映画館に学ぶ、お客様への配慮

先日、埼玉県にゆかりがある私は「飛んで埼玉」を映画館に観に行きました。映画を観に行くのは実に20年ぶり!映画館の座席は広くて座り安く、2時間の上映がアッという間でした。ともて快適な空間でビックリしたのです。

さて、久し振りの映画、上映前にお客様にマナーを促し注意事項を映像で流していることにも関心しました。撮影録画や録音の禁止に加え、上映中の携帯電話やおしゃべりの配慮。そして、前の座席を蹴る、大きな音を立てて食べる等の禁止行為に関してです。

録画録音に関しては違法性のあるものですが、それ以外は全て、お客様が映画を気持ちよく楽しめるよう「他のお客様への迷惑」についての注意事項です。そして最後に「こういった行為で迷惑を感じる場合は、スタッフまでお願いいたします」と、直接お客様同士で解決するのではなく、スタッフさんがお客様の間に立ち注意いたしますとのアナウンスがあったのです。

これはホール様に見習っていただきたいことだなと強く感じたのでした。

 

ぱちんこホール様の現場でも、お客様同士のマナーに対するトラブルは大小あれどつきものの筈です。例えば過剰な音量や過度なボタンプッシュなどの迷惑行為に関するものです。大概のお客様は黙って我慢し、それが耐えられなくなるとそのお店を去るものです。

けれども、先日とあるホール様の海コーナーで、こんな一幕がありました。私世代の中年オバサンが、大当りを願うばかりだったのでしょう、それはそれは凄い勢いでボタンをプッシュするのです。少し度を越し狂気じみた勢いでしたので、他のお客様もかなり引いてしまった様子です。スポットライトが当っているかの如く、そのオバサンの両隣と後ろには誰も座らずに台が空いてしまっているような状況です。

すると、ふっと空いているそのオバサンの後ろに座ったオジサンが、しばらく遊技をして

「うるせーんだよー」

と、これまた凄い勢いで怒鳴るではありませんか!こちらの方も大負けでもして腹の虫が収まらなかったのかもしれません。

私も客の立場として、うるさいなーとは思っていましたし、迷惑だなとも感じていましたので、そのオジサンの気持ちは分からないでもありません。けれども、そこまで怒鳴らなくても・・・・という気持ちにもなるのです。

 

結局、怒鳴られたオバサンは気分を害したのでしょう。ソソクサと帰ってしまいました。そして怒鳴ったオジサンも、私のように「そこまでしなくても・・・」という他のお客様の目線に居心地を悪くしたのでしょうか、すぐにお席を立たれたのでした。

こうして、そのホール様は同時に二人のお客様を失ったのです。しかも、他のお客様が不快を感じた上に。

 

映画館でもホールでも、度を越した酷いマナー違反にお客様が我慢をする必要はないと思います。誰もが映画に遊技にと、それぞれで楽しむ権利があるのですから。けれどもお客様同士で直接言うことは避けたいものです。今回の場合は男性客から女性客への物言いでしたので、そのオバサンは恐ろしさを感じたかもしれません。又逆であればどうしでしょう。女性客から男性客へマナーに対する苦情を言うことはなかなかできないものです。

こういう時に、お店側がお客様の間に入って、うまく(注意を促すなどのお願いをし)収めてくれたならば、多くのお客様が不快を感じなかったでしょうし、二人のお客様が同時に去ることもなかったのです。

お店側が徹底し、お客様皆が心地よく遊べる為のマナー作りをすること、そしてそれを守るべく防波堤になるということは、とても大切なことなのです。

 

お客様は多少の我慢はできるものです。ただ、我慢の限界にきた時に、お店が何とかしてくれるという安心感があるだけで、お客様の気持ちのゆとりにもなるのです。

 

最後に、映画館でのマナーに関する映像ですが、とてもユニークでコミカルなものでした。ただ説明をするというよりも、演出をしてドラマのように作られているので、印象に残りやすいのです。言いたい内容もストレートに伝わりましたし、楽しく見られるので、ただ注意されているだけという気持ちにならず、見ていて気持ちが良いものでした。

 

これに習い、例えば、漫画などで!マナーを促すことはホール様内でもできるのではないでしょうか。

※ 当サイトで使用しているホールや機械の画像はすべて許可を取り撮影し、掲載しております。

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