切りたいけど切れない。捨てたいけど捨てられない。

 孤独のグルメと孤独なハリケーンが好きな私はあまり人と深い付き合いをしません。前職が営業マンだったこともあり、社交的とよく言われますが、仕事上の付き合いはあってもプライベートではまったく会わないので家族構成や趣味はもちろんのこと、どこに愛人を囲って住んでいるのかも知らないケースがほとんどです。分かりやすく言うと仕事仲間はいるけど、友達はいないみたいな感じでしょうか。

 ひとりが好きなのです。家で彼女と気づいたら5時間もやっていたという休日より家でツムツムを気づいたら5時間もやっていたという休日のほうが好きだし、有意義だと思うのです。だからハワイにも毎年ひとりで行きます。食事も基本ひとりです。劇団ひとりはさほど好きじゃありませんが、劇団をひとりで観に行くことはやぶさかじゃありません。だからリーブミーアローン。団地で孤独死しても構わないから、とにかく放っておいて欲しいのですが、それを決して許してくれないのが、高校の先輩Bです。

 私の性格をまったく理解してくれない、いや、理解する気などサラサラのサラサーティないその先輩Bには学生時代からとても世話になっています。特に私が若い頃は渋谷の不良とのトラブルを解決してくれたり、3日間だけ無利子で金を貸してくれたり、3日間だけ自分のセフレを貸してくれたり、とにかく足を向けて寝られない恩人とも言える存在なのですが、少々お節介が過ぎる部分がありまして、先輩BというだけあってB級グルメに関しては推しが強すぎるというか、オススメするだけでは決して満足しないのです。
 ラインでやれどこのホルモン焼が美味いから行ってみろだとか、やれどこそこのカレーは超美味いから行ってみろだとか、オススメしてくれるだけならいいのですが、オススメした後、概ね一週間くらいすると「どうだった?」と感想を求められるのです。

 正直、煽り文句はいつもバカのひとつ覚えで「美味い」だし、中には電車で往復3時間掛かる店もあるし、そもそもB級グルメはそんなに好きではないし。メンドクセエと思うこと頻りなのですが、散々お世話になった先輩を邪険に扱うわけにもいきません。本音を言えば切りたい、捨てたい。だけど、そういうわけにも行かないなと悩みに悩んだのはバジ絆の設定4濃厚台を打ったとき以来です。

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