遊技機規則改正に関するパブリックコメント。逆風を何とかして追風に変えられないものでしょうか?今ホール様が出来ることを今回考えてみました。

7月11日に、遊技機規則改正に関するパブリックコメントが警察庁から出されました。そもそも今回の規則改正は、ギャンブル依存症対策のためのものであったはずですが、射幸性抑制がはたして依存症の対策になるのか本当に疑問であるところです。以前もこちらのブログで記しましたが、『出玉はさておき「当たる時の快感」が中毒症状になる依存症』もあると思いますし、しかも、射幸性抑制は勝ち負けの金額を小さくすることになり、お財布にやさしいことからもっとぱちんこに行けるようになる!なんて感じで依存症を増殖させることにもなるのではと思うのです。こういった疑問は結構色々な方々が声にあげられていますが、警察庁としては改正案に対する形ばかりの意見を一般から募り、来年2月から改正規則案を施行するという流れで突き進もうとしているのだと思われます。

意見書を出して、僅かでも抵抗をしてみようじゃないか!こういうことも大事です。ただ、ホールの現場としては、更に大事な心配りをすべきことがあるように思うのです。今回のこのニュースは新聞やネットにも出回っていることから、「ぱちんこ業界が変わるらしい」と広く知られることとなりました。ぱちんこユーザーであれば尚のこと規則改正に関してはある程度把握していると言えるでしょう。

そしてその認識としては、「ぱちんこは出玉が出なくなる」「面白くなくなる」というマイナスイメージのもので、それがぱちんこ離れに繋がってしまう可能性が大きいということです。勿論、今日の今日からこの出玉抑制が始まるわけではありませんから、直近の営業にはさほど影響を及ぼすこともないと思いますが、ただムードとしては「もうぱちんこ業界はオワコン!!」というイメージは当然持たれてしまうものだと危惧します。

こんな流れになることがわかっている今、ホールの現場でできることは何でしょうか?今回の警察庁の規則改正に対する正しい知識を分かり易くお客様に示し、前向きに取り組んでいる姿勢を見せるというのも、今回の試練を逆手にとった抵抗としてできないものでしょうか?警察庁からの文章は非常にとっつき難く、理解し辛いものでもあります。これを店舗様でわかりやすく正確に説明したりしてみたり、自店の見解などを述べてみたりするのも良いかもしれません。

要するに、都合の悪いこと(射幸性が抑制され、玉が出なくなること)を隠すのではく、現状を包み隠さず分かっていただき、その上で自店はどう考え、どうしていきたいと思っているのかを表明することにより、お客様との信頼関係を築くのです。

例えば、「遊べる空間」「時間消費型娯楽」を目指します!などと早々に宣言しても良いかもしれません。また、依存症対策の簡単な診断や相談ダイアルなどを載せたポスターを、お客様の目に触れるお手洗いなどに用意し、依存症対策に自店が前向きに取り組んでいる姿勢を前面に表すのも一つのアプローチですし、今回の規制に対する意見をお客様から集めてみるのもいいでしょう。

私は思います。人と人の結束は共通の敵がいる時にこそ固くなるものです。この際、依存症問題や規則改正を共通の敵として捉え、お客様をそれらに対する取り組みに巻き込んでしまってはいかがでしょうか。そういった取り組みによりお客様との絆が作れたならば、射幸性が下がり業界全体がシュリンクしたとしても、その中でも選ばれるお店になれるのかもしれません。考えようによっては、生き残る道はまだまだいくらでもある筈です。

※ 当サイトで使用しているホールや機械の画像はすべて許可を取り撮影し、掲載しております。

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