パチンコマシンレビュー 2017年9月
話題の機種をスペシャリストたちが独自の目線で徹底レビュー。
パチンコ4大機種レビュー
総合評価
機種名 | トータルスコア(60点満点) |
---|---|
ヱヴァンゲリヲン12 | 37 |
必殺仕事人V 豪剣ver. | 43 |
蒼天の拳 天羅 | 32 |
無双OROCHI | 26 |
レーダーグラフ
スペック
ヱヴァンゲリヲン12
スコア 6点
早くも12作目となった本機少しずつ販売台数も減少傾向ですが未だに固定ファンがいるのも事実です。ホールではライトやライトミドルの方が息が長く演出に特化した方がこの機種のファンは喜ぶかも知れません。今作のスペックはJUBはあるものの安定志向で海シリーズに近いのは逆に良いかも。
必殺仕事人V 豪剣ver.
スコア 8点
RUSH用ATの賞球数を減らし、メインATの賞球を増加=2000発オーバーにしたVERです。前作よりも特図2確変の瞬発力を強めており、ニーズはありそうです。私なら前作と併用します。設置比率はお店の強さで変えますが。
蒼天の拳 天羅
スコア 7点
何作出そうがぱっとしない蒼天ですが今回はスペックで勝負のようです。初当たりから潜伏率は非常に高いですが、95%・リミット6回が即終了の危機を抑えつつ、やはりリミット後の100回時短が勝負所です(6回丸儲け状態)。私は買いですが演出面の関係でジンクス通り外れの可能性も否定しません。
無双OROCHI
スコア 4点
確変率を変化、特図2確変はALL15Rで少し期待値上昇しましたがATの賞球数で唖然としました。中途半端で何がしたいかわかりません。
ゲーム性・演出
ヱヴァンゲリヲン12
スコア 5点
シリーズが多いこともあり新演出なはずなのに既視感がただよってしまう。初回確変時のR振り分けも物足りない。
必殺仕事人V 豪剣ver.
スコア 7点
一撃の魅力が増した分ユーザーを選ぶ台な気もするが、ガンツを打ち込んだ層はたまらなく好きだと思う。
蒼天の拳 天羅
スコア 6点
潜伏に対する印象は正直、ホールでお金を入れて打たないことには評価できない。スペックの挑戦具合は好印象。
無双OROCHI
スコア 7点
時短・確変が一本化されたような右打ちシステムは演出に一喜一憂できそう。コンテンツ自体も好み。
コンテンツ
ヱヴァンゲリヲン12
スコア 9点
P・S共にシリーズ機として長期に渡り高い人気を得ており、コンテンツ力は非常に強い。ユーザー認知度も申し分なし。
必殺仕事人V 豪剣ver.
スコア 8点
5月に発売された真剣ver.は幅広いユーザーに支持され、特に中高年層への訴求力の高さは実証済み。
蒼天の拳 天羅
スコア 6点
北斗の拳の過去を描いた作品だが、北斗とは別物といった印象が強く、幅広い人気を得るには至っていない。
無双OROCHI
スコア 5点
版権はコーエーの無双シリーズ。ゲームユーザーや男性客がメインターゲットとなるため、客層としてはやや狭い。
筐体・ギミック
ヱヴァンゲリヲン12
スコア 5点
見た目は今までのエヴァシリーズ物と比較しても劣らないが、専用枠なので期待してわりには特徴的な可動物等が搭載されておらず、普通という感じでサプライズとインパクトが無い、次回に期待。
必殺仕事人V 豪剣ver.
スコア 7点
やはり圧倒的な存在感。ちょうちん文字が豪剣に変わり、新しい仕事人とわかりやすいところが好感を持てる。他メーカーの筐体と比べて、やはり一歩リードをいったところ。
蒼天の拳 天羅
スコア 5点
北斗・蒼天ファンなら、ホール内でシリーズ後継機だと発見できる伝統的な筐体デザイン。おもしろいなと感じる動きも少ないので残念なところ。ホール様の反応も普通といった感じの批評。
無双OROCHI
スコア 3点
今まで見て来たバトル系の筐体と比べて迫力と魅力を感じない。ボタンが少しおもしろいかなといった感じ。もっと上を目指して斬新なことをして欲しいと感じました。
市場性
ヱヴァンゲリヲン12
スコア 6点
ライトユーザーを集客できるシリーズだが、今回は閑散期に導入され、この強みを充分に活かせない点がネックとなる
必殺仕事人V 豪剣ver.
スコア 7点
「“仕事人Ⅴ”に“ガンツ”の出玉性能が付加された」とアピールすることにより、ヘビーユーザーから高い注目を集められる
蒼天の拳 天羅
スコア 4点
少数ファンのニッチ的なニーズを汲み取れる変則スペックだが、「ダンバイン」に匹敵する実績まで期待することは難しい
無双OROCHI
スコア 5点
定番シリーズだが、スペックや演出の方向性が固定化してしまった感も否めず、良くも悪くも想定通りの実績に収まると予測
ホール温度感
ヱヴァンゲリヲン12
スコア 6点
コンテンツ力は高いものの、飽きられた感は否めない。ただ、客層は広いので、販売台数が少なければ意外と、、、
必殺仕事人V 豪剣ver.
スコア 6点
コンテンツ力は高いものの、前作から早すぎるリリース。射幸性アップと販売台数の少なさに期待したいところ。
蒼天の拳 天羅
スコア 4点
コンテンツ力は低くはないものの、筐体や液晶箇所などが前作と変わらない。チャレンジスペックには期待したい。
無双OROCHI
スコア 2点
コンテンツ力が低いので新台と中古の判断がつくにくいイメージ。スペックもこれといったプラス要素がない。
総括
グラフ
スペックから見る支持層分析
仕事人V-G1は結構強烈なイメージがあります。もしかすると現在の主力機種を凌駕する可能性を否定しません。演出については今のところ文句がないので尚更です。ダークホースは蒼天の拳です。北斗無双夢幻闘乱よりも良いかもです。
導入後の営業ポイント1
ヱヴァンゲリヲン12
老若男女を集客できる人気の安定性はあるが、今回は「エヴァ」自体に大きな話題がなく、閑散期と相俟って、店内移動による集客が主体となる危険性が高い。機種自体も前作と似た箇所が多く、基本的には年末年始商戦までを運用期間の目安とすれば良いだろう。
必殺仕事人V 豪剣ver.
「必殺Ⅴをベースに出玉性能を引き上げた」という魅力はプレイヤーにストレートに伝わるだろうが、「必殺Ⅴ」と同様、粗利を優先した際のファンの反応は気になるところ。来年以降、高出玉大当たりを搭載した機種が減ることも視野に入れ、長めの回収期間で運用したい。
蒼天の拳 天羅
パチンコの1ジャンルとして定着した突破型の高継続タイプに属するが、依然バラエティの域を超えていないことは事実。導入後のファンの反応が汲み取りづらいタイプでもあり、先ずは少台数運用で様子見を行なった方が妥当と言える。
無双OROCHI
スペック、演出共にコンテンツのイメージを損ねない内容となり、想定通りの集客と稼働が見込めるだろうが、プレイヤーを魅了できる強い個性に欠け、“化ける”可能性も低い。過去の「無双」シリーズと同様の運用手法を採択すれば問題ないだろう。
導入後の営業ポイント2
ヱヴァンゲリヲン12
スロット新台がないなかで、コンテンツ力の高い新台集客には期待したいところ、機械代を抑えるべき時期だが、競合店が控えめであれば粗利獲得には期待できそう。厳しい時期、新台の少ない時期だからこそ、粗利獲得用としての導入。
必殺仕事人V 豪剣ver.
前作の真剣スペックの稼働がよくない店舗では、そのままにしておくよりも、射幸性の高いスペックに変更するのは一手だと感じる。売上の下がる時期なので、コンテンツ力の高い2400発搭載機の休日の集客を期待しての導入となる。
蒼天の拳 天羅
4円ぱちんこのバラエティ活性化としては期待できる。コンテンツ力も低くはないし、チャレンジスペックなので、バラエティコーナーには導入していきたい新台の1つである。
無双OROCHI
使い方が難しい新台の1つである。低貸しぱちんこでは使いにくいので、4円ぱちんこの粗利獲得用としての導入となるが、やはり、バラエティ的な導入しか思いつかない。
株式会社ピーマップス