打ちて目線

 この仕事をはじめてからずっと負けキャラで通してきましたから、私のツイッターは基本的に残念ツイートです。大ハマリと呼ぶに相応しいゲーム数の写真や天井をバケで蹴られた写真、右肩下がりのスランプグラフの写真など、それを見た打ち手が「今日は1万負けたけどこれを見て元気30000発になった」と思えるような写真をアップしています。人の不幸は蜜の味と言いますから、これはもう負けキャラの宿命です。

 この仕事は打ち手目線で発信することがとても大事だと思っています。他のライターはどうか知りませんが、少なくとも私は他人の大勝を素直に喜べないし、来店や収録でいつも大勝しているライターは店とべったり癒着しているのではないかと邪推します。これは恐らく一般ユーザーも同じ感覚ではないかと。とりわけ、ウチのバカ女ライターがやらかしてからは、打ち手が私たちを見る目が以前よりシビアになった、いや、猜疑的になっているとさえ感じます。

 たとえば、バカみたいに出しているグランドオープン。全台6機種のスランプグラフやドル箱別積みの写真をSNSにアップすることは容易です。ただ、それはパチ7やでちゃう、オフミーといった媒体がやればいいことであって、私たちライターがやることではないと個人的には思っています。何故ならそれは決して打ち手目線ではないからです。

 バジ絆ばかり打っていた頃、私の座る台の隣が設定6ということが何故か本当によくありました。そうしたケースでは大概6の隣の1でバカみたいにやられて「クソッタレ」とか「またお宝台の隣のゴミ台かよ!」という風な残念ツイートを連発するのですが、私はそれと同時に隣の設定6の写真もアップするようにしています。
 
恐らくはゴミ台のツイートしか目に入らなかったのでしょう。以前、東北地方のとあるホールでこれをやったところ、店長が「ゴミ台とはどういうことか」と大激怒。代理店を通じてギャラを払わないとまで言ってきたのですが、派手な告知ができない中、それとなくバジ絆に設定6を入れている優良店であることを、打ち手目線で何万人というフォロワーに伝えたのに、何故そこまで言われなきゃいけないのか。中森明菜じゃないけど冗談じゃないと代理店経由でやんわり伝えたら、どうやら分かってもらえたようで「本当にすみませんでした。これに懲りずにまた来てください」との連絡がありました。誤解が解けてよかったといった感じですが、どういうわけか、それ以降、そのホールから来店や収録のオファーはパッタリ途絶えました。

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