「叱る」ということを考える
先日とあるホールの役職者の女性から、部下への教育が、いかに難しいかという嘆きを伺いました。日々の指導で、ついつい「注意する」から「叱る」となり、そこに留まれば良いものを、更にヒートアップして「怒る」になってしまうのだとか。
わかります!人を叱ることは、難しいものです。嫌われたくない!という思いから、ついつい甘くなってしまったり、言えなくなってしまったり。それで事が収まることもなく、我慢の限界とばかりに、怒りにまかせて怒鳴ってしまったり。女性は特に感情的になってしまうものです。人を「叱る」ことを苦手とする方が多いのではないでしょうか。
私が運営しています、PBSホームページで株式会社kaikaの三浦さんが、こんなエッセイを寄せてくださいました。役職者の方、特に女性には共感できる内容です。ご参考になさってください。
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「部下を叱る」ことがもっぱら苦手です。 前職での営業部時代に初めて部下をもった際、「叱る」と「怒る」の区別を上手につけられず、部下に暗い顔をさせ続け、委縮させてしまった前科もあります。
その後インプットとアウトプットを繰り返し今このような仕事をしているわけですが、それでも部下を叱るのは苦手です。
もっと自己開示をすると、私は「叱られ下手」です。親からは事あるごとに怒られて育ち、学校やアルバイト先では「いい子」だった私は、叱られた経験がなかったのです。 ですから社会人になって、ちょっとした指導や厳しい言葉ですぐに落ち込み、下を向き、委縮し、「やっぱり自分はダメな人間だ」「無価値な人間だ」と思い込む。そんな超絶扱いづらい部下でした。
で、やっぱり多いんです。叱ることが苦手な人。つい怒っちゃたり、嫌われるのが怖くて何も言えなかったり、優しく何度も何度も言い続けたり、嫌がられるから言えなくなったり、それで結局諦めちゃったり…。
でも、「叱る」ということは「相手の可能性を広げるコミュニケーション」です。相手の未来を想わなければ、叱ることはできません。
研修時にお伝えしていることの一部ですが、
①みんなの前で叱らないこと
②声を荒げないこと
③過去のことを引っ張り出さないこと
④減点ではなく加点を意識すること
×「ここがダメだ」「ここができてない」
〇「ここを直せばもっと良くなる」「この部分を改善したら完璧」等
⑤だらだらと説教せず、短時間で簡潔に終わらせること
そして何より、相手を「できなかった頃の自分」だと思って叱ること。です。
叱ることや叱られることが苦手な同志の皆様。私もまだまだです。 一緒に少しずつ、叱り上手・叱られ上手になっていきましょう。
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いかがでしょうか。「叱る」こと=「相手の可能性を広げるコミュニケーション」
この言葉を常に頭に入れておきたいですね!
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