毎日お酒を飲んでいます。私はアルコール依存症なのでしょうか?そして、毎日ぱちんこもしています。そう今回は依存症のお話です!
先週は業界的にとても大きな動きがありましたね。
既に皆さんご承知のとおり、規則改正の概要が警察庁から示され、ギャンブル依存症対策の一環として、出玉的な射幸性の規制を強化していこうという動きのようです。幾つか項目はあるようですが、その中でも、特に遊技機の出玉規制の基準等の見直しを行うということ、そこが一番ショッキングなところではないでしょうか。ぱちんこスロットともに、出玉性能的には最大出玉が3 分の2 程度まで抑えられる(2,400 個→1,600 個 480 枚→300 枚など)ことになるようです。
昨年末でマックス機が市場からなくなり、荒い機種を好んだユーザーがぱちんこ離れをして久しいですが、それに加えて今回の出玉規制強化となると、更なるユーザー離れは火を見るより明らかです。一向に出口が見えない長い長いトンネルに入り込んでしまっている業界環境下、今後どうして良いのか全く先が見えない危機的状況に陥る可能性すら感じます。
ただ、考え方を少し変えてみると、新たなアプローチも見えてくるのではと思ったりします。
現在ギャンブル依存症として大きく問題視され取り組まれているのは、高射幸性の一点に終始しているように思われます。マックス機の撤去以来、メーカーさんもそしてホール様も、今の基準で最大限の出玉が出せる射幸性のある機械を追い求め、お客様離れを食い止めようとしてこられたと思います。1回の出玉が大量で勝てると錯覚を起こさせ、それをお客様に追い求めさせる。お客様は負けていても一発逆転を目指し、借金や育児怠慢など、周囲にも大きな迷惑をかけるリスクを負いつつ夢中になる。これがわかりやすい社会問題となったわけです。
けれども、社会問題としては浮き彫りにならない、もう一つの依存症もあるのです。以前、私共のHP(株式会社PBS)のコラムにこんなことを書いてくださった方がいました。
『出玉はさておき「当たる時の快感」が中毒症状になる依存症もある。朝から晩まで1円ぱちんこの甘デジを打っている方はこのタイプ。このような方は高射幸性(一撃で大量出玉)よりも、低射幸性(大当たりをチョコチョコ引く)のほうが、よっぽど“のめり込み”やすい。また、失うメインは“お金”ではなく“時間”なので、社会問題としては現れにくい。』
私もどちらかというとこのタイプで、「魚群やピンクマンボーが見たい」「ハイビスカスのキュイーンが聞きたい」と、それを目的にホールへ足を運びます。勿論負け続けてお金がなくなるのは困りますが、でも勝つ負けるではなく、楽しむためにぱちんこをするのです。これはもはやギャンブルではなく趣味の世界なので、趣味にのめり込むのですから、それには多少の出金は仕方ないと割り切れる範囲もあるのです。
今後は高射幸性の機械に頼った営業が難しくなりそうな状況になることを考慮すると、上記のような新たなのめり込み層の掘り起こしに力を入れるべきなのではないでしょうか。当たりやすい機種を揃えたり、低貸しコーナーの充実をはかるなど、もう一つの依存症層を狙ってみませんか?(笑)
今回の規制が、ぱちんこが今一度時間消費型レジャーに立ち戻る良い機会になれば、この先まだまだ生き残れる可能性も見えてくるのではないか・・・と思っています。
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