年間収支

 新年を迎えると私みたいなスロ弱者でも昨年の年間収支が記された黒革の手帳をガン見、いや、ガン見するほどの勇気はもちろん根性もないので片目を瞑りながらサラブライトマンよりもサラっと見ます。そう、そしてすぐに目を逸らし、ちょっと間を置いてから大きく溜息をつき、ゆっくりと目を閉じるのです。

 パチンコ・パチスロを始めてからこっち、年間収支がプラスになったのは大量ストック機の鬼武者があったあの年だけ。ちょっとにわかには信じられない話ですが、これはガチもガチ。正直よく金が続いたなと、よく死ななかったなと自分でも感心すること頻りです。だからもう負けることには慣れています。特に来店や収録がグッと増えたここ十年くらいは負けて当たり前、勝てたらラッキー、ユーコーラッキー筑後店くらいに考えています。

 だって、そりゃそうですよ。クセも傾向も分からぬ上、店がラインなどで会員にヒントを出していたとしても一見の私にはそれを知る術がない。即ち、立ち回りという観点から見た場合、他の客に一歩も二歩も後れを取っているのですから、いい台が取れたとしてもそれは完全に運。そもそも、知らない店にポンと放り込まれて勝てと言われて勝てるほどパチスロが甘くないことは、これをご覧になっている胴元の皆様が一番よく分かっているはずです。

昨年、勝ち越した月は5月のみ。それ以外の月は全敗とあらば、年間収支プラスは夢のまた夢、あり得ないという意味では「おい長妻! 消えた年金どこに隠したんだよ!」くらいあり得ない話なのですが、そうは言ってもマイナス140万。それでも一昨年が200万なので昨年はかなり健闘したほうじゃないかという話をパチスロ好きの知り合いにしたら、とても驚かれました。マイナスの額でなく私がキッチリ収支をつけていることに。

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