パチンコマシンレビュー 2017年8月
話題の機種をスペシャリストたちが独自の目線で徹底レビュー。
パチンコ3大機種レビュー
総合評価
機種名 | トータルスコア(60点満点) |
---|---|
CR秘宝伝2 | 32 |
CR哲也3BM-T | 37 |
CR金田一少年の事件簿2 | 30 |
レーダーグラフ
スペック
CR秘宝伝2
スコア 7点
売りは1/239でありながら特図2は半分2400個ということ。確変率50%ですが時短100回を加算すると67%に達するので右打ちになればそこそこ期待できるスペック。初当たりから右打ち特賞を得るまでの愚図つきを我慢できるなら有り。
CR哲也3BM-T
スコア 6点
特図2の確変時に集約されたスペックです。確変が続く限り62/65で2400個の出玉を獲得できます。勿論どこかにしわ寄せが来るのですが、この機械は①特図1通常時の時短が無い、②初当たり確変時の潜伏率が15/65で発生といった部分です。潜伏については初当たり時のみ発生という点と通常当たりとの差異をなくす目的という点でよしとします。
CR金田一少年の事件簿2
スコア 5点
確変率が52%と低め。確かに特図2は確変・通常に関わらずオール15Rだが、上の2機種との対比ではややインパクトが弱い。
ゲーム性・演出
CR秘宝伝2
スコア 7点
初打ちでは馴染みにくいスペックではあるものの派手な演出が気持ちよく、楽曲と世界観のバランスも秀逸。
CR哲也3BM-T
スコア 6点
他機種の類似スペックの印象から、どれだけ演出が良くても時間効率やらにしわ寄せがきて不満とならないか心配
CR金田一少年の事件簿2
スコア 5点
原作が好きなので前作のイメージを抜きにして打ちたい。無難なスペックは実際に打つとありなのかもな、と予想
コンテンツ
CR秘宝伝2
スコア 5点
スロットシリーズ機のパチンコ版で、本機は2作目。スロットでお馴染みのキャラや演出、サウンドが盛り沢山。
CR哲也3BM-T
スコア 6点
人気麻雀漫画とのタイアップ機。主人公の哲也が様々な玄人達と麻雀勝負を繰り広げ、成長していく姿を描いた物語。
CR金田一少年の事件簿2
スコア 6点
1992年から少年誌に連載され、後にアニメ・ドラマ等にメディア展開。本格的なミステリーを題材とした推理漫画。
筐体・ギミック
CR秘宝伝2
スコア 4点
正直、金色の枠はホールで見栄えする部分はあると思われるが、特別その他の目新しい感じは無いのでこの点数になりました。次回機種に期待。
CR哲也3BM-T
スコア 6点
赤白基調の筐体の色とグラ賽役物がマッチしていて、哲也好き、麻雀好きには惹きつけられる感覚があると考えます。グラ賽役物の活躍もおもしろく感じる。他の機種と比べると魅力を感じる出来栄え。
CR金田一少年の事件簿2
スコア 5点
筐体の見栄えは、あまり特筆できる部分は無い。ただ役物ギミックの動きにおもしろみを感じる機種選定者とファンはいるであろうと思われる。ただサプライズするほどではないので可も無く不可もないと考えたので、この点数となりました。
市場性
CR秘宝伝2
スコア 4点
「出玉2400」という訴求箇所はあるが、パチンコファンに「秘宝伝」シリーズがまだ定着しておらず、初期集客は期待しづらい。
CR哲也3BM-T
スコア 6点
ここ最近、高出玉大当たり搭載のミドルタイプが意外なヒットを記録する傾向にあり、投機的ユーザーの注目は集まるだろう。
CR金田一少年の事件簿2
スコア 5点
中年層を集客できる話題の版権であるが、前作と同様、版権とパチンコとのミスマッチ感は否めず、稼働の持続性に不安が残る。
ホール温度感
CR秘宝伝2
スコア 5点
ぱちんこでのコンテンツ期待値は高くないうえに、ライトミドル機種なので、4円ぱちんこ武門では使いにくい。
CR哲也3BM-T
スコア 7点
コンテンツ期待値は高くないが、ミドル機種でスペック期待値も高い。導入時期も10月上旬と期待できる。
CR金田一少年の事件簿2
スコア 4点
導入時期は10月で競争機種も少ない時期であり、ミドル機種ではあるが、スペック、演出ともに???と感じた。
総括
グラフ
スペックから見る支持層分析
上の3機種のスペックを見ると、TS・確変率に捉われず、MAXラウンドのボリューム、もしくは振り分け率に特化した機械作りという意味でほとんど同じ方向性だと思います。
勿論犠牲となる箇所がないと成立しませんが、潜伏させる・通常当たりの時短回数の縮小または削減といった手法が上の2機種です。潜伏はTSAが悪いと非常に厳しいのですがそういった意味で秘宝伝がバランス良さそうですね。金田一少年の事件簿2はこのスペックなら海シリーズの方がましと思われかねないので点数は低めとしました。
導入後の営業ポイント1
CR秘宝伝2
当該機単体で遊技客を呼び込むことは難しく、導入時には他のライトミドルの新機種とコーナーを形成し、包括的な集客を図る必要がある。また、スペックの投機性も相当強いいため、稼働面よりも粗利面を重視した営業を念頭に置いた方が良いだろう。
CR哲也3BM-T
版権や麻雀を詳しく知らない人でも理解できる演出内容で、出玉感を所望するヘビーユーザー全般を対象に投機的遊技を促せる点がメリット。ここ最近の高出玉ミドルの実績も考慮すれば、これらの1ラインナップとして定着させることも視野に入れたい。
CR金田一少年の事件簿2
版権力の大きさは申し分ないが、ミステリー漫画の魅力がパチンコで十分再現されているとは言い難く、前作と同様の稼働推移を辿る危険性もある。次の年末商戦期までを1つの目安に、初期集客力の高さを活かした営業を行なうことが妥当と言える。
導入後の営業ポイント2
CR秘宝伝2
スロットプレイヤーも引き込めそうなコンテンツであり、ライトミドルということで、夜の短時間プレイヤーが遊技すると思うが、バラエティ活性化で使う店舗が多いだろう。
CR哲也3BM-T
機械代を抑えるべき月ではあるが、10月は厳しい月で、整理用で導入する店舗が多いはず。ミドル機種であり、スロットプレイヤーも引き込める機種のため、4円ぱちんこミドル活性化としても期待したい。
CR金田一少年の事件簿2
10月は4円ぱちんこで整理したい機械も多いうえに、4円ぱちんこバラエティの活性化や粗利確保としての導入となる。基本、4円ぱちんこバラエティ粗利確保用として。
株式会社ピーマップス