~設定付き甘デジ、P冬ソナRemember Sweet Version~
4月22日に京楽より『冬のソナタRemember Sweet Version』が発売されます。
こちらはシリーズ6年ぶりの甘デジで、6段階の設定付きとの事。
先日リリースされた『必殺仕事人総出陣』が京楽としては初の設定付きパチンコだったと思いますが、早くも2機種目の発売となります。
設定付きパチンコといえば2018年にSANKYOが発売した『ヴァルヴレイヴ』が最初ですが、最近は甘デジの方で採用されているのを良く見かけますが、これにはメーカー側の意図がはっきりとあるように思います。
パチスロはまだ若い人たちが打っているのを目にしますが、現状、パチンコには高齢化の波がかなり押し寄せてきています。パチスロの高射幸性機が屋台骨を支えているホールが多い現状、2020年の完全撤去後はホールの総数自体が減少していくのは火を見るより明らかで、いまさら語ることもありません。でも手をこまねいて見ているだけでは駄目なので、ホールとメーカーが一丸となって衝撃を和らげる準備をしないといけない。そうした時に高齢化が進むパチンコの間口を広げて遊びやすくするのは方向性としては正しいと思います。
過去の規制ではちょうどシーソーのように、パチンコが落ちればパチスロが、パチスロが落ちればパチンコが上がるというようなサイクルがありました。5号機完全撤去直前の2007年7月にはニューギンから『花の慶次』が。翌年にはサンセイより『牙狼』が発売され、コイン単価2.5円くらいまで落ち込んだパチスロコーナーを尻目にホールの粗利に貢献していたのは記憶に新しいと思います。
今回はそのサイクルが崩れ、パチンコ・パチスロが両翼共に沈んでいる状況です。特にパチスロの打撃が大きい。一方でパチンコの稼働は落ちている。ギリギリで明るい話題が前述の「設定付きパチンコ」でしたが、これも現状はホールの利益に直結しているかは意見が分かれるところだと思います。
最近甘デジに設定付きパチンコが次々と登場しているのは、それ単体でどうこうという話ではなく、単純に「設定示唆」などの演出に慣れたパチスロユーザーを取り込む意図が見えます。今は昔よりもパチンコユーザーとパチスロユーザーの間の乖離が深くなっており、両方を打つ、というユーザーの比率は極端に低くなっている気がします。私なんかは昔はパチスロで夢を追いかけ、駄目だったら羽根物で地味に取り返す……という事を当たり前にやっていましたが、今はパチスロユーザーはパチスロしか打たない。打ってくれない。そうなるとまずは「パチンコの楽しみ方」から啓蒙していく必要があるので、甘デジに設定を付けてパチスロユーザーに向けた導線を引く、というのは最適解に近いのではないでしょうか。
次にでる6段階設定付き甘デジの冬ソナは最高設定で初当たり確率1/74.9であるとのこと。確変中の大当たり確率にも差があるので、ちゃんとカウントするのは多少手間がかかりますが、個人的には、少なくともジャグラーのブドウをカウントするのとそんなに変わらない程度の精度で判別が効くと思っています。
今パチンコを打っている高齢層はもちろんそんなことはしないと思いますが、パチスロで小役カウントになれた若い層は平気でカウントすると思います。甘デジではありますが、6を掴んだらやっぱり嬉しいでしょうし、それもまたパチンコの新しい遊び方として、今後認知されていけば最高でしょう。
今の若い人が『冬ソナ』を見たことあるかどうかはわかりませんが、もしかしたら冬ソナ絵柄の小役カウンターなどが出たら、人気になる未来が来るかも知れませんね。
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