お客様の感情を逆撫でしないマナー

先日テレビで温泉番組の特集を観ていたら、とある温泉宿の女将が出てきました。とても高価なお着物を着て、すごい大きな指輪などをはめて。とても素晴らしい装いではあるのですが、ちょっと何だかなーと思ってしまったのです。

この旅館は人気があり、儲かっているのだなーと思う反面、お客様よりも高価なものを身につけて、「ようこそ、おこしくださいました」などと頭を下げられても、何だか馬鹿にされているようで、あまり良い気はしないなというのが私の本音だからです。キレイに装うことは大切なことだとは思いますが、これ見よがしに、ここまで豪華にしなくても良いんじゃないかなーと。はい。これってモロおばさんのヤッカミであります。でも、女性とは、おばさんとは、そういう生き物なのです。

郊外のホール様に行くと、今でもたまにあります。駐車場に場違いな高級車が停まっていることが。それは殆どの場合、お客様のものではなく、そちらのお店の幹部の方や社長様の車であることが多いのです。それは常連客であれば、誰でも分かることです。

それを見る、お客様の心理はどうでしょう?客から巻き上げたお金で、こんな良い暮らししてんのかよーと反感を持つ人は少なくないと思うのです。

よくぱちんこ店の常連客が言います。店内の柱を指して、「この一本は私が作ってやったようなものだ」などと。お客様はぱちんこ店で儲かった記憶よりも負けた記憶の方があるもので、いつしかこのぱちんこ店は自分が摩ったお金の上になりたっているのだと思うようになるものなのです。ですから、そこで働いている人が自分より豊な生活をしていることを垣間見ると、とても不愉快になるわけです。先程も記しましたが、とりわけ女性は妬んだり嫉んだりする生き物だからです。こういう小さな不快感の積み重ねは、いつしか客離れを起こす引き金になりうると思います。

ぱちんこ業界での収入は他業種に比べると高いものです。それはアルバイトの時給しかり、幹部社員や役員クラスになれば相当の収入があるはずです。それらは勿論仕事の成果として得た収入ですから、自分がしたい贅沢や趣味、何に使っても文句はないはずです。ただ、それらもTPOで使い分けませんか?仕事場やお客様の目に触れるところでは極力、お客様が不快に思う可能性のあるところを見せない配慮は大事だと思います。贅沢や趣味も、うまく状況にあわせて使い分けて考えたいものです。それはサービス業としてのマナーであると思います。

車だけに限りません。例えば、高級時計。例えば高級なスーツ。他人は結構よく見ているものです。お客様ならば尚更です。お客様の神経を逆撫ですることは、決して得策とは思えません!お客様ひとりひとりから頂いたお金の上にある収入であることは間違いないのですから。

※ 当サイトで使用しているホールや機械の画像はすべて許可を取り撮影し、掲載しております。

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