有利区間の壁を突破? 『スーパードラゴン』について
6月17日から導入が始まったネット株式会社の『スーパードラゴン』の仕様が一部で話題になっているようです。筆者は全然チェックしていなかったのですが、業界の知り合いに言われて実際に打ってみたところ、確かになかなか考えさせられる作りになっていました。
スーパードラゴン公式ページ
(https://www.net-fun.co.jp/superdragon/)
細かいゲームフローなどは割愛しますが、特徴的なのはボーナスの連チャンシステムでした。ボーナス1回ごとに有利区間が終了し、2~3ゲーム後に再度有利区間に突入。ここから7ゲームを「竜宮ゾーン(昇竜ゾーン)」と呼び、約70%ほどで連チャンします。当然どのタイミングで当たるかは有利区間突入時に抽選されているのですが、少し前に平和から出た『島漢』とは違い、連チャンのチャンスゾーンが7ゲームに凝縮されているので非常にスピーディでした。
それだけだと大したことはないように見えますが、なんとこの『スーパードラゴン』はボーナス獲得枚数が100枚から1999枚まで不定になっています。基本的には100枚なのですが、枚数表示時に「昇竜演出」が発生すれば+100枚から+1899枚までの間でランダムに獲得枚数が加算されます。ベルコの『スーパービンゴ』を想像してもらうと何となく近いですが、この機種はその上でボーナス消化中の枚数上乗せのシステムも搭載しております。もちろん一回のボーナス中の獲得枚数は有利区間の上限を超える事はできませんが、さすがに初期枚数1999枚はぶっ飛んでいます。ちょっと前にビスティの『エヴァンゲリオンAT777』で騒いでいたのが早くも懐かしくなってきますね。
そして、この大量獲得仕様と上記の連チャンシステムを併せて考えた時、初めてこの台のモンスター具合が理解できます。仕様としてはボーナス終了毎に有利区間をリセットし、突入後の7Gに当りのウェイトを置いているだけなので実質は毎回が初当たりです。事前にネットが謳っていた最大1999枚のボーナスが約70%でループする……というのは額面通り真実でした。
そしてそうなると困るのは朝イチの挙動です。
設定変更後は当然ボーナス終了後と同じ挙動になって然るべきなので、実質モーニング状態でのスタート……と思いきや、ネットはどうやらここもクリアしている模様です。そしてここがクリア出来てしまったというのは非常に大きい。有利区間の存在意義そのものが揺らぎます。詳細はそのうち出てくると思いますが……4号機終盤を彩った『ストック機』のシステムを生み出したのがまさしくネットだった事を、思い出さずには居られません。
スーパードラゴンは出荷が4000台との事。今の所そんなに注目されている機種ではありませんが、今後の6号機の方向性に、もしかしたら大きな影響を及ぼすかもしれない、記念碑的な作品と呼ばれる日も、来ないとも限りません。
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