繁忙期=“整理”+“チャレンジ”

前々回に続き、今回も1円ぱちんこ稼働UP体制の構築についてお伝えします。今回は稼働ダウンしている主な理由【下記の⑨⑩】について、お伝えします。

1円P稼働ダウン理由の1つ、⑨の「自店の低貸し営業台数の多さのよるバランス崩壊」だが、これはここ数年でも最も多い自滅パターンだとも言える。稼働が下がり始めると、色々と新しいチャレンジをしたくなる。もちろん、このチャレンジ自体に価値はある。ただ、チャレンジは失敗することもあるわけで、失敗したときに早い段階で元に戻すことができていない店舗が多い。一度は成功したものの、市場環境の変化や競合店の仕掛けなどで、自店の営業バランスが崩れかけているときは、新しい仕掛けをするよりも、まずは整理をしたほうが得策だ。整理をしてから新しいチャレンジをする、もしくは、整理すると同時に新しいチャレンジしたほうが、立て直し易い。例えば、1円Pを減台して、0.5円Pを新設し、うまくいったが、競合店が0.2円Pを実施したことで、自店の0.2円Pの稼働が落ちた。このような場合、自店が0.5円Pを0.2円Pに変更しての対抗も否定はしないが、それよりも、0.5円減台→1円P増台のシナリオを描いたほうが結果的にはうまくいくほうが多い。もちろん、単純に戻せばよいというわけではなく、タイミングが大事だ。できれば、繁忙期前での仕掛けが望ましい。同時に、キーマシーンの導入(増台)も必要になってくる。そういった意味で、今月(10月)は「12月末で何を整理するべきか」を考えるタイミングでもある。「2円P+1円P+0.5円P」を12月最後の入替時に「2円P+1円P」や「オール1円P」や「1.25円P+0.2円P」など貸し玉を3から1~2に減らして、わかりやすい営業展開をすることが必要だと感じる店舗は多い。

最後に、⑩の「魅力ある「海物語」以外の商品作りができていない」だが、これは競合店と比較して、魅力ある商品が自店にあるかどうか?「うちの1円Pはこれがウリだ!」と現場が自信をもって言える商品(機種)があるかどうか?多くの店舗で「1円甘海を打つならウチ(自店)だ」と言える店は多いと思う。ただ、最近の1円Pで儲けようと思うと、当然これだけでは厳しい環境下にあるため、単価の少し高い機種を4~5台ほど育成して自店のウリにしたいところだ。どんな機種が育成機種に該当するか?例えば、「海物語(ライトミドル)」や「まどかマギカ(ミドル)」など。実績のあるコンテンツで市場への導入台数が少ない機種や女性客比率の高い機種であれば育成しやすい。「仕事人(ミドル)」や「リング(ミドル)」も客層がよいので育成したいところだが、4~5台を稼働重視の営業で扱えるかどうか?繁盛店以外は厳しいかもしれない。いずれにしても、低貸し玉営業で苦戦傾向にある店舗は、この年末で何かしらの整理が必要なわけで、整理と同時に、少し単価の高い機種を1機種(4~5台)育成すべきである。認定作業とみなし機撤去で大変ですが、一歩一歩前進していきましょう。

【稼働ダウンしている主な理由】
① 市場全体の低貸し客数のダウン
② 市場全体の設置台数過多により需要と供給のバランスが崩壊
③ 設置台数の多い低貸し専門店の存在(台数の多い店への集中)
④ 競合店の入替頻度UPで客移動が起きやすい環境にある
⑤ 海シリーズの稼働ダウン
⑥ 自店の粗利率UPで来店頻度と滞在時間が減少
⑦ 自店の入替頻度DOWNで機械の整理が追いつかない
⑧ 単価ダウンコースへの店内移動
⑨ 自店の低貸し営業台数の多さのよるバランス崩壊
⑩ 魅力ある「海物語」以外の商品作りができていない

※ 当サイトで使用しているホールや機械の画像はすべて許可を取り撮影し、掲載しております。

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