許せてしまう=心のこもった言葉と笑顔
お昼時に事務所近くのコンビニにコーヒーを買いに行きました。レジには長蛇の列、にもかかわらずスタッフさんが二人がかりで1つのレジで対応しています。見るところ一人は入りたての研修生のようです。「OJTも大事だけれど、混み合う時間帯でここまでの列なんだから、サッサと客優先にしてくれればいいのに」とセッカチな私はイライラです。ようやく私の番となり、新人店員さんはやはり手取り足取り教えられながらの対応。サッサとやってほしいな。。。。と思いつつ、ようやくお会計が終わりお釣りを渡してくれる段階になった時、その彼女が「おまたせして、ごめんなさい」ととっても恐縮しながらのとびっきりの笑顔を私に向けたのです。
私は思わず「許してしまうなー」とさっきまでのイライラが吹っ飛んでしまったのです。ごめんなさいが適切ではない言葉かもしれませんが、そんなことは、もうどうでもいいのです!逆に頑張って!という気持ちになったのでした。
彼女はコンビニ努めははじめての初心者であり、お客様に対して円滑にサービスをしなくてはならないこと、そしてそれをまだ自分はできていないことを、誠心誠意謝罪したのです。その彼女の誠実みある姿勢が、私にはとても微笑ましく感じました。
日常生活において、「ありがとう」と「すみません」という言葉はよく使うものです。これは社会生活でも同じです。こうした言葉は本来人間関係を良好に保つためのもの、感謝したり、反省し謝罪の気持ちを表すためのものなのです。
ただ、感謝も謝罪も、ただただ「ありがとう」、「ごめんなさい」という「言葉」を言っても相手に伝わらないことが多いのです。
当然、心からそう思っていないと、態度や表情にそれは表れてしまいますから論外です。問題は、感謝も謝罪も、相手の行動や気持ちに「対して」行うべきものですが、それがしっかりと表せていなことがあるからなのです。「何に対しての」感謝や謝罪なのか、を言葉にすると相手に伝わりやすいものです。
「ありがとう」「ごめんなさい」
は、「何に対して」を言葉にすることで俄然気持ちが伝わるようになるのです。そう、コンビニの新人さんのように。相手が「何に対して」怒っているのか、喜んでいるのかを考えて、そこをちゃんと言葉にする。これが大事なことなのです。
是非、意識してみてください。心のこもった言葉と笑顔は、最大の謝罪の気持ちを表すもの。相手の動機にフォーカスをあて、謝罪の気持ちを言葉にするということ。感謝をするときも同様です。
しかし最近、ただの挨拶のように、「ありがとう」「すみません」発している人が多いように思うこの頃です。気をつけたいものですね。
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