上がる

 ホール向けのサイトでホールの文句や負け自慢ばかりしているからでしょう。文章で生計を立てているライターであるにもかかわらず、このブログのビュー数は最下位付近をウロウロしているようです。ただ、朝イチの集客を強化したいと言われても、並ばせ屋を呼んだらどうかくらいのことしか言えませんし、どんな台を買ったらいいかと言われても、中古のバーサスをボックス買いしてとしか言えません。詰まるところ、打ち手目線でしか書けないのでビュー数が上がらないのは仕方ないのかも知れませんが、やはりイチ書き手としてより多くの方に自分の書いた文章を読んで欲しいとの思いはあります。なので、今回はちょとだけためになる話、この店は良かったというのを書かせてもらおうと思います。

 その日は午後からの来店取材でした。いつも通り、適当な空き台を打って2万くらい負けて泣きながら帰る予定でしたが、稼働率がとにかくハンパない店でして、当時、私がよく打っていたバジ絆はフル稼働。それならと返す刀でこれまた当時良く打っていた北斗修羅のシマに向かったところ、どういうわけかこちらもフル稼働。少し待ってみましたが、誰一人としてヤメる気配がなかったので恐らく全台高設定だったのでしょう。実際、バカみたいに出ていました。

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 すると、どういうわけかドル3箱。ボーナス合算は80分の1くらいでしたからもう完全に設定6、いや、幻の設定8の可能性すらあります。このあと、合コンの予定が入っていてもヤメないだろうと思ったので、結局、この日は大して好きでもないまどマギ2を打ち切って実戦終了と相成りました。

 長々とくだらない話をしてきましたが、本題はここからです。実戦終了、事務所に挨拶に伺ったところ、責任者らしき方が出てきて私にこう言ったのです。「今日は塾長シフトでした」と。その意味がちょっと分からなかったので、どういうことかと聞いてみたら、どうやら事前に私のツイッターやブログを見て最近私がなにを好んで打っているかをチェックして、そこを全台高設定にしたというのです。これは嬉かった。無論、私はその対象機種を打つことはできませんでしたが、この心意気は非常に嬉しかったです。

実のところ、昔はどこもこんな感じでした。ガル憎が来れば北斗、中武一日二膳が来ればゴッドといった具合に来店するライターの好きな機種がアツいことを客も知っているから、朝イチはそこから埋まるというのが普通だったのです。自分の好きな機種、よく打つ機種がバカみたいに出ているシチュエーションを目の当たりにしたらテンションは上がる一方、願わくはビュー数も上がりますようにという、しょうもない落ちで今回はお開きとさせて頂きますが、来店で思うような結果が出ないホールはちょっとだけ参考にするといいかも知れません。

※ 当サイトで使用しているホールや機械の画像はすべて許可を取り撮影し、掲載しております。

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