ホールからATMが消える? ギャンブル依存症対策基本計画

政府は4月19日、ギャンブル依存症対策基本計画を閣議決定しました。内容は大きく2つ。まずはICT(情報通信技術)を利用した入場制限システムの研究です。もう一つはホール内からのATM撤去です。

 

これらはもちろんIR法案に関連したものとして法的にも構造的にも整備が進んでいるものですが「何のための」という目的が空洞化しているように思えてなりません。

 

そもそも「ギャンブル依存症」という言葉自体、精神医学用語としては間違っておりまして、正しくは「ギャンブル障害」あるいは「賭博障害」というのが正確だそうです。わざわざ「依存症」という言葉を使わなければならなかった理由はよくわかりません。単純にその方が分かりやすかったからかも知れませんし、あるいは「依存症」というネガティブな言葉を用いる事で、パチンコ・パチスロそのもののイメージに消極的な効果を与えたかったのかも知れません。

 

どちらにせよ、IRのための法整備として「ギャンブル依存症対策基本計画」が必要であれば、まずはカジノを縛るのが当然だと思うのは筆者だけでしょうか。目的を履き違えて、パチンコ・パチスロ業界を縮小させるべく躍起になっているようにしか、どうしても見えません。

 

今回閣議決定されたICTを利用した入場制限というのは、一昨年くらいにIR法の枠組みが決まった時から言われている「マイナンバーを利用した本人確認・および入場回数制限」のホール版だと思われます。まだ研究段階との事で実際に導入されるかどうかは不明確ですが、CR機導入の際と同じく、もし実際に行われるとしたらホールにもかなりの負担がかかると予想されます。無いとは思いますが、高射幸機完全撤去及び完全禁煙(分煙)の時期と万が一でも重なってしまったら、中小ホールの倒産が加速しそうで空恐ろしいですね。

 

どうにか軟着陸して頂きたいですが……。

 

しかしIR。タバコも吸えず、ATMもない、更にはマイナンバーで入場回数に制限があるカジノって、世界的には普通のことなんでしょうか……?

だったらもう自宅でタバコを吸いながらオンラインでボートレースでもやっていた方が楽な気がしてしまいます。

※ 当サイトで使用しているホールや機械の画像はすべて許可を取り撮影し、掲載しております。

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