裂乱舞

スコア 7
小当りRUSH搭載をし、百裂シリーズ3作目。北斗7とほぼ変わらずで、目新し感はない。

CRF機動戦士ZガンダムLight ver

スコア 6
コンテンツとして確かに強いが、過去実績を考えると、パチンコとの相性はイマイチか?

CRウルトラセブン2

スコア 10
13年の時を経て、帰ってき!ウルトラセブン。ユーザーも注目している今年の話題機!導入マストではないだろうか!?

CR大海物語4 BLACK

スコア 8
大ヒット機、大海3ブラックの後継機。シリーズとして人気に陰りがあるものの、それでも最上位ブランドのひとつ。

CR綱取物語 〜横綱七戦全力〜

スコア 5
現金機の頃からある平和の歴史あるコンテンツが、役物の一発台となって登場。液晶だったら良かったものを・・・

筐体・ギミック

三浦 敦
株式会社ピーマップス

CR北斗の拳7 百裂乱舞

スコア 4
立体感は今まで通りに感じられるが、ホール・ファンとも見慣れている筐体なので、特に第一印象では、正直ホールで新鮮に目立って映えるイメージが沸かないです。

CRF機動戦士ZガンダムLight ver

スコア 3
特にハイミドルバージョンと見た目が変わらないので、上乗せすることが見当たらず、見慣れた感がありますので、厳しい点数とさせていただきました。

CRウルトラセブン2

スコア 8
筐体のインパクトは抜群で、他の機種と比べると圧倒的にホール内での存在感があります。ファンから見ても好評化だと思われます。

CR大海物語4 BLACK

スコア 4
BLACKシリーズそのもので変わらず、見た目は機種名通りの海のBLACKでわかりやすい。ただ見慣れているので新鮮味もインパクトも無いので、今回は厳しめ目に評価させていただきました。

CR綱取物語 〜横綱七戦全力〜

スコア 4
まさに相撲感が出ている感じの盤面デザインだが、筐体はインパクトが無い。また役物類の構成は王将に酷似しており、新鮮味には欠けている。好き嫌いは分かれると思います。

市場性

石野 晃
株式会社 矢野経済研究所

CR北斗の拳7 百裂乱舞

スコア 6
北斗ファンにターゲットが集約されるが、現在「北斗7」の稼働が落ち始めており、北斗コーナーのテコ入れには適している

CRF機動戦士ZガンダムLight ver

スコア 4
過去の「ガンダム」シリーズの実績を考慮すれば、良くも悪くもバラエティの1ラインナップという位置付けに止まる

CRウルトラセブン2

スコア 8
現段階で注目度が高く、今年の夏商戦の目玉機種として、集客や売上の軸になる力量は十分秘めている

CR大海物語4 BLACK

スコア 7
前作からスペック性能がさほどダウンしておらず、海ファンを本機種へとスムーズに移行させることが可能

CR綱取物語 〜横綱七戦全力〜

スコア 4
役物抽選機だが、「CR餃子の王将」をモデルとしていることもあり、運用上、扱いやすいタイプと言える。

ホール温度感

岡田 龍也
NBP

CR北斗の拳7 百裂乱舞

スコア 6
ラッシュの評価が賛否両論あるが、北斗シリーズで台数20000台であれば、長期運用は厳しくてもそれなりの活躍が期待できる。

CRF機動戦士ZガンダムLight ver

スコア 3
ミドル機のガンダムが稼働していれば購入したいところだが、どんなに安価でも客数が増えるイメージが沸かない。

CRウルトラセブン2

スコア 8
導入時期(夏商戦期)、客層(中年主軸)、導入台数(市場に与える影響度)瞬発力だけを考えてみても導入価値は高い。

CR大海物語4 BLACK

スコア 7
海客しか遊技しないが、なんだかんだ安定感がある。低貸しでは長期運用できる。そうなると、中古価格も安定しやすい。

CR綱取物語 〜横綱七戦全力〜

スコア 6
役物機はニッチではあるが、一定のファンが存在する。稼働か期待できないかもしれないが粗利は期待できる???

総括

グラフ

スペックから見る支持層分析

本田 正豪
株式会社ピーマップス
北斗の拳とウルトラセブンでは明らかにウルトラセブンの方がお客受けは良いと思います。その理由としては、やはりある程度“特賞”による保証TYがないと今の市場の傾向としては食いつき辛いかと思います。 ガンダムは無限闘乱がまだ一定のニーズがありながらも、そろそろ飽きがきているので同様の機種として後釜に座れる可能性は高いと感じますので、導入タイミングとしてはありかと思います。逆に大海物語4BLACKは前作がまだ高評価で生き残っているので、納品は非常にリスクのある選択となる事も考慮しておいた方がよさそうです。ダークホースの綱取物語は1種では無いという事以外は今の所否定材料は少ないので、自店のユーザー層などを考慮した上での導入がよろしいかと思います。

導入後の営業ポイント1

石野 晃
株式会社 矢野経済研究所

CR北斗の拳7 百裂乱舞

「北斗」シリーズの中ではサブ的な位置付けになるが、「北斗」コーナーのテコ入れに有効なことは確か。特に秋以降「CR真・北斗無双2」の導入が噂されており、現在の北斗ファンを維持する役割を担わせることによって、今後の集客へと繋げていきたい。

CRF機動戦士ZガンダムLight ver

ここ最近、大当たり確率を下げることによって、出玉性能を上げたライトタイプの数が増え、これらとのコーナー形成には適している。ただ、これまでの「ガンダム」シリーズの実績を踏まえれば、少台数でのバラエティ設置が妥当となるだろう。

CRウルトラセブン2

シリーズのネームバリュー、筐体のインパクト、台数規模を考慮すれば、今年の盆商戦の軸に十分なり得る。高出玉タイプの中では間口の広いコンテンツとスペックが採用されていることもあり、先ずは中高年層にも訴求し、集客効果を最大限に高める必要がある。

CR大海物語4 BLACK

前作のスペック性能が保持されているため、今作においてもユーザーに持ち玉で長く遊ばせ、長期運用を目指すことが可能。「甘海」全体が不振を招いている状況を考慮すれば、ミドルスペックと「甘海」の中間的なポジションを確立し、ファンの還流を促した方が良い。

CR綱取物語 〜横綱七戦全力〜

役物抽選と液晶演出を組み合わせたことにより、日頃デジパチをメインで遊技するユーザーもある程度親しむことができる点はメリット。バラエティ内での少台数設置でも運用に支障が生じづらく、浅く広く訴求しつつ、遊技客層の裾野を広げることも検討される。

導入後の営業ポイント2

岡田 龍也
NBP

CR北斗の拳7 百裂乱舞

4円ぱちんこ部門は繁盛店以外ではミドル機種の主軸がないため、粗利確保するには新台入替は必須。ダメな機種の整理だけでなく、「北斗の新台導入がある」というメッセージは客数UPにつながる。3~5台導入しても良いと感じる。

CRF機動戦士ZガンダムLight ver

4円ぱちんこ部門はミドル、ライトミドルだけでなく、甘デジも大事。最近は甘デジの新台リリースも少ないので、4円甘デジを活性化したいならば、導入するのも有り!甘デジならば1円Pでも使いやすいし。

CRウルトラセブン2

4円Pのミドル部門の活性化にはタイミング的には必須!大型店の繁盛店であればBOX導入をされるホールが多いと聞いているが長期運用よりも瞬発力に期待しているのではないか?7月~8月の客数UPや売上UP、粗利UPを考えているホールならば導入したほうがよい。

CR大海物語4 BLACK

4円ぱちんこ活性化、1円ぱちんこ活性化、両方に使える。特に、1円Pの業績ダウンが大きい店舗では単価UPも1つの目的に導入したほうがよい。

CR綱取物語 〜横綱七戦全力〜

昨年からの役物機動向を考慮すると、大量導入はしにくいが、3~5台の導入はありだと思う。4円ぱちんこ部門での役物機コ-ナー活性化ためには導入すべきだろう。

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