キャッシュフローを考える

いよいよ明後日から元号が「平成」より「令和」にかわります。新しい時代がやってきますね。

 

「令和」となり、6月にはG20サミット、秋にはラグビーワールドカップの開催、そして10月には消費税が増税され、更に来年4月は受動喫煙防止法案による完全禁煙化が実施され、夏にはオリンピック・パラリンピックの開催など盛り沢山のスケジュールとなります。賑やかなイベント事は楽しいものですが、しかし、我が業界にとっては、入替え自粛が行われる・利益が圧縮される・経費がかかる、といったマイナス要素を考えずにはいられない不安材料であることは間違いありません。

そしてその上、2021年2月には新規則への完全移行となるのです。こちらはより一層業界にとって直接的な打撃になることでしょう。

 

後21ヶ月と迫った新規則機への移行。仮に今、ホール様に新規則機が8%あるとすると、5月からは毎月平均4.38%づつの新規則機を導入し、旧規則機を外していかないといけない計算になります。これは、例えば300台の設置台数のホール様の場合、1ヵ月約13台もの入替が必要になるのです。これってかなり厳しいですよね。

しかも、この数字は、導入した新規則機が全て外れず設置し続けてのことです。ですので、当然その新基準機を外した場合は、その分も更に導入しなければならないのです。

 

使える新規則機を見定めて、今から計画的に導入していく必要は勿論あります。けれども、どんなにリサーチし満を持して導入しても、期待を裏切られることはあるものです。

そうなると、まずは来年後半から掛かるであろう新規則機の購入資金のために、今から相応のキャッシュフローの準備を、今しておく必要があるのではないでしょうか。

 

例えば、現時点で機械の支払いを手形にしている場合は現金払いに移行するなどはいかがでしょうか。これは決して容易なことではないことは分かっています。何せ、今までの手形落ちとともに、これから買う機種は現金で払うとなると、現計画の倍以上のキャッシュが必要になるのですから。けれども今頑張ってしまえば、来るべき来年後半の新規則機導入のラッシュ時に、手形で割ったり、リース払いをする等の選択が残されるのですから。

 

一ホール様一法人様の努力では政治や業界の流れそのものは変えられません。ですから、その流れに上手く乗って行くしかないのです。その為にも、今後起こりうることを想像し、今からできることを準備して行っていただきたいものです!

 

こうして考えると、ラグビーワールドカップやオリンピック・パラリンピックなどで自粛が行われることは反って、機械代を使わなくて良い時期を得るということで有り難いことかもしれませんね。

※ 当サイトで使用しているホールや機械の画像はすべて許可を取り撮影し、掲載しております。

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