ファン感謝デーを改めて考える

11月に入りました。今年も今月17日から3日間「全国パチンコ・パチスロファン感謝デー」が全国の各ホール様で開催されます。これはご存知の通り「パチンコ・パチスロファンの皆様に日ごろの感謝の気持ちを込めて」素敵な景品が抽選で当るという年に1度全国一斉で行われるキャンペーンです。

このファン感、店舗様発信ではなく全日遊連様主導でのイベントのためか、なぜかホール様にやる気を感じません。パッとホール様を覗いて歩くと、前月末のハロウイーンの方がよっぽど店内装飾が施され、ホール様のやる気を感じてしまうほどです。各組合で違いはあるのでしょうが、積み立ててある組合費から各店舗へ商品を1セットづつ無料で配られるなど、「折角景品があるから、どうせならやるか」程度の取組みのようにしか思えないのです。ファン感を狙ってぱちんこに行くというファンの話しもあまり聞きません。組合が笛を吹けどホール様もお客様も全く踊らず・・・といった感があると思うのは私だけではないのではないでしょうか。今回はファンの立場から、このファン感がどう受け止められているのか1つの声をご紹介しつつ、広告規制という枠がある今だからこそ、このファン感を考え直し、この公式に認められたイベントを有効に使ってみてはいかがなものか!?ということを一考していただきたく、キーボードを叩いております。

PBSホームページにてコラムの執筆を担当しているファン目線のコラムニストのS氏は、ファン感について「パチンコ・パチスロファンが、遊びたい時に営業してくれている全国のホールへ感謝の意を伝える日です。」「“ファン感だから行こう”そう思うユーザーがどれだけいるでしょうか?」「ファン感用にいろいろ用意させられる賞品、それは余分にかかる費用となりユーザー持ちに。」などと痛烈に揶揄されています。

確かにこのファン感、お客様の認知度が高いとは決して言えませんし、ましてや期待感も薄いとなれば、集客として役に立っているとは思えません。逆にマイナス要素として受け止められている可能性があるようです。

そのコラムニストは続けます。「ユーザーは、くじ引きを求めているのではない。”ファン感”に相応しい遊べる環境を望んでいるのではないでしょうか。」

最後にS氏は言います。「”ファン感に行って楽しかった。次も行こう!”そう思ってくれるユーザーが増えることを願いたいです。」「期待のできないホールが多い日であればこそ、出せば良い印象を持たれます。すると、ほかも出さざるを得なくなる。たまには、良いスパイラルも見たいものです。」
いかがでしょうか。今や7月7日もぱちんこ店様では以前に比べ盛り上がっていないように思います。「この日は期待できる!ぱちんこに行ってみよう!」とファンが楽しみに来てくれる日を現場レベルで創造していかないと、この業界のマーケットはますますシュリンクしてしまうのではないでしょうか。業界全体で力を入れずにきてしまったファン感の印象を払拭することは容易いことではないと思います。まして各都道府県の組合単位でもファン感に類するフェスタや祭り等を年に1・2回開催し、そちらも全く盛り上げることなく来てしまっているように思います。先ずは一年に1度のこの全国一斉のファン感を手始めに、自店から良いスパイラルを作ってみてはいかがですか!!

※ 当サイトで使用しているホールや機械の画像はすべて許可を取り撮影し、掲載しております。

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