「P花の慶次~蓮」~「慶次」ファンの移行が見込める新規則機

ニューギンより、「花の慶次」シリーズの最新作「P花の慶次~蓮」が発表されました。

約2年ぶりの新作となる本機種では、作品の序章にあたる「金沢編」や「京都編」のほか、本間一族の長きに渡る内乱を治めるべく、慶次達が佐渡に赴く「佐渡攻めの章」にスポットを当てて演出を構築しており、河原田城への出陣などが描かれています。今作のサブタイトルにある「蓮」も「佐渡攻めの章」に登場する慶次のセリフ「たしかに…蓮の花は泥の中に生まれ落ちた身…されど一生に一度その鮮やかな花を咲かせもうす いくさ人とはかくあるべし!! 花を咲かせればたとえ荒野に己れの髑髏を曝そうとも一片の悔いなし!!」から引用しているそうです。

 

ただ、演出全般を見ると、城門突破やキセル予告のみに止まらず、四武将リーチ、百万石の酒、天激ボタン、朱槍ギミック、裸眼3D、立体サウンドなど、初期のシリーズから最近のシリーズまでに用いられてきた演出やシステムがほぼ網羅され、「花の慶次」シリーズの持つ演出の魅力が総合的に高められています。通常時においても、見せ場となるリーチ演出が傾奇御免リーチ3種類、四武将リーチ4種類、ストーリーリーチ5種類と大幅に拡充しており、「慶次」の世界観を多角的に体感できることでしょう。

 

今作は、新たなゲーム性やシステムを全面的に押し出すというよりも、歴代シリーズ機で支持されたギミックや演出をリニューアルしながら1つに集約させた「ベスト版」という側面が強いのですが、ビジュアルのインパクト、合戦の迫力、戦国武将達の人情味や格好良さといった特長はきちんと継承されており、慶次ファンには高い満足感が得られるかと思われます。

 

スペック面では、前作「CR真・花の慶次2」シリーズの確変転落抽選タイプを踏襲しながらも、確変転落確率を約520分の1とし、継続率を約82%にまで高めました。さらに「花の慶次」シリーズとしての王道的なスペックを目指すべく、右打ち中における10R比率を71%、10R時の出玉を約1500個、電サポ回数を最低100回に設定し、ミドルタイプらしい大きな出玉への期待感と遊技への安心感を兼ね備えています。現在のミドルタイプのトレンドとも言える「高速×高出玉」を追求したスペックではないのですが、「慶次」ファンの中には年配のユーザーも多く、この様な「尖りすぎていないスペック」の方がファンに受け入れられるかもしれません。

なお、モードTYは「CR真・花の慶次~衝撃の漆黒~」に匹敵する水準にあるそうで、これまでにあった旧基準機と新規則機の出玉ギャップもさほど目立たないかと思われます。

 

◆主力タイトルにおいても新規則機への入替が求められる2020年

2018年に登場した「CR真・花の慶次2~衝撃の漆黒~」が長期に渡る増台を重ねた結果、トータル的な販売台数は6万台に達し、現在、多くの店舗で「真・北斗無双」に次ぐ、旧基準機の主力機と位置づけられています。今作「P花の慶次~蓮」は、主軸機としての確固たるポジションとファンの高いロイヤリティが保たれた環境の中で導入されるため、導入初期の集客と稼働は一般的な新機種よりも高く推移することが期待できますが、前述したモードTYに着目すれば、慶次ファンが一定期間後に「~衝撃の漆黒」に回帰してしまうリスクは少なく、新規則機に慶次ファンを定着させるきっかけとすることも可能です。

旧基準機から新規則機への移行期限となる2021年1月まで残り約1年と迫り、2020年は現在のパチンコ運用を支える主力タイトルにおいても新規則機への移行に着手しなければなりません。新規則機への移行を本格化させるという側面でも、本機種が「~衝撃の漆黒」に近いRUSH性能を持ち合わせていることを知らしめ、慶次ファンの目を向けさせていきたいところです。

 

ただ、来年1~2月に登場する他のミドルタイプと比較すると、今作は「CR真・花の慶次2」シリーズの特徴であった「連荘状態を長く楽しめる、じっくり満喫できる」仕様をさらにブラッシュアップさせており、「時速」にこだわっているわけではありません。そのため、遊技を習慣化させる際には、「長い時間をかけて遊べ、じっくりと勝負できる機種」と認識させ、固有のメリットを印象付ける必要があります。各店舗では、遊技時間に比較的ゆとりのある中高年~高齢層を重点的に訴求する、休日での集客と稼働アップを強化するなど、スペックの長所を引き出す工夫を凝らし、他のミドルタイプとの棲み分けを図った方が良いでしょう。

 

「花の慶次」シリーズは旧マックスタイプからミドルタイプへシフトして以降も「CR花の慶次X~雲のかなたに~」「CR真・花の慶次2」と続けてロングヒットを記録し、長期運用の期待できる安定性の高いタイトルへと成長しました。市場環境の変化に大きなダメージを受けていないシリーズ機とも言え、新規則機となる本機種についても、主力機としてのポジション確立を目指したいところです。

※ 当サイトで使用しているホールや機械の画像はすべて許可を取り撮影し、掲載しております。

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