幸手チャレンジャー様に学ぶ自虐コピーの極意

先日朝のワイドショーで「自虐コピー」という話題を取りあげていました。数々の企業や地方自治体などが自虐コピーを採用し、宣伝活動をしているようです。ひとつの例が「島根自虐伝」という本です。「日本で47番目に有名な県」「県名より、出雲大社のほうが有名」などなど、辛口な指摘をしつつユーモアと愛情でクスっと笑える名言で話題になっているようです。

「自虐コピー」は突っ込みどころがある→話題になる→応援したくなる→認知度に繋がるということで、本来隠しておきたい、触れたくないウィークポイントをあえて前面に出すことにより、親しみを持ってもらったり、愛情を持ち味方になってもらえるキッカケを作るようです。

この「自虐コピー」をぱちんこ業界や店舗運営でも使えないものか?と思っていると、ありましたね!幸手のチャレンジャー様です。この店舗様は、髭紳士が自店の売上や粗利を赤裸々に公開しているユーチューブが有名です。お客様が見えない部分(売上や粗利などのバックヤード)をさらけ出し、包み隠さず見せてしまう。随分思い切ったことをなさると当初思っていましたが、結構な視聴数なようで、応援するユーザーも多くいるようです。

ユーチューブを始めた2年前は1ヶ月1000万円台までに下がっていた売上が、今年5月には何と4000万円台までになったとか。このスーパーV字回復は、様々な努力をなさった結果であると思いますが、とにかくその取り組みの中に自虐的でユニークなセンスが光っているのは確かです。

こちらのチャレンジャー様、動画配信の少し前からも、ブログにてクスっと笑える記事が数多くありました。

「現在時刻【17:00】気になる当店駐車場空きスペース状態をリアルタイムお届け!(ガラガラの駐車場の画像を出し)今なら車停め放題!!こんな状況でもあえて言いたいと思います。パチンコするならチャレンジャー!」
「畳を置いて、そこに囲碁と将棋を置こうと考えました。しかし囲碁と将棋が無いので畳だけおいてみました。(畳だけを置いた画像)寝転がってみたら気持ちよかったです。何故か畳だけ置いてあるお店チャレンジャー」

こういうウィットに飛んだブログ、まさに自虐ネタの先駆けですね。実際に店舗にお邪魔してみましたが、店舗入口には「皆様と作る店」という看板がありました。まさに「自虐コピー」の本質!突っ込みどころを作り、話題を作り、応援したくなる客心理を作ろうとしているのでしょう。

チャレンジャー様のようにまで徹底することは、相当のセンスと思い切りが必要だとは思いますが、これに近いアプローチもたまには面白いのかもしれません。お客様を自店の味方につける「お客様から応援されるお店作り」「お客様とつくるお店」というアプローチ、先ずは折込チラシや店頭看板などでチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

※ 当サイトで使用しているホールや機械の画像はすべて許可を取り撮影し、掲載しております。

新着記事