圧縮付加法の実践!

繁盛店は何をやっても成功するが、全国の80%の店舗は繁盛店ではない。

繁盛店であっても、閑散期の9月~12月中旬(または27日頃まで)の期間においては、仕掛けてはいるものの、良い成果を出しにくい。色々と手広く仕掛けているが、閑散期は成果を出せないことが多くなり、自信を失いやすい時期なのである。特に、9月~11月は投資に対しての見返りが小さくなりやすいため、投資を増やさないことがセオリーではある。ただし、何もしないということではなく、限りある投資において、選択と集中が必要である。例えば、「甘デジは買わずに、ミドルだけ買う」「スロットは新台で、ぱちんこは中古」「毎週入替を1周目と4週目だけに絞る」などなど、様々な選択と集中がある。ここ最近、4円Pも20円Sもバラエティコーナーが良いケースが増えているが、このバラエティコーナーも閑散期では機械投資を下げているし、客数も低下している時期のため、1BOX強化ではなくハーフBOX強化に切り替えるべきである。この対応ができていないと、投資はあまり下げていないのに、稼働(売上)が大きく下がるということが起こりやすくなる。店舗視察をしていると、意外と、この当たり前のことがわかっていないように感じることが多い。お客様の多くは雰囲気の良いバラエティコーナーで遊技したいのに、コーナー全体が閑散としていると、遊技意欲が低下し、遊技時間も短くなる。この負のスパイラルを脱するためにも、「選択と集中」という考え方が必要なのである。バラエティコーナーを稼働重視のバラエティコーナーとそうでないバラエティコーナーを意識的に作ることも、バラエティコーナーの圧縮なのである。稼働重視の圧縮されたバラエティコーナーに投資するのである。これはバラエティコーナーに限ったことではないし、すでに設置している(先行投資している)店内の機械にも同じ考え方を取りいれる必要がある。閑散期では客数が減るため、お客様のいない感が増える。このいない感を出さないようにするには、機械の配置変更が必要になる店舗も多いことだろう。そのため、稼働の良い旧基準機を印象の良い場所に固めて設置したほうが良い店もたくさんあるわけだが、閑散期での対処法がしっかりとできていない店舗が多いのは残念でならない。

 

 

圧縮付加法のイメージ

圧縮付加法とは、経営資本である「ヒト・モノ・カネ・情報」は圧縮せずに、売場スペースだけを圧縮する方法である。圧縮付加法は一番をつくるための過渡期における手法であり、品揃えの数は減らさず、スタッフも減らさない。ひとまず、これまでの売り場スペースを圧縮することにより、商品密度の高いコーナーを作ります。その結果、ボリューム感が生まれ、アイテム密度も高くなっていきます。つまり、圧縮付加法は、成績が悪化し、「ツキ」が落ちてきたとき、再び「ツク状態」を取り戻すためにはとくに欠かせない、業績向上への特効薬になるための、お金をかけない成功法と言える。

※ 当サイトで使用しているホールや機械の画像はすべて許可を取り撮影し、掲載しております。

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