語呂

朝の抽選番号から始まり、ハマりゲーム数に終わるだけに留まらず、コンビニの会計、Suicaじゃないときは切符に書かれた数字の羅列。スロッターにとっての語呂合わせとは日常そのもの、性というより宿命めいたものを感じるわけですが、ライターともなると同じ数字をどう読むか。こういったセンスを素通りして生きていけないのがツラいところであります。
かつて、同じ収録現場でGODの出目「2V4」をどう読むという話に。
台本もなければ、いちいちカメラが止まるわけでもない生放送に近い現場で、無茶ぶり的な流れだったと思います。
無茶ぶりをされた沖ヒカル先生は即座に「ツナとブイヨン」と答え、僕は衝撃を受けました。「と」という発想も凄まじいのですが、「と」という力技を駆使したにも関わらず、マリアージュとして微妙な組み合わせになっている、この、無常観とでも言いましょうか。
マジョリティである読み方であろう「煮干し」では煮立ってこない味に、大変なカルチャーショックを受けました。
たしか3年以上前の収録のヒトコマだったのですが、なぜか今になって、鮮明に記憶がよみがえってきます。

なぜ、今なのか。

答えは目の前にありました。
状況やら展開はむしろ真逆なのですが、
走馬灯のように記憶が駆け巡ってきていることを鑑みて、「投獄」と読みたい気持ちをグッとおさえて、目の前のコレを「天国」と読むことにしました。
ライターとしてのセンスがどうこうではなく、ただ単純にツラかったです。

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